以前気になる新製品としてニュースでも取り上げた「Etak(イータック)」は「インフルエンザ」や「ノロウイルス」などのウイルスや菌を除去したあとに定着させない効果があります。私はそれを信じているので、家の玄関やトイレのノブなどの掃除に使うために、一週間効果が持続するタイプのスプレーとマスクにスプレーする抗菌力が24時間持続する小さいスプレーを購入しました。
持続型抗菌成分「Etak(イータック)」とは
抗菌成分「Etak(イータック)」を知ったのは、グンゼの肌着に使用されたものが発売されたことがきっかけです。
この記事でも触れていますが、イータックとは「今そこにいる菌やウイルスを除去したあとにその場をコーティングして菌もウイルスも定着させない」成分です。
広島大学二川博樹氏が開発
「イータック」は広島大学の医歯薬保健学研究科の二川浩樹氏が開発し、特許を取得された成分です。一般的な抗菌剤は乾燥したらまたそこに新たに菌やウイルスが定着しますが、イータックは使用した場所にとどまり、菌やウイルスが定着できない状態を長時間キープする特徴があります。
自ら口腔ケアをできない障害者のお姉さまのため
医歯薬保健学研究科で研究職についている二川氏がその道を選んだ理由は、障害を持っており、自分でケアのできないお姉さまのためでした。
五体満足で自分で歯磨きができる人であれば、虫歯にならないようにしっかり歯磨きをすればいい。しかしお姉さまはそうはいかない。二川氏は歯に虫歯菌などが付着しないようにするにはどうすればいいのかと研究を続け、そして生まれたのが「イータック」でした。なので「イータック」の最初の製品は、口腔ケア用品で、今も販売されています。
入れ歯や義歯にスプレーすることで、虫歯菌や歯周病菌が定着することを予防します。歯ぎしり予防のマウスピースを使っている人にも良いでしょう。お姉さまのために生まれたというイータックのオーラルケア用品。その恩恵を私も受けてみたい。
水で洗っても落ちないイータック
「イータック」は塗布した物体にがっちり固着されるため、洗濯しても落ちません。なので赤ちゃん用の肌着にも使われているそうです。水でも落ちませんから、排水溝のぬめり取りとしても使えます。
イータックについてさらに詳しく知りたい人は、広島大学の二川氏への質問形式で解説してくれているページがあるのでどうぞ。
様々な場所で応用されるようになる
オーラルケアの場で使われていた「イータック」ですが、いろいろ応用されるようになり、肌着にも使われるようになって、実際、私は購入したことがあります。
インフルエンザも防げるならと冬の風邪対策としてと買ったのですが、驚いたのは匂いのなさです。仮に「わきが」でなくとも汗の臭いはあり、いつもの肌着であれば必ず匂います。しかしアンチウイルスインナーはその汗の臭いさえなかったのです。これには魂消ました。
汗などの匂いの原因は汗が出た場所にいる雑菌によるものです。でもアンチウイルスインナーの抗菌効果がその雑菌を滅してくれたのでしょう。鼻を近づけてくんくんしても本当に匂いがありません。なので今ではあったか肌着でなくてもいいときはアンチウイルスインナーばかり着ています。
ただ今はもうアンチウイルスインナーは販売されていません。問い合わせたところ、もう製造中止になっていました。なので今持っているものを大事に着させてもらいます。でも、匂いが気になるなら、イータックスプレーをすればいいので、アンチウイルスインナーにこだわらなくてもいい。
とまあ、アンチウイルスインナーの消臭力(防臭力?)の高さに惚れて、イータックの信者になったため、掃除用アイテムとして加えることにしました。とはいえ、正直なところ、インフルエンザやノロウイルスを防ぐ効果はわかりません。ただこれを着だしてから、一度もインフルエンザやノロにはかかっていません。言えるのはそれだけです。
Etak(イータック)抗菌化スプレー
というわけで、エーザイが販売している「イータック抗菌化スプレー」です。1週間効果の持続するスプレーと24時間の効果持続のマスク用スプレーを購入。
まずは1週間効果が持続する「イータック抗菌化スプレーα」から。日本製。使えるのはスプレーできるものならなんでも。ノンアルコールです。テーブルでもノブでも、子供のおもちゃでも。
続いてマスクにスプレーする24時間効果が持続するスプレー。日本製。マスクの表と裏に3、4回プッシュして乾かします。
使ってみた感想
早速、家の掃除で使いました。拭き掃除をしたあと、ウイルスや菌を持ち込まれやすい玄関のノブ、そしてトイレのドアノブ、それに階段の手すりや皆が触るスイッチなどに塗布。他には、台所の冷蔵庫、トースターやレンジの取手にも。超簡単。でも効果はわからない。これはまあ仕方ないか。でも食中毒を防いでくれるだろうと期待しています。
続いてマスク用スプレー。私の愛用している興和の純日本製三次元マスクにスプレーしました。この三次元マスクにはちょっと小さめがあるのですがこれがちょうどいいフィット感。女性向けはぴったりしすぎて顔にあとが残るけどこれだとあとが残らない。
マスクに噴射して使うのはコツが必要でした。というのも、使う直前だとどうしても濡れたままになるから。なので翌日快適に使うために、眠る直前にマスクにスプレーしています。
このスプレーはマスクの節約にいい。というのも、使い捨てマスクは一度外したらすぐに捨てろというのが感染症予防の鉄則。でもそれだと1日で何枚も消費することになりますから、私はそのルールを破って、朝つけたものを仕事場で外し、折りたたんでバッグにいれ、帰りにまた使っています。でもこれって本当はダメなんだよねえ。
でもイータックスプレーをしておくと24時間抗菌できるので、理論上、堂々とマスクの再利用ができる。なので夜にスプレーが定番になりました。
口コミでは「マスク特有の臭い」が軽減できてるとありますし、パッケージにもマスクの匂い対策にとありますが、私はあまり臭いを気にしたことがないのでわかりません。ただ気兼ねなく1日1枚を使えるようになったなと喜んでいます。
というわけで、我が家の掃除用品、冬の感染症予防の定番アイテムになりました。
ウエットシートタイプもあります。効果は一週間。パソコンのキーボード、スマホなどに使うのが良さそう。
最後にひとこと
なんでもかんでも抗菌は良くないと思うのですが、ノロウイルスにかかった人の話を聞くとその大変さ苦しさは相当なもの。インフルエンザだってかかったらかなり辛いのは知ってます。なのでしっかり使って予防したい。