マンダムが販売している頭皮のニオイを防ぐスプレーがリコールされました。原因は成分に含まれている卵白由来成分です。卵アレルギーのある人はすぐに使用を中止してください。
マンダムがスプレー108万本をリコール
まずはソースをどうぞ。
マンダム スプレー108万本を自主回収へ 子どもに健康被害
大阪に本社がある化粧品メーカーのマンダムは、頭皮のにおいを防ぐためのスプレーを使用した際、卵アレルギーのある子どもへの健康被害が確認されたことから、同じ成分が含まれる5種類のスプレー、合わせて108万本を自主回収すると発表しました。
自主回収の対象となるのは、頭皮のにおいを防ぐスプレーとして販売されていた「マンダム モワトレ 薬用デオドラントショット」と「ルシード 薬用 頭皮とカラダのデオドラントジェットスプレー」で、香りや容量の異なる合わせて5種類です。
会社によりますと、去年3月からことし9月にかけて、卵アレルギーのある当時2歳から10歳までの合わせて3人の子どもが、スプレーに含まれる卵白に由来する成分を吸い込むなどして、呼吸困難やじんましんなどの健康被害を起こしたということです。
会社では、去年3月に最初の健康被害が確認されたあと、製品の裏面などで卵アレルギーの人は使用を控えるよう注意喚起していましたが、ことし9月に3例目の被害が報告されたことから、自主回収することを決めたということです。
回収の対象は、試供品も含めて合わせて108万本に上ります。
マンダムは「多大なご迷惑と心配をおかけしておわび申し上げます」として、商品の使用を取りやめるