韓国による高級ブドウの品種泥棒がまた発覚しました。それは開発に14年もかかった石川県の品種「ルビーロマン」と山梨県の「ジュエルマスカット」です。残念ながら、改正された種苗法による反撃もできそうにありません。取り上げます。
日本の高級ブドウが韓国産で販売中
まずはソースをどうぞ。
【独自】日本の高級ブドウなぜ“韓国産”? 無断栽培か 直撃に「大目に見て」
石川県でしか作られていないはずの超高級ブドウと同じ名前のブドウが、韓国で栽培され販売されているという情報が。現地の栽培農家を緊急取材した。
韓国・ソウル市にある高級デパートで、最近あるものが販売された。
宝石のように美しいブドウ「ルビーロマン」。
1房140万円の値を付けたこともあるこのブドウは、石川県でしか栽培されていないはずだが、なぜか韓国産として売られていた。
取材班は、ソウルで売り切れ寸前の高級ブドウを入手。韓国産「ルビーロマン」は、何と1房日本円でおよそ8,000円。粒はピンポン玉ほどの大きさ。さらに、山梨県限定のはずの「ジュエルマスカット」。こちらも韓国産として販売されていた。
実はこれらは、日本に無断で栽培されたものだった。こうした日本の高級ブドウを勝手に栽培する農家が韓国内にあると聞いて、取材班はソウルから150kmほど離れた町へと向かった。そこで記者が目撃したものは…看板には「ジュエルマスカット」の文字。すでに収穫されてしまったのか、ブドウは見当たらない。
農家に直撃取材すると、カメラ取材は断られたが、話を聞くことができた。「ルビーロマン」生産者「手順を踏んで手に入れたものではない。日本側から見れば盗み出したと考えるが、先進国の立場で大目に見てほしい」
日本では2021年4月に改正種苗法が施行され、「ルビーロマン」や「ジュエルマスカット」の種や苗は、海外に持ち出すことは禁止されている。
どうやって入手したというのか。ルビーロマンの苗木を販売する業者に聞くと、このような答えが。「ルビーロマン」苗木販売業者「世界的に見れば小さい話だ。すべて中国から輸入している。文句を言うなら中国に言え」
今回のブドウは、改正種苗法が施行される前から韓国で栽培が始まっていて、使用料を徴収するのに必要な品種登録もなされていないことから、農水省は韓国での栽培を制限できないとしている。
ブドウを開発した石川県と山梨県に映像を見てもらったが、「本物か偽物か判定するのは難しい」と対応が難しいのが現状。
取材班は、ブドウ王国・山梨県でジュエルマスカットを生産する農家を訪ねた。高温多湿に弱いため栽培が難しく、2020年は長梅雨の影響で収穫できたのはわずか2房だった。
農家は、韓国産ジュエルマスカットにショックを隠し切れない。山梨園・向山亨園主「ほんと、でもごめんなさい、言葉が浮かばないですね…」ジュエルマスカットの苗木は山梨県が管理し、県内の農家も身分証を提示しないと購入することができないという。
韓国への流出劇に農家は…
山梨園・向山園主「山梨県の栽培農家の誇りをあまり傷つけないでほしいのは正直ある」
ライブドアニュース:2021年8月9日 18時29分 FNNプライムオンライン
https://news.livedoor.com/article/detail/20673009/
このニュースを見つけた瞬間、怒りで目眩がしました。
石川県生まれの高級ブドウ「ルビーロマン」
今回のニュースで初めて知った「ルビーロマン」は赤実のブドウです。食べたことは当然ありませんが、とても美味しいそうです。
平成7年から開発しはじめ、足掛け14年かかって生まれたブドウです。「ルビーロマン」の名前は石川県内で公募され、平成16年に金田小夜子さんという方に命名されました。県民の皆さんに愛されながら育ったブドウだとわかりますね。そして平成20年に市場デビューしました。さらに詳しくは公式サイトをどうぞ。
山梨県生まれの高級ブドウ「ジュエルマスカット」
