もう何年も腰痛を抱えており、年に数回はぎっくり腰になることもある私です。しかし全く動けなくなるようなことはなく、だましだまし?腰のご機嫌を伺う日々です。それでも加齢とともに厳しくなってきた気がするので、ずっと気になっていたオムロンの低周波治療器を試すことにしました。感想です。
電気治療を知ろう
人間の細胞は全て電気を帯びており、それらの細胞へ外部から微弱な電気を流すことで、痛みを和らげたり、筋肉の疲労が解消される効果があるそうです。
そんな電気治療は、ヨーロッパでは200年以上前から行われていたそうですが、現代において注目、活用され始めたのはここ数十年だそうです。確かに体に電気を流すってちょっと怖いイメージもありますし、なかなか実験もしずらかったのかもしれない。
痛みのゲートコントロール理論
実際、皆が電気による治療を実践しはじめたのは、1965年にカナダの心理学者ロナルド・メルザック氏とイギリスの神経科学学者パトリックゲートウォール氏が発表した「ゲートコントロール理論」がきっかけでした。
この理論は、刺激を感じる人の神経繊維が細いものと大きなものがあり、それが脳に伝わるまでに、太い神経繊維を優先して、細い神経繊維を無視するべく門(ゲート)を閉じるというものです。この理論が出てから、電気による治療の研究が進んだそうです。
確かに人の触感はとてもデリケートで全ての刺激が脳に伝わると、四六時中痒くなったり、痛くなったりしそうですから、神経繊維のコントロールがされてないと大変な気がします。
電気治療の種類
電気治療は経皮的電気刺激療法(TENS)、神経筋電気刺激療法(EMS)、微弱電流療法(マイクロカレント療法)の3種類あります。
最近はアスリートがマイクロカレント療法による電気治療で怪我の回復をはかる姿を見たり、整形外科でも骨折を早く治す電気治療もありますし、その効果は間違いなさそうです。
電気治療も調べてみると深い世界でした。もっと詳しく知りたい人はオムロンのサイトへどうぞ。
低周波治療器
家庭用の低周波治療器で流れる電気は1200Hz以下のものです。そして低周波治療器でその電気を体に流すことで、痛みの発生している患部に電流を流して血流を良くしたり、溜まっている疲労物質を流したりすることで、痛みを和らげる効果があります。
血流をよくする
低周波治療器を使い、痛みのある患部へ電気を流すと筋肉が刺激されて暖まり、血流もよくなります。すると溜まっている疲労物資などの痛みの原因になるものが流れて、痛みが緩和されます。
しかし同時に「水分摂取」も率先して行うことを付け加えます。ドロドロな血液では流れるものも流れません。最近読んだ「腰痛の9割は水で治る」という本によると、人間には2リットルの水が必要で、最近の人は飲めていないという内容でした。
実際、私もその飲めていない人の一人でした。コーヒーに緑茶、紅茶、甘いものではない飲み物を毎日たくさん飲んでいるので大丈夫だと思っていたのです。でも必要なのはただの水。なので最近は、朝起きたら水、食事の合間にはコーヒーや紅茶などではなくまず「水」を飲んでいます。
一ヶ月続けた結果どうなるかを記事にする予定です。低周波治療器の活用と合わせて続けていきたい習慣です。
オムロンエレパルスHV-F128-J3(日本製)
というわけで、これが使い始めたオムロンの低周波治療器エレパルスです。型番はHV-F128-J3です。日本製。ちなみにこの低周波治療器は中国製もあり、そちらの型番はJ無しのHV-128です。中国製の方が安く、評判も問題ありません。
オムロンですし、製品管理もしっかりしているでしょうから問題はないでしょうが、日本製を選びました。箱には日本製とどーんと記載されています。
後ろ。
出しました。
全部並べてみる。本体、パッド、コード、電池、パッド保管板、専用袋、取扱説明書に注意書き。
本体。ボタンは日本語なのでわかりやすいです。
後ろ。made in japanあります。
使う準備ということで、パッドにケーブルをつなげました。ぽちっとはめるだけです。
ちなみにずっと使ったパッドってどうするの?と思っていたのですが、ひょうたんのカタチしたプラスチックの板(導子収納具)に貼り付けるんですね。なるほど。
専用袋に入れてみました。コンパクト。これなら旅先にも持っていけます。
使い方
本体にケーブルを繋ぎ、治療したい場所に両方のパッドを貼り、本体にあるボタンで好みのコースを選びましょう。
治療の種類
まず貼った場所を大まかに治療するボタンから。「じっくり」ボタンは血行を促進する効果があり、15分間異なる組み合わせの刺激が患部を治療します。「すっきり」ボタンは急な痛みをすばやくやわらげる刺激が15ふん続きます。
場所による部位ボタンもあります。「肩」「関節」「腕」「足裏」「ふくらはぎ」「腰」があり、治療したい場所を選ぶとその場所に効果的な刺激が15分続きます。
揉み方で選ぶこともできます。「たたく」「もむ」「おす」「さする」があり、好きなものを選ぶと良いでしょう。
こだわりモードもあります。もっと強くしたい人は「ハイパーモード」、ピリピリが苦手な人は「ソフトモード」を選べます。
「ポイントモード」で赤を選ぶと赤を重点的に、白を選ぶと白を重点的に治療します。腰で右側を特に治療したいとか希望があるときに使います。「ワイドモード」は赤と白の両方同時に治療します。こちらも赤を選べば赤、白を選べば白を重点的に治療できます。
「くり返しボタン」は、使用中に押すと同じメニューが繰り返されます。でも繰り返すのは1回までにしましょう。30分以上の使用は筋肉への負荷が大きく体調不良の原因になります。
強さは1から10まであります。私は怖いのでまだ4くらいまでしか使ったことありません。10なんて怖い。
使う時間
筋肉をほぐせるからといって長時間やり続ければ良いというわけではなく、15分で良いそうです。気持ち良いとずっと使いたくなりそうですが、ルールを守りましょう。
「くり返しボタン」もついているので、同じ場所を同じメニューでもう一度治療することもできますが、先述したように30分以上はやめましょう。
使ってみた感想
正直まだわかりません。でもなんだか良さそうな感じなので、ぎっくり腰や慢性的な腰の痛みが減ることを祈りつつ、続けようと思います。まずは一ヶ月!
2021/6/7 追記
使い始めて一ヶ月も経っていませんが、良かったことを発見しました。それは、右のお尻がちょっと痛いと思って、急な痛みを楽にしてくれるという「すっきりボタン」をお尻に貼って試しました。
すると15分後、確かにそこにあった痛みが薄れていました。これには驚き。即効性があるんですねえ。なのではっきりと買ってよかったと思いました。
中国製でも良い人はこちら。あ、お店によって価格差ありますから、気をつけてください。
消耗品のパッド。
エレパルス専用のケースがありました。でもオムロンではない会社のものなので純正ではない扱いのようです。
最後にひとこと
父の日のプレゼントにしてもいいかもしれませんね。