今日、9月1日は「防災の日」です。しかし「関東大震災」「南海沖地震」が起こっても不思議ではないと言われていますから、常に「防災」に備える必要があります。今日はその備えとして最低限必要なアイテム、そして「防災意識」を高めてくれるオススメの漫画をご紹介します。
防災の日
「防災の日」は、昭和35年(1960年)に制定されました。「9月1日」になったのは、大正12年(1923年)の関東大震災にちなんだためです。
詳しくはwikipediaへどうぞ。
備蓄は取り出しやすい場所に置く
関東大震災や東南海沖地震について考える時、まずは何日耐えられるかを考えろという意見が多くを占めています。それは勿論正しいですし、我が家もそれを想定して備蓄しています。
ただ災害時に「備蓄をすぐに取り出せるかどうか」も考えて下さい。床上浸水すれば備蓄品がダメになったり、取り出せなくなるからです。
ただ平屋の一軒家ではどうしようもないので、我が家は「最低限のアイテムを詰めた防災袋」を寝室内においており、皆さんにも提案します。
最低限必要なアイテム5選
どんな災害であっても必要なものだけをピックアップします。荷物が増えれば避難速度に影響するので最低限がポイントなのです。
ペットボトルの水
まずは何より水です。備蓄用のものは2リットルの大きなサイズでも良いですが、逃げるときには重いだけです。持ち歩きやすい500mlのサイズのペットボトルを3本くらい入れておきましょう。
携帯トイレ
続いて携帯トイレや簡易トイレです。水道が止まればトイレが使えなくなります。これは一大事です。不潔な環境は病気を招く事にもなりますから、是非小さな携帯用トイレをリュックにいれておきましょう。
食べ物
水があればしばらくは大丈夫ですが、ずっと食べないのは精神的な辛さが伴います。なので、水分を含んだ食べ物を用意してください。いわゆる「ウィダーインゼリー」のような、簡単に食べられるゼリータイプの食料です。
カロリーメイトなどの固形物も軽いので良いのですが、水がないと食べにくい。なので水分と同時に摂取出来る「ゼリータイプ」のものがおすすめです。
靴
靴は非常に重要なアイテムです。災害の最中、効率よく逃げる時どんな靴を履いているかによって移動距離や移動速度、疲労の度合いが変わります。
しかしベッドで寝ている時に災害にあうとほぼ靴は身近にありません。下手すると玄関が潰れて取り出せません。その状況に備えて、履き古したスニーカーなどをリュックの中にいれておきましょう。そうすればすぐにスニーカーを履いて逃げられます。
衣服
最後に衣服です。少しかさばるアイテムですが、是非着替えを1セット用意しておきましょう。出来ればジーンズのような頑丈な生地の衣服にしてください。そしてそれらは濡れないように「ジップロック」などの密閉袋に入れておきましょう。
「替えの衣服」は水の絡む災害にあった時に役立ちます。濡れたままでは体温が奪われ、季節によっては「低体温症」になり、死亡する可能性もあります。人間は冷えには勝てないのです。
番外:個人的なもの
これは必須アイテムに含めませんが、持病の薬や女性特有のものなどの当人にとって無いと困るものを入れておきましょう。
高血圧や心臓の薬が切れると大変ですから、最低でも1シートくらいの予備をリュックに忍ばせておきましょう。そして、女性特有の生理用ナプキンも無いと大変ですから入れておきましょう。
生理用ナプキンはいざとなれば包帯代わりにも使える衛生用品にもなります。絆創膏や外傷薬などと一緒に入れておいても良いアイテムです。
その他
以上の基本アイテムをリュックに詰めたら、袋に余裕があれば他にあると良い物を重くならない程度に詰めましょう。
懐中電灯と電池や電池を使える携帯電話の充電バッテリー、ライター、ロープや軍手、ラジオあたりでしょうか?個人的に裁縫道具も入れています。まず無いでしょうが、傷を縫う時に助かるかもしれません。
防災グッズを入れるリュックについて
まずは家にあるものを使えば良いと思います。実際私はほつれて使えなくなった大きいリュックを防災袋にしました。しかしリュックサックを持っていない方もいるでしょうから、個人的に欲しいと思っている海上自衛隊採用の特殊生地で作られたバッグをご紹介しておきます。
海上自衛隊採用の生地で作られた純国産リュック
「耐候性、耐寒性、耐熱性、防汚性、塩害、耐薬性、防水、防炎、引張強度、抗菌」に優れた国産の生地で作られているバッグがあります。特殊な素材なので全て職人さんが作っている「純国産」です。
ちなみに製品のロゴには「戦艦のシルエット」があり、とてもカッコいいです。男性への贈答品しても喜ばれるかもしれません。
一番紹介したかった100周年記念のリュックはもう入手不可能のようなので、まずは少し大きめのワンショルダー。
こちらはボディバッグ。用量は少ないでしょうが、大きなリュックより機動力は高そうです。
サバイバルについて書かれた漫画
絶対に読んでおくべきと思う漫画があります。それは、さいとうたかを氏の漫画「サバイバル」です。
小学生の時に必死に読んだ少年漫画で、突如大災害に見舞われた主人公サトルが一人必死で生き残ろうとする姿を描いた作品です。
一度読み始めると止まらなくなる力のある作品で、災害のことを考える時、その恐ろしさなどを判りやすく教えてくれる名作です。お子さんの居る方には是非読ませてあげて欲しい。漫画なのですんなり頭に入りますし、生き残るためのサバイバル術が頭に刻まれますよ。
ただ70年代に描かれた作品ですから多少の「古くささ」と感じる方もいるかもしれません。しかしそれでも記憶に残る作品で、オススメなのです。
今日知ったのですが、「サバイバル」のリバイバル漫画が別の作家さんで作られていました。発売日を見ると2016年とあったので最近の作品です。
物語は、現代を舞台に、まさに現代っ子が突如災害に巻き込まれた設定で描かれているそうです。ただまだ完結していません。私は待たされるのが大嫌いなので完結したら大人買いしたいと思います。
自分は大丈夫だと思わない
災害はいつやってくるか判らない。誰もがそうでしょう。でも自分は大丈夫だろうと思いがちです。
ちなみに私は真逆で「明日交通事故に遭うかもしれない」なんて考えているので、いつでも備えているつもりです。しかし生き残るにはこの弱気が勝機になると思っています。私のようにビビりながら生きろとは言いませんが、常に警戒を怠らないことが肝要です。
最後にひとこと
皆さんも「自分だけが被害に有ってしまうかもしれない」と考えるくらい、常日頃から備えてください。根拠の無い安心感は捨ててください。地震国であり、四方を海に囲まれた日本に住んでいる以上、災害はいつでも降り掛かります。「自分だけは大丈夫」なんて思うのは愚かだと認識してください。その意識があれば、大切な人を守ることもできるかもしれません。それでは皆で一緒に生き残りましょう!