山梨県といえば「ブドウ」ですよね。そんな山梨県で生まれた「ジュエルマスカット」はシャインマスカットが親の品種で、皮ごと食べられる種のないブドウです。その特徴は大きな実で、さらに強い甘みだそうです。スーパーなどではまず見かけないそうで、どうりで私も知らないはずだと思いました。
そんな「ジュエルマスカット」は高級スイーツ店で見かけることができるとか。「ジュエルマスカット」という品種についての公式HPはありませんが、名前で検索すれば取り扱っている農園サイトが沢山でてきます。ふるさと納税もありました。
今回気落ちしている農園の人たちを応援するためにも余裕のある人は買って応援もありですね。
泥棒国家韓国にやられ続ける日本
韓国による農作物の泥棒事件は枚挙に暇がありません。当サイトでも何度も取り上げました。
とても腹立たしいことですが、韓国が高級ブドウの「シャインマスカット」を盗んで大儲けしているのは、日本側のミスも大きな原因です。それは海外での品種登録をしなかったからで、これはこちらの落ち度としかいいようがありません。しかしだからこそ、二度の失敗はして欲しくなかった。いや防げたはずです。
いちごやブドウの品種が盗まれた話が一切耳に入らないはずがないと思うのです。なのにこの有様です。なぜこんなに甘いのでしょうか。いやその手引きをしている人がいるのでは?
種苗法改正を阻止したのはこのため?
記事には韓国での栽培がいつから行われていたのか記載されておらず不明です。しかし「改正種苗法が施行される前から韓国で栽培が始まっていて、使用料を徴収するのに必要な品種登録もなされていないことから、農水省は韓国での栽培を制限できないとしている。」とあります。
ということは、日本での種苗法改正が予定通り進んでいたら韓国の栽培を止めることができた可能性を感じます。となると2020年、柴咲コウ氏が突然「種苗法改正」についてツイートしたのはこれが狙いだったのかと勘ぐってしまいたくなる。
種苗法改正するも反撃できない現状
改正種苗法は今年の4月に施行されました。この法改正では、登録されている品種を無断で栽培することを禁止できたり、栽培できる地域や国を指定することができるようになるなど、品種を守るための様々なルールが加わりました。
何も韓国による泥棒行為だけを禁止する法改正ではないのです。日本人による盗難、特許侵害も懲役刑などで罰することができるようになっています。日本人による盗難被害もあるからです。
開発者が必死に創り出した美味しい作物の種は莫大な利益を生みます。だからこそその権利をしっかり守るための法律改正でした。なのに妨害しようとした人が大勢いました。思い出すととても腹立たしいです。
詳しくは個別記事「泥棒韓国への対抗策|刑事罰、賠償、差し止めを追加した種苗法改正案提出へ」をどうぞ。
制裁項目を作っては?
農水相は、今回盗まれたブドウがいつから栽培されていたのかが不明なため、使用料を徴収することができず、栽培を制限することもできないと判断しています。
これでは盗まれたい放題です。せめてDNA鑑定の結果盗難が明らかになった場合の制裁を検討するべきではないでしょうか?海外が相手だと難しいと思いますが、手痛い罰則がないからやられたい放題になっているのだと思うのです。是非検討してほしい。
絶対に犯人を探せ
石川県産「ルビーロマン」は苗木販売業者が中国から買ったから中国へ文句を言えと言われています。ということは、日本国内で誰かが「ルビーロマン」の苗を盗んで中国へ売り払った人物がいるということです。和牛の精子横流し事件もありましたから、これも犯人が必ずいるはずなので見つけ出して欲しい。
「ジュエルマスカット」の苗は山梨県が管理し、県内の農家も身分証を提示しないと購入できないと記事ないにはあります。ということは、身内による裏切り行為の可能性が高そうです。問題はこちらのほうが深刻かもしれませんね。
どちらにせよ、苗木の元は日本なのだからそのルートを見つけ出すことが重要です。必ず犯人を見つけ出し、罰金と懲役10年をくらわしてほしい。本当に許せません。
最後にひとこと
開発者の血の滲むような努力を蔑ろにすることは許せない。何らかの制裁を加えて欲しい。