オムロンが販売した家屋用の蓄電池ユニットで火災が起こり、リコールになりました。3件の火災のうち、1件は全焼しています。自分の家が火災になる前に対応してください。知人友人にも太陽光発電の蓄電池を使っている人がいたら伝えましょう。
オムロンの蓄電池ユニットで発火のおそれ
まずはソースをどうぞ。
オムロン、蓄電池1万5千台をリコール 発火の恐れ
オムロンソーシアルソリューションズ(東京都港区、OSS)は19日、太陽光で発電した電気をためる「蓄電池ユニット」1万4853台について発火の恐れがあるとして、リコール(回収・無償交換)を進めていると発表した。7月から顧客にダイレクトメールなどで連絡しているが、約6千台は安全対策を施すなどの対応がとれていない。同ユニットを設置していた家屋では3件の火災が起き、1件は全焼だった。いずれもけが人はいない。原因は調査中だという。
リコールの対象は、OSSが販売する「住・産共用フレキシブル蓄電システム」と「太陽光発電用ハイブリッド蓄電システム」に使用している蓄電池ユニット「KP―BU65―A」などで、同社が韓国LGエナジーソリューションに製造委託しているもの。オムロンのほか、CICソラトモ、東芝のブランドでも全国に販売されていたという
。 OSSは今年7月にLGから製造プロセスの問題で発火のリスクがあると報告を受けたため、購入者に対して順次ダイレクトメールを送ったり、ホームページで公表したりするなどしてリコールを呼びかけた。これまで約9千台分は安全対策を施し、回収は約900台にとどまっているという。 交換に関する問い合わせはフリーダイヤル(0120・291・334)。(井東礁)
Yahooニュース(朝日新聞):11/19(金) 20:36配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a2411fd73dc225f36608f2375885106c3e9696f
蓄電池の危険を取り上げることが増えていますが、全焼が出たとは恐ろしい。
東芝は7月に対応している
記事を読むとLGから「製造プロセスの問題で発火のリスクがある」と7月に報告を受けています。その時にすぐにリコールすべきでした。オムロンの対応が悪すぎです。
というのも、同型のシステムを利用して販売されていた東芝ブランドの製品は7月で回収していたからです。オムロンこれはダメ。
東芝住宅用太陽光発電システム 蓄電ユニッット 焼損事故に至る恐れ
住宅用太陽光発電システムの6.5kWh蓄電池ユニット(オムロン株式会社製)の一部において、製造工程上の問題により、バッテリーセルの内部の電極に不良が内在している可能性が判明した。これまで焼損の発生は確認されていないが、焼損事故に至るリスクがあるとして対象機種を自主回収(設定変更・交換)する。(R+編集部)
【発 表 日】2021/07/05
【企 業 名】東芝エネルギーシステムズ株式会社
【キーワード】住宅用太陽光発電システム、蓄電池ユニット、バッテリーセル、電極、焼損、事故
【 ジャンル 】住宅・住宅設備
【 関連情報 】
https://www.toshiba-energy.com/info/info2021_0705_02.htm—livedoorニュース:2021年7月6日 08:30
https://www.excite.co.jp/news/article/Recall_41233/
東芝の対象製品
東芝ブランドで販売された発火の恐れのある製品はこちらで確認してください。
お知らせ
その他2021年7月 5日
東芝エネルギーシステムズ株式会社
平素は、弊社製品をご愛用いただきまして誠にありがとうございます。
さて、東芝ブランドで弊社が販売した住宅用太陽光発電システムの6.5kWh蓄電池ユニット(オムロン株式会社(以下「オムロン」といいます。)製注。以下「当該製品」といいます。)の一部において、製造工程上の問題により、バッテリーセルの内部の電極に不良が内在している可能性が判明いたしました。同型のバッテリーセルが搭載された海外の他社製品で発生した焼損事故の原因を調査した結果、オムロン製品の一部についてもまれに焼損事故に至るリスクがあると、オムロンから報告があったものです。
当社の製品においてこれまで焼損の発生は確認されておりませんが、当該製品を構成するバッテリーセルの製造年月が2017年(平成29年)4月から2018年(平成30年)9月までの、以下の対象機種(以下「対象機種」といいます。)をご使用のお客様に対して、今後共、末永く安心してご使用いただくために、蓄電池ユニットの無償での設定変更・交換(以下「自主回収」といいます。)をさせていただきます。
オムロンソーシアルソリューションズ株式会社(以下「オムロンSS」といいます。)より対象機種をご使用のお客様に事前にご連絡を差し上げ、お客様のご都合の良い日時をお打合せのうえ、オムロンSSが委託した作業員 が順次お客様宅を訪問いたします。作業員は弊社が委託した者である場合があります。
