タイガー魔法瓶が輸入した「除湿乾燥器」が原因の火災が起こり、リコールされています。自宅に無いか確認し、使用中止してください。
タイガー魔法瓶の中国製除湿乾燥機で火災、自主回収中
タイガー魔法瓶株式会社が輸入した除湿乾燥機のリコールが行われます(回収・返金)
タイガー魔法瓶株式会社(法人番号:3120001015362)が輸入した除湿乾燥機について、当該製品から出火し、周辺を汚損する火災が発生しました。
当該事故情報は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき、重大製品事故の報告を受け、消費者庁より平成30年3月13日に製品起因が疑われる事故として公表しています。
タイガー魔法瓶株式会社では、事故の再発防止を図るため、平成30年4月18日、同社ホームページにおいて、当該製品を含む対象製品について、無償で回収、返金を行うことを公表しました。
対象製品をお持ちの方は、同社問い合わせ先にご連絡下さい。
(1)事故事象について
タイガー魔法瓶株式会社が輸入した除湿乾燥機について、当該製品から出火し、周辺を汚損する火災が発生しました。
消費生活用製品安全法第35条第1項に基づき報告された重大製品事故は3件です。
(管理番号:A201201018、A201700108、A201700802)
当該事故のうち、管理番号A201201018、A201700108については、当該製品から出火したものと考えられますが、焼損が著しく確認できない部品があることから出火原因の特定に至らなかったものとして、調査を終了しています。
管理番号A201700802については、その原因について、当省にて現在調査中ですが、タイガー魔法瓶株式会社では、ヒーター接続部の不具合により接続部が発熱し、発火したものと推定しています。後略
経済産業省
http://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180418003/20180418003.html
火災事故の詳細
消費者庁の公開している資料で、3つの火災事故の詳細が公開されていますので、一部転載します。
- 神奈川県:当該製品を使用中、異臭がしたため確認すると、当該製品及び周辺を焼損する火災が発生していた。調査の結果、当該製品の電源基板の焼損が著しいことから、電源基板付近から出火したものと推定されるが、焼損が著しく確認できない部品があることから、出火原因の特定には至らなかった。
- 福井県:当該製品及び周辺を焼損する火災が発生し、1名が軽傷を負った。調査の結果、当該製品の基板又は電源コードから出火したものと考えられるが、当該製品の焼損は著しく、確認できない部品があったことから、事故原因の特定には至らなかった。
- 岩手県:当該製品を使用中、当該製品を焼損し、周辺を汚損する火災が発生した。現在、原因を調査中。
直接資料を見たい方はPDFファイルをご覧下さい。
消費生活用製品の新規リコール情報(除湿乾燥機)の公表(消費者庁 2018年4月18日公開)
http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/2018/pdf/consumer_safety_release_180418_0001.pdf
対象商品
火災を起こしたとされている製品は、タイガー魔法瓶が輸入した「除湿乾燥器」で、2種あります。しかしながら焼損が激しく原因特定に至らない型番については調査が終了になっています。
製品型番と商品画像
リコール対象となっているのは、タイガー魔法瓶が2005年3月9日から2007年8月20日までに製造した除湿乾燥機で型番が「AHE-A600」と「AHE-B600」です。(画像は経産省から)
対象製品があった場合
家に同じ製品があった場合、すぐに使用を中止して、タイガー魔法瓶のHPの回収連絡フォームから申し出るか、担当窓口に電話をしましょう。1台につき1万円で引き取りとなります。
詳しい事はタイガー魔法瓶のHPをご覧下さい。
最後にひとこと
梅雨入り前に発覚してリコールが開始されたのは不幸中の幸いです。しかし雨の日に使うことがある性質の製品ですから、一人でも多くの人に広めて、火災の危険性を伝えて下さい。