私は長い間、普通の歯ブラシ一本だけで歯磨きをしていましたが、かかりつけの歯科医さんが出来てからは3つの道具を使って歯の手入れをするようになりました。その後は非常に快適で歯の不調を感じる事もほぼありません。きっと丁寧に歯垢を取り除くようになったからだと思います。今日は私の愛用している日本製の歯間ブラシを紹介します。
食べカス除去より歯垢除去
歯と歯の間に緑色のほうれん草が挟まっていたらかなり辛い。しかしこの手の食べカスは簡単に取れるのでさほど大きな問題ではありません。
一番問題なのは歯垢、いわゆるプラークです。プラークは、虫歯の原因になるだけでなく、歯周病菌の温床になります。さらに口臭の原因にもなるので、毎回の歯ブラシで綺麗に取り除く必要があります。
しかし普通の歯ブラシで取り除けるプラークはせいぜい歯の表面と根元のあたりだけで、歯と歯の間の歯垢は取り除くのは難しいです。そこで必要になるのが「歯間ブラシ」です。
認知症・アルツハイマー悪化の原因
歯周病菌の害は、かなり酷いと言われています。その際たるものが、「認知症」や「アルツハイマー」の原因や進行を早めるという指摘です。かなり悪質。
Q.「歯周病を放置していると、認知症が進行する」と歯医者さんで聞ききました。本当ですか?
A. はい、その通りです。認知症の高齢者は年々増加し、2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になるといわれています。認知症にはいくつか種類があり、その多くは脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症です。
歯周病は50歳代以上の約80%がかかっている疾患です。一般的に、歯周病というと、口の中の病気と捉えられがちですが、最近の研究では認知症とも関わっていることが分かってきています。
歯周病にかかっていると、口の中の菌が歯ぐきから血管内に侵入し、脳まで流れ着いて、小さな脳出血を引き起こします。その結果、神経細胞がダメージを受けて脳血管性認知症を引き起こすと言われています。
さらに、歯周病がある方は口の中で慢性的な炎症が起こっています。それを放置しておくと、今度は全身に炎症が広がっています。アルツハイマー型認知症は脳の炎症でなので、歯周病の影響で炎症が増強され、進行してしまいます。
また、成人で歯を失う原因のうち、最も多いのが歯周病ですが、歯が抜けている本数が多い方ほど認知症を発症しやすいことも分かっています。
他にも、歯周病と認知症の関係は、様々な研究結果から明らかになってきています。毎日の正確なブラッシングと、定期的な歯科医院での健診によって、認知症のリスクを減らしていきましょう。
京都府歯科医師会 広報室室員 新田 陽平
https://www.kda8020.or.jp/yobousan/教えて!よ坊さん・5%E3%80%80認知症につながる歯周病/
口の中の雑菌は「肺炎」の原因にもなります。予防するに越したことはありません。
色々な歯間ブラシ
歯間ブラシは、小林製薬の「糸ようじ」のようなF型、爪楊枝のように一本になっているブラシ型、そして今回私が紹介するY字型などがあります。どれも使いこなすには少々の時間と慣れ、コツが必要ですが、一番簡単なのがY字タイプです。
F型が使いにくい理由
F型は前歯など真っすぐに使える場所には向いており、初心者でも簡単に使えます。しかし奥歯になると難しくなるのが問題です。
L型・ブラシ型が使いにくい理由
これは個人的な体験なのですが、歯間が狭い場合は差し込むのが非常に難しく、入らずにブラシが歪んでしまったり、血だらけになりました。
歯医者さんに相談したところ、狭い歯間の人に向いている「Y字タイプ」のデンタルフロスを勧められました。
もちろん歯と歯の間が広い方は、L型を使いこなせるならそれでいいと思います。ただ、奥歯になるとやはりL字型は使いにくいでしょう。
Y字タイプが使いやすい理由
何故「Y字タイプ」が使いやすいかと言いますと、奥歯の隙間にも簡単に入るからです。
ウルトラフロスの商品パッケージの後ろのイラストです。Y字の形なので、奥歯でもこのように入りやすい形なのです。
ただ、「Y字タイプ」でも、慣れないうちは力を入れすぎるという問題があります。実際、歯磨き指導の際に、力を入れずとも歯と歯の間に入るからと親指と人差し指だけで掴んで動かすようにと教えられました。
歯科用ウルトラフロス
私が歯科医でサンプルを貰って使うようになった、ライオンの歯科用「DENT.EX ウルトラフロス」です。私はSサイズの歯と歯の間が狭い人向きを使っています。
商品パッケージの後ろ。生産国記載無し。なのでライオンに電話をして確認したら「日本製」という回答を得ました。
ライオンさんは「日本製」と記載しているものもありますが、記載がないものは「日本製」で、外国製の場合は必ず記載しているそうです。
中には10本、カラフルな色がずらっと並んでいます。
使い心地
最初は力を入れ過ぎたりしていましたが、今は上手に使えるようになっています。歯と歯の間にこれをゆっくり差し込んで動かすと、気持ちいいくらいに歯垢が取れるので、今ではこれで歯垢を取り除かないと気持ちが悪いくらい。むしろ歯ブラシよりもこのフロスの方が重要な存在です。
ちなみに他のメーカーからもY字タイプが出ているのですが、中国製しかみたことがありません。ライオンさんのものも、何故か一般用のY字フロスは中国製なので、日本製が良い方はこの歯科用のデンタルフロスにしましょう。(購入の際には自分の歯と歯の間が狭いか普通かも考えて、Sサイズ、Mサイズを選んでください。)
Mサイズ
通販でまとめ買い(2018/8/31 追記)
通販でまとめ買いしました。
最後にひとこと
認知症にならず、健康に長生きするために、歯磨きグッズに力を入れてみて下さい。