前から気になっていたファンケルの「発芽米めざめの朝がゆ」を買いました。気になっていた理由は「全て国産」だったことが一番ですが、「焼津産かつお節だし」や「生姜」が入っていてとても美味しそうだと思ったのも理由の一つです。それに「朝がゆ」に興味を持っていつつも「作るのめんどくせ」な私にぴったりだと思いました。というわけで試食の感想です。
朝食の是非
「朝食を食べろ」「朝食は食べるな」と二つの意見があります。どちらも正しいでしょう。しかし、あくまでも私の主観的な意見ですが、その人の年齢や環境にあわせて決めるべきことだと思っています。
ちなみに私は基本的に「お腹が空いてたら食べる」派です。とは言え、ハードな仕事で途中で食事を摂る隙がなさそうな時は、空腹でなくても軽い朝食を食べるようにしています。
子供は「朝食を食べろ」
大人は既に自分の身体が出来上がっていますが、「成長期」の子供は出来ていません。ですから「朝食は食っとけ」と思っています。
空腹で学校に行くと、大切な授業にも身が入らないでしょうし、お昼休みまでにほぼ間違いなくお腹が空くでしょう。毎日成長している真っ最中の子供です。朝食をしっかり摂って、健康な身体を作ることが重要です。
大人は「朝食を食べるな」
一方、大人はどうかと言うと、「腹が減ってたら食っとけ」いや、むしろ「食うな」と思っています。
というのも、大人は仕事の関係で夜遅い食事になったり、深酒で胃腸の具合がイマイチなことがよくあります。そんな時はむしろ食べずに胃腸を休ませる方が身体に良いと思うからです。
それに大人になると、子供の頃に比べて明らかに運動量が減る人が多く、好きなだけ食べる生活は肥満体型にまっしぐらです。ならば、一番楽な「朝食だけ食べないプチ断食」をして、胃腸を休ませるのが身体に良いのではないか・・・と考えているわけです。もちろん個人の自由ですよ。
お腹が空いたら食べる生活
これは私の実体験なのですが、「お腹が空いたら食べる」を基本に「三食かならずきっちり食べる」をやめたら身体の調子が良くなりました。
最初の頃は、朝は無意識レベルで「トーストを焼いてしまう」「お味噌汁とご飯を準備してしまう」習慣が染み付いているので、それを止めるのは少し時間が必要でした。というのも、お腹が空いてなくても食べ始めたら「美味しい」ので問題なくお腹に入りますから。
でも、「お腹空いてる?」とお腹に触れてみると「いやべつにそうでもないよ」という感覚が次第に判るようになりました。そして1週間ほどで「空いたら食べようね」とお腹と会話出来るようになりました。
空腹が幸せに
「お腹が空くまで食べない」生活を始めてから、いつのまにか「空腹」を感じることが幸せに感じるようになりました。というか、「空腹」を感じてから食べる食事がとても美味しかったのです。「空腹は最高のスパイス」だとはよく言ったものだと思います。
三食教
朝食の是非と少し離れますが、どんなことがあっても、体調が悪くとも「三食」食べる事に固執する人や食べさせようとする人を、私は「三食教徒」と呼んでいます。
「三食教」と呼ぶきっかけになったのは私の父です。彼は必ず三食食べます。胃腸の具合が悪くても、痛くても、胃薬を飲んでまでも絶対に食べます。私と母は「お腹痛いなら食べない方が良い。調子が悪いときは絶食が一番。動物だって食べずにじっとして身体を治すでしょ」と言いますが、聞きません。頑に食べるのです。
ただそれも自分だけならそれで良いのです。問題は私や母にも無理に食べさせようとする点です。ちょっと風邪気味の時などは私と母は何も食べずに寝ます。それが一番早く治るからです。しかし彼は「ご飯を食べろ」と言いにきますし「ご飯を作れ」と言ってきます(多分自分のご飯が一番心配なのです)
そうなると母がブチ切れ、大げんかになります。「いらない」と言ってるのに食べさせようとするのはもはや嫌がらせです。でも「食べた方が良いに決まってる」と思っている父は押し通そうとします。こうなると最早「宗教」です。それで私は父を「三食教徒」と呼ぶようになりました。
三食を「食べる」「食べない」は個人の自由です。しかしそれを他者へ強要するのは止めて欲しい。昔読んだ本に「老人に「三食」を無理に食べさせるのは虐待に等しい」という内容が書いてありました。概ね同意です。
もちろん「老人の栄養失調問題」もありますから「正しい」とは言い切れません。しかし、加齢とともに食が細くなるのは自然の摂理でもあるでしょうから、その流れに無理に抗わなくてもいいんじゃないかなと。
人間、食事を口から摂取出来ているうちが一番幸せですし、自然に食べられなくなるというのはそろそろ旅立つ時期が来ていると受け入れるのが良いのだと私は思っています。賛否両論あるでしょうが、皆さんはどう思われますか?
