TBSの番組「マツコの知らない世界」で、ゴマを愛しすぎる人がゴマの良さを訴えていました。私もほうれん草のおひたしにごまを振りかけて食べたりしますが、ゴマをすっていないことでかなりの損をしていたと知り、貝印の卓上ごますり器を買ってきました。そしてゴマの効能を調べてびっくり。毎日食べるしかない素晴らしい食品でした。
ごまの基礎知識
おひたしに掛けたり、赤飯にまぶしたり、普段からゴマは様々な料理に使われています。しかしゴマについての基本的なことすら知らないので、調べました。参考にしたのは、電子辞書の「食の医学館(小学館)」やカタギ食品の「ごまごまブログ」などです。
原産地
ゴマは1年草の栽培植物で、今も野生種のたくさんあるアフリカが原産地です。ちょうどアフリカ大陸の北部に位置するエジプトでは、ゴマは様々な使われ方をしました。例えば、ゴマの強い抗酸化力はミイラの防腐剤として使われたり、世界三大美女の一人であるクレオパトラのボディオイルとしても使われていたと言われています。
インドでも発展したゴマは、伝統的医学であるアーユルヴェーダで治療用の油としても使われ、ゴマの品種もたくさん作り出されています。中国に伝わったゴマは、その効能の素晴らしさから「不老不死の妙薬」だと「神農本草経」記載されています。
日本への伝来は縄文時代
日本では、縄文時代の遺跡から種子が発見されています。しかし奈良時代には栽培されたゴマを絞って「胡麻油」を作ったり、明かりのための「燈油(灯油/とうゆ)として使われるだけでなく、仏教における精進料理(胡麻豆腐)として食されるなど、日本でも独特の発展をしています。
ごまの栄養と効果
ごまの栄養価は高く、生薬としても使われて研究されています。その驚愕レベルの素晴らしい効能を知りましょう。
肝機能改善
例えばゴマ特有の成分である「ゴマリグナン」は、「セサミン」や「セサモール」「セサミノール」など複数あるゴマの抗酸化成分の総称ですが、50%から60%の比率で含まれている「セサミン」は、胃腸で分解されず、肝臓と繋がっている門脈で吸収されるため、肝臓に直接作用し、肝機能の回復に役立ちます。
動脈硬化予防
「セサミン」は善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす作用もあり、動脈硬化予防に効果もあります。このことから、生活習慣病の予防にもなるとわかります。
冷え性改善
ゴマには他に、強力な抗酸化力のあるビタミンEや鉄分も含まれています。貧血の改善により、血流が良くなり冷え性の改善にもつながります。
骨粗しょう症の予防
カルシウムとマグネシウムも含まれており骨粗しょう症の予防にもなります。特に閉経前後の女性は女性ホルモンの低下で骨粗鬆症になるので、将来骨折しないように毎日食べると良いでしょう。
美容効果
ミネラル分とビタミンEが豊富なので、肌の若さを保ち頭髪の健康も保ってくれます。例えば抜け毛の予防や白髪になるのも予防してくれるそうです。これまた嬉しい効能です。
物忘れを防ぐなどの老化対策
ごまの中でも黒ゴマには血液を増やし、全身の機能を高める作用、肉体の老化を防いで生命力を高めるとされています。常に食べていると、物忘れが減り筋肉や骨が丈夫になります。老後の人生を豊かにするためにも毎日食べたい。
主な栄養素
ゴマ100gに含まれる主な栄養素です。
- 脂質51.9g
- カリウム400mg
- カルシウム1200mg
- マグネシウム370mg
- 鉄9.6mg
- 亜鉛5.5mg
- ビタミンE 2.4mg
- ビタミンB1 0.95mg
- 食物繊維10.8g
- エネルギー578kcal
大匙1杯すりごま15gで180mgのカルシウムを取ることができます。コップ1杯の牛乳に含まれるカルシウムは220mgなので、ゴマを大さじ1杯食べる方が効率が良く簡単ですね。私のように牛乳嫌いな人には嬉しい話です。
ゴマは必ずすりつぶすこと
大事なことなのでもう一度書きます。ゴマは必ずすりつぶしましょう。というのもゴマの皮は硬いので、そのままだとせっかくの栄養素が吸収されにくいからです。
と言いつつ、今回紹介するごますり器を購入するまで、私はそのまま料理にふりかけていました。なんてもったいないことをしていたのでしょう。
さらにゴマは炒ることで抗酸化力を高めることができるそうです。よって、ごますり器に入れる前にフライパンで炒っておくと良いですね。
貝印の日本製卓上ごますり器 DH-7135
地元のスーパーで売っていた日本製のゴマすり機です。メーカーは貝印。型番はDH-7135です。
袋から出しました。
上部が外してゴマを中に入れます。底も外せるので丸洗いもOK。
黒ゴマを入れました。
このゴマすり機は細かくすることも、荒めにもできます。でもあらめより細か目の方がゴマの成分が吸収されやすい気がします。
細かめにすると白っぽい仕上がりに。荒めにすると黒目。
使ってみた感想
簡単にゴマがすれました!でも調整は最初難しいです。締めすぎると回しにくいし、緩めすぎるとゴマがそのままでてきちゃいました。ちょうどいい塩梅で擦れるように設定できたらきっと固定になりますね。
早速豆苗のおひたしにまぶして食べました。今までそのままふりかけていましたが、すった方が美味しかったです。ゴマの健康効果はすごいので、これからは黒ごまを毎日食べようと思います。
最後にひとこと
やたらめったらサプリ「セサミン」のCMが流れていますが、私はサプリではなく食べ物で摂取したい。がんばります!