対策済製品の供給に日数を要することから、既設製品の設定変更を行い、対応済製品が準備でき次第、交換を行います。詳細は「2.処置の内容」ご参照ください。対象機種をご使用いただいているにもかかわらず、万が一オムロンSSまたは弊社からの連絡がない場合、お手数ですが、下記のお問い合わせ共通窓口までご一報いただきます様、お願い申し上げます。
ご愛用のお客様には大変なご迷惑をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます。ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
注 2020年4月以降、蓄電池事業はオムロンソーシアルソリューションズ株式会社が承継しています。
1. 対象機種
6.5kWh 蓄電池ユニット(TPV-S3-B65)
https://www.toshiba-energy.com/info/info2021_0705_02.htm
製品写真と型番
東芝のページで公開されている画像と製品番号のスクリーンショットです。
型番の確認位置です。
画像では見えにくいので型番拡大して確認したい人は東芝のページに移動してください。
回収対象製品の詳細
オムロンの公式サイトから詳しい説明ページへの案内が出ていました。家に蓄電池がある人は「うちは大丈夫」と思わずに確認して下さい。
それにしても個別対応で済まそうとしていたのはどうかと思います。火災が起きれば隣近所にも迷惑がかかります。大々的にリコールしなければいけない案件ではないですか?
不幸中の幸いは人的被害はないということですが、それでも失うものが大きいのが火災ですから、オムロンは猛省すべきです。
フレキシブル蓄電システムおよびハイブリッド蓄電システムにおける発火リスクに伴う蓄電池ユニットのソフトウェア更新および無償交換のお知らせについて
2021年11月19日
オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社
オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:細井俊夫)は、当社が販売いたしました、「住・産共用フレキシブル蓄電システム」および「太陽光発電用ハイブリッド蓄電システム」に使用している蓄電池ユニットによる事故防止を目的に、蓄電池ユニットの充電率を調整するためのソフトウェア更新および無償交換をご案内申し上げます。
2021年7月に蓄電池ユニットの製造委託先から、当社が販売いたしました一部蓄電システムに使用している蓄電池ユニットについて、製造プロセスの問題から発火リスクがあるとの報告を受けました。当社は、直ちに対象となるお客様にダイレクトメールをお送りすると共にホームページや新聞社告を通じて、お客様の安全確保のための充電率調整のためのソフトウェア更新および無償交換をご案内させていただいております。しかしながら、対象となる一部のお客様とは連絡が取れず、現時点で対象全製品のソフトウェア更新および無償交換には至っておりません。また、現在までに蓄電システムを設置した家屋において火災認定された事案が3件あります。いずれも、原因は調査中で、人的被害は発生しておりませんが、当社はこのような事態を重く受け止め、さらに蓄電池ユニットのソフトウェア更新および無償交換のお願いを進めてまいります。
<対象となる蓄電池ユニット>
対象は、2017年6月から2019年9月までに当社が製造いたしました蓄電池ユニットになります。対象製品のご確認は、製造番号で検索いただけます。https://socialsolution.omron.com/jp/ja/info/seiban/
https://www.omron.com/jp/ja/news/2021/11/c1119.html
対応内容
オムロンは発火の恐れのある蓄電池をソフトウェア更新、無償交換すると発表しました。すぐに申し出て対応してもらいましょう。
そして連絡が取れていないことから、知人でオムロンの蓄電池を使っている人がいたら一言伝えて確認してもらうようにしましょう。火事は周辺を巻き込んで被害が起こるので他人事ではなくなります。
LGの対応は良かった
いつも韓国製や韓国産を批判していますが、「発火のおそれ」を見つけて隠蔽せずに連絡してくれたLGは良い対応でした。こういう姿勢を積み重ねて信頼性が高まれば、韓国製であっても安心して購入することができるようになります。ぜひ今後もこの当たり前の対応を続けて欲しい。
最後にひとこと
オムロンの製品をたくさん使用している者としては今回の対応は非常に残念です。今後はこの件から学び、対応を遅くならないようにしてほしい。