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オーガニック商法発覚か?|ジョンマスターオーガニックが製品の2割を回収中

化粧品回収 リコール リコール情報
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アメリカ発祥の有名な化粧品ブランド「ジョンマスターオーガニック」が販売している製品の2割に当たるシャンプーとコンディショナーなどを自主回収しています。自宅にないか確認してください。そしてすぐに交換せず、事態を見守って下さい。

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表示内容と違う成分のオーガニック製品回収中

まずはソースをどうぞ。

「天然100%」にシリコーン ジョンマスター自主回収

有機栽培の植物を使った米国発祥の化粧品ブランド「ジョンマスターオーガニック」が、国内で販売している全商品の4割にあたる38商品121万個を自主回収していることが3日、わかった。「植物由来100%」を売りにしていたが、実際にはシリコーンなどの化合物が入っていた。健康被害の報告はないという。

自主回収の対象は、2016年9月8日~17年9月21日に製造されたシャンプーやコンディショナーなど。商品の成分表示ラベルに、使っていない植物由来の成分が書いてあったり、化合物が入っているのに書いていなかったりした。人気の「イブニングPシャンプー」では、「ラベンダーエキス」や「セイヨウシロヤナギ樹皮エキス」が入っていると書かれていたが、実際には入っていなかった。

後略

朝日新聞:2017年10月3日20時03分

http://www.asahi.com/articles/ASKB363QPKB3ULFA033.html

別ソースです。

「ジョンマスターオーガニック」が全商品ラインアップの20%を自主回収

ジョンマスターオーガニックグループはこのほど、米国発「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS以下、JMO)」のヘアケアおよびスキンケア38品のラベルに、一部成分表示の不備があったため自主回収すると発表した。該当商品は全商品ラインアップの約20%に相当する。対象は2016年9月8日~17年9月21日に販売されたもので、121万本が対象。

「JMO」は07年、化粧品の製造・卸・販売を手掛けるスタイラが販売総代理店として展開。スタイラインターナショナルは13年、米国JMO社の株式の過半数取得し、ビジネスを主導した。その後、16年には英国投資会社ペルミラの子会社がスタイラの過半数株式を取得し、10月からJMOグループとして運営していた。

後略
WWD JAPAN:2017/10/2 (MON) 18:10

「ジョンマスターオーガニック」が全商品ラインアップの20%を自主回収 - WWDJAPAN
ジョンマスターオーガニックグループはこのほど、米国発「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS以下、JMO)」のヘアケアおよびスキンケア38品のラベルに、一部成分表示の不備があったため自主回収すると発表した。該当商品は全商品ライン...

一部の商品ならまだしも38もの商品で、121万個も回収になっています。これは「誤表記」レベルとは思えません。もはや「成分偽装」です。

ジョンマスターオーガニックとは

「ジョンマスターオーガニック」は、NYのヘアサロンで働いていたジョンマスターが作り出したヘアケア・スキンケアのメーカーです。

NYソーホーのヘアサロンで活躍していたジョンマスターは、自宅のキッチンで地道にオーガニックエッセンシャルオイルをミックスし始めてから、世界中にラグジュアリーなオーガニックプロダクツが伝わるまで、15年以上の月日をかけ研究してきました。80年代に彼のスタイリングの才能がファッション界やセレブリティの間で有名になる一方、その顧客たちを満足させるだけにとどまらず、世界中に人々に愛される、オーガニックヘアケア・スキンケアを発表し、現在では40ヵ国以上で販売されています。

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80年代に生まれて、現在では40カ国に広まっているメーカーということはその信頼性は高かったと思われます。しかし今回回収された製品の成分の違いはとても「誤表記」で済むとは思えないくらい違います。

誤表記というより別商品

38商品も回収ということで、興味が湧いたので調べました。

amazonでまだ公開されていた元の成分表です。

イブニングPシャンプー(旧成分表)

アロエベラ液汁*、、ババスアミドプロピルベタイン、デシルグルコシド、ココアンホジ酢酸2Na、パンテノール、ホホバ種子油*、セイヨウイラクサ根エキス*、ソルビトール、ハニーサックル花エキス、レモン果皮油*、グリセリン、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、加水分解ダイズタンパク、カミツレ花エキス*、トクサエキス*、ラベンダーエキス*、コンフリー葉エキス*、セイヨウノコギリソウエキス*、チャ葉エキス*、ソルビン酸K、セイヨウシロヤナギ樹皮エキス*、アルギニン、セリン、トレオニン、塩化Na、安息香酸Na、ヒアルロン酸Na、PCA-Na、ルリジサ種子油*、ヒマワリ種子油*、アマニ油*、月見草油*、イオウ、トコフェロール、イランイラン花油*、グレープフルーツ果皮油*、ジュニペルスメキシカナ油*、ゼラニウム油*、パチョリ油*、ビャクダン油*、リナロール、シトロネロール(*オーガニック認証成分です。)

つづいて、ジョンマスターオーガニックで公開された正しい成分表です。

イブニングPシャンプー(新成分表)