FANCLの発芽米めざめの朝がゆ
単なる朝がゆの紹介なのに「朝食の是非」や「三食教」で熱く語ってしまい、失礼しました。というわけで、今回食べたファンケルの「めざめの朝がゆ」です。おかゆならストックにもなるしと思って2箱買いました。
「国産発芽米使用」と「化学調味料不使用」の文字。そして「焼津産かつおぶし」「生姜入り」の文字も。
箱の横には温め方が印刷されています。(個別パッケージにもあるので捨てても大丈夫です)ちなみに「温めなくても」食べられるそうで、非常食にも向いていると思いました。
カロリー等の表示もあります。一袋で90kclです。
個別パッケージ。美味しそうな写真です。
パッケージの裏。カロリー、温め方がここにも。賞味期限もここにあります。ちなみにこれを買ったのは5月でして、その時点から翌年の2月までの賞味期限ですから、半年以上は大丈夫ですね。
試食の感想
電子レンジでラップをかけて500wで2分温めれば食べられます。というわけで試食。アレンジして食べたので個別の感想です。
何も入れずにそのまま
非常に優しい味でした。口に含むと鰹の風味が目一杯広がります。しかし最初のうちはそれで十分美味しいのですが、淡白でぶっちゃけ途中で飽きる事態に。あっさりしすぎ、なのかも。でも胃腸には非常に良い気がします。そしてこれがいいのよという人も居そうです。
梅干しアレンジ
連日そのままは無理だと思った私は梅干しと食べてみました。
梅干し入れたらかなりのパンチがありました。優しいおかゆは身体を叩き起こす感じはないのですが、梅干しが入ると思い切り「起きろっ!!」とされるような味になりました。でも梅干し味が好きな人は気に入ると思います。私はそうでした。でも自家製の梅干しが巨大過ぎて少々主張が強過ぎかとも思いました。
塩昆布アレンジ
別の日。今度は塩昆布を入れてみました。
「当たり」でした。私の好みの味になりました。というか普段の私はお茶漬けの際にも塩昆布を入れる事が多いのでどんぴしゃな好みに。でも写真で判ると思いますが入れ過ぎました。なのでこの後はこれの半分くらいに減らしました。するといい感じに。
温めずに
暑さを感じた朝、試しにそのまま食べてみました。するとひんやりとしていて非常に美味でした。冷たいままでも十分です。なので夏のダイエットメニューにも良いと思いました。
総評
非常に優しく、かつお風味が癖になる朝がゆでした。でもそのままだとはっきり言って飽きる味です。なのでその日の気分で具材を加えてアレンジすると毎日でも食べられるお粥だと思いました。リピート決定、というか、リピートしました。と言いつつ、今はお休み中です。「生姜」効いているらしく、今の時期は汗だくになるので。
でも秋口になって夏バテの胃腸にこそ食べると真価が発揮される気がします。そして冬の寒い朝には身体がポカポカして外出する時の強い味方になってくれそうです。
シンプルなおかゆもあります。
最後にひとこと
夏の暴飲暴食で胃腸が疲れ気味な方はまず朝食を抜いてみてください。「消化作業」が一番胃腸の疲労ですから、休憩させましょう。そしてそのあとは消化にいいおかゆがぴったりです。作るのが面倒な方は、私のように「朝がゆ」インスタントでいいと思います。