武漢ウイルス、いわゆる新型コロナウイルスの流行のせいで買い物しにくい日々が続いています。この状況で困るのが、葉物野菜の保存。しかし我が家では大量に買ってきて冷蔵保存して乗り越えています。というわけで、大活躍中のミューファンのタッパーをご紹介。もちろん日本製です。
ミューファンとは
そもそもミューファンとは何なのかを知らない人もいると思うので、簡単に説明しておきます。
ミューファンは株式会社ミューファンが発明した、銀の抗菌力に着目して開発された純銀パウダーを練り込んだもの、あるいはその繊維を織り込んだ製品です。国際特許も取得されています。
詳しくはミューファンの公式サイトをどうぞ。(ssl化されてないので安全ではないサイトと出るかも)
私が使っているのは主にタッパーですが、食品を包んで保存できる布もあり、今も大活躍しています。10年以上使っていますが抗菌効果に衰えはないので一度買えば破損したり破れたりしなければ使えるコスパの良いアイテムです。
銀の抗菌作用
ミューファンが銀に着目したのは、銀の抗菌力の凄さです。せっかくなので少し銀について掘り下げます。
銀は紀元前から活用されており、古代ローマではワインの保存容器に使われるなど人類と共に歩んできた金属です。ちなみに日本の銀の輸入先はメキシコが一番多く、次はペルー、3位は中国(2017年のデータ)になっています。
そんな銀には強い殺菌力があり、食中毒を防ぐことにもなる上に美しいため、中世ヨーロッパでは銀食器がたくさん製造されました。しかし銀食器は「富の象徴」になると同時に、暗殺防止のアイテムでもありました。
というのも、純銀のスプーンはヒ素に反応して変色するからです。当時の貴族社会での暗殺には無味無臭のヒ素が使われるのが定番で、そのヒ素に反応して変色する純銀のスプーンは毒を見破るためのアイテムでもあったのでしょうね。
銀のスプーンがヒ素に反応するかどうかの実験をしているヤバイ動画がありました。
動画を見るの面倒な人に結論を行っちゃうと、純銀のスプーンは見事に変色しました。このことから、貴族の間では身を守る必須アイテムだったろうなと再認識。マイスプーン持ち歩いていたのも納得です。
小噺:ヒ素は医薬品にもなっている
ヒ素は、一般的には猛毒という理解で良いものでしょうが、現代医療では白血病の治療薬として用いられるようになっており、毒も使い方によることを証明している物質の一つです。
しかしそれに気付けたのも、「ヒ素は毒」という常識を超えて、日夜研究し、有効活用できる道を切り拓いてくれた研究員の皆さんのおかげ。ありがとうございます。
ヒ素についてもう少し知りたい人はこちらをどうぞ。
安全性も高い
銀はアレルギー反応も起きにくいため、歯の治療後の被せにも用いられています。(最近は銀歯に含まれているパラジウムが問題視されているため、銀歯は避ける人もいますが)
口の中にあり続けてもアレルギーが起こりにくく、抗菌力がある銀素材は当然ながら食品を保存することに向いています。それを研究して生まれた素材が「ミューファン」です。
ミューファンのタッパー
ミューファンが練り込まれた食品保存にぴったりなタッパーはかなりの種類が出ています。今使われていないものだけを寄せ集めた分だけでこれだけあります。
私がミューファンを初めて買ったのは東急ハンズでした。野菜を長く保管できるという説明に惹かれ一つ買ってみたら本当に長持ちしたため、少しずつ買い足して増やしました。でも今は東急ハンズにおかれてません・・・サイズを見て買えるのが良かったのに。
一番下にあるものはすのこもついているタイプで一番大きなサイズです。でも最近はあまり使ってない。ちょっと大きすぎた。
上の四つはかなりの頻度で使われています。今使われているもので紹介します。まず右上のタイプ。蒸気穴がついているタイプで蓋をつけたまま温められます。耐熱温度は140度で、容量は610ml。型番は古いようで今は使われていないのですが、JPI-2057と記載されています。
今の型番は多分A-041MBです。同じ容量なので多分同じ。サイズは169×117×H56mmです。蓋がブルーのものとオレンジのものがあります。
普通のタッパーにいれると1日2日で傷んできますが、ミューファンに入れていると4、5日経っても臭いすらしません。なので葉物野菜を買ってきたらどばっと処理して使われるその日まで冷蔵庫に置いています。写真を撮った日に使われていたものは茹でたほうれん草が入っていました。
つづいてうちで2番目に大きなサイズ。今は水菜が入っています。束のサイズによりますが大抵全部入ります。水菜って土も少ないから洗いやすいし、サラダにも使えてかなりお気に入り野菜。この上に豚しゃぶを乗せてポン酢で食べるのがお気に入り。もちろん水炊きで食べる直前に入れるのもあり。
ちなみに水菜はカルシウムが豊富な野菜です。カルシウムが気になる人におすすめ。苦味もないからお子さんも食べやすいはず。
小さめのにはレモンの砂糖漬け。カビたことはないです。
今回通販で買い足したもの。型番はM-3。サイズは横175mm、縦122mm、高さは60mmです。容量は940ml。ちょっと多め、でも大きすぎないサイズが欲しかったので実物を手に取ってほっとしました。これくらいのが欲しかったのよ〜。
ラベルのアップ。銀イオンで新鮮さ長持ち!としっかり記載されていますね。
本体の底にMADE IN JAPANの記載あり。製造はリス株式会社で住所までありますね。
取り扱いの際に知っておきたい耐熱温度。本体は140度、マイナス20度。蓋は70度までなので外さないとダメです。
早速使いました。買ってきたブロッコリーを茹でて、食べる分をお皿にとり、残った分は全部入りました。いい感じ。
そうそう、野菜を包んで長持ちさせるミューファン食材キーパーもあります。うちにも一枚まだあります。写真忘れちゃった。
でもこれは廃盤になったようで、公式サイトにはもう載っていませんでした。ただアマゾンとヤフーにまだありました。多分売れ残ってるのかも。うちまた買いたそうかなあ。
問い合わせたらミューファン糸を織り込んだ抗菌さらしも食材キーパーとして使えるそうです。
感想
もう10年以上使っているので改めて感想というのもあれなんですが、本当に野菜が長持ちします。買ってきた野菜をすぐに食べ切れるほどの大家族かたくさん食べる人がいればいいのですが、我が家のように高齢者二人と私一人では、一日、二日では無理。
しかしミューファンなら新鮮さが持つので、買い物頻度を減らしている今は特に活躍しています。なので冷凍したくない、でも美味しい野菜をさっと食べたい人にはミューファンのタッパーは向いていると思います。
新しくかった940ml容量の同じものはこちら。
蒸気穴がついているもの。最初に買うのはこれがいいかも。2つセットだし。
570mlサイズ。我が家の型番はA-3です。調べてみたらこの型番もまだ流通しているようです。これもあると便利なサイズ。でも今の型番は多分同じ570mlのM-2。
レモンが入ってた小さいやつ。A-2。容量は310ml。うちはレモンがよく入ってますが、お漬物入れてもいいサイズ。今の型番は多分同じ容量のM-1。
水菜が一袋入るA-6。容量は2.1リットル。今の型番は多分M-5。サイズは157×225×H80mmです。
最後にひとこと
野菜だけでなく食品を長持ちさせたい、よくカビさせる人は手軽な蒸気穴付きサイズを一度買ってみて試してみると良いと思います。