、コカミドプロピルベタイン 、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、デシルグルコシド、塩化Na、クエン酸、加水分解ダイズタンパク、ソルビトール、アロエベラ液汁、パンテノール、ババスアミドプロピルベタイン、イランイラン花油、アトラスシーダー樹皮油、ニオイテンジクアオイ油、ローズマリー葉油、ラベンダー花/葉/茎エキス、カミツレ花エキス、チャ葉エキス、アルニカ花エキス、PCA-Na、トコフェロール、ホホバ種子油、ココアンホジ酢酸2Na、トレオニン、アルギニン、セリン、月見草油、ヒマワリ種子油、ルリジサ種子油、アマニ油、ヒアルロン酸、アトラスシーダー木油 、ニオイテンジクアオイ花油、グレープフルーツ果皮油、レモン果皮油、パチョリ油、ユッカシジゲラ根エキス、セイヨウノコギリソウエキス、セージ葉エキス、ローズマリー葉エキス、ウルチカジオイカエキス、トウキンセンカ花エキス、安息香酸Na、ソルビン酸K、カラメル

食品でも製品でも、一番多いものから前に記載するというルールがあります。明らかに成分の比率がおかしいのは一目瞭然です。

アロエベラ液汁を主成分としたシャンプーとして売っておきながら、実際には一番多いのは水。「セイヨウシロヤナギ樹皮エキス」と表記があるのに、入ってもいない。明らかにおかしいのは素人の私にでも判ります。これはもう悪質な「オーガニック詐欺」「成分偽装」です。

回収対象商品リスト

「ジョンマスターオーガニック」が自主回収している商品リストが公開されているので転載します。直接商品リストを見たい方は公式ページにどうぞ。

参考 自主回収対象商品リスト

シャンプー

  1. L&Rシャンプー(終売)
  2. イブニングPシャンプー
  3. Z&S コンディショニングシャンプー
  4. H&Hヘアシャンプー
  5. ベアシャンプー
  6. S&M スキャルプシャンプー
  7. ペットシャンプー(終売)

コンディショナー

  1. R&Pデタングラー
  2. C&Nデタングラー
  3. L&Aインテンシブ コンディショナー
  4. H&Hヘア リコンストラクター
  5. ベアデタングラー
  6. カラーコンディショナー BK(終売)
  7. カラーコンディショナー BR(終売)
  8. カラーコンディショナー BL(終売)
  9. カラーコンディショナー RD(終売)
  10. HCヘアリンス&クラリファイアー(終売)
  11. ペットコンディショナー(終売)

その他

  1. ディープスキャルプ Pセラム
  2. ディープスキャルプ FTボリューマイザー
  3. ナリッシュメント&デフリザー
  4. G&Cリーブイン コンディショニングミスト(終売)
  5. R&Aヘアミルク
  6. O&Sスタイリングジェル(終売)
  7. シーミストSスプレー(終売)
  8. シャインオン
  9. スカルプティングC ミディアムホールド
  10. Lハイドレイティング ミスト(終売)
  11. Lハイドレイティング トーニングローション(終売)
  12. POMフェイシャルオイル
  13. G&Gボディウォッシュ
  14. R&Aボディウォッシュ
  15. BO&Vボディウォッシュ
  16. ベアボディウォッシュ
  17. G&Gボディミルク
  18. R&Aボディミルク
  19. BO&Vボディミルク
  20. ベアボディローション

回収対象品が多過ぎて話になりません。

回収交換方法

当該の商品をお持ちの方は交換となります。

詳細ページ 製品の自主回収に関するお詫びとお知らせ

ただこの対応は疑問です。これほど多くの商品の自主回収をした企業のものを今後も使いたいでしょうか?私ならお断りです。返金して欲しい。ただ返金のへの字も出ていませんから、あくまでも交換で押し通すつもりのようです。

しかしこの対応は、まるでこれから更に大きな問題になることへの予防線を張っているかのようにも見えます。

オーガニック商法疑惑

ごく一部の商品に「違う成分が1つ、2つ使われていた」それを「誤表記」と言われたら、納得はせずとも受け入れられるでしょう。しかし今回の対象商品は38商品もあります。

しかも販売されていた商品の成分表記と実際の成分内容の乖離が酷い。しかも何時からなのか判りません。日本での報道ではその件にまだ触れられていません。というかこの件はもう触れずに押し通すのではないかと感じています。

海外メディアの報道が見当たらない

続報はないかと「BBC」や「CNN」「THE WALL STREET JOUNAL」などの海外メディアで「john master organics」で検索したのですが一つも出てきませんでした。自主回収のニュースがヒットするくらいあっても良さそうなのに全く出てこない。これには強い違和感を覚えています。(私の調べ方がまずいだけかもしれませんが)

圧力か?

ただ、世界40カ国で売られている製品です。言いたくはありませんが「何らかの力」でも働いたのでしょうか。嫌ですねえこういうの。そして「何らかの力」と書いている自分も嫌です。しかしこの成分偽装は何時から行われていたのか不明ですし、あまりにも規模が大きい。しかも返金には応じない姿勢。陰謀論者ではありませんが、実は何年も前から成分の偽装をやらかしてたんじゃないかと思えてなりません。

何年にも渡る成分偽装の可能性

「ジョンマスターオーガニック」の商品は、どれも高価です。なのにその値段にはほど遠い成分の安い値段で作られたシャンプーを何年も前から売りさばいていたとしたら、とんでもない事です。

返品するのは少し待って、事態の推移を見守った方が良いかもしれません。

最後にひとこと

「地球に敬意を払うラグジュアリーなビューティーラインを」とうたっておきながら、こんなにも多くの製品を自主回収させている「ジョンマスターオーガニック」の信用は地に落ちました。いつからこの詐欺まがいの行為が行われていたか不明ですが、どこにでもあるような材料で作られたものを高値で買わされていただけかもと思うと残念です。

しかしこれを機会に「オーガニック」製品が本当に良いのか?本当に必要なのか?と自問するべきかもしれません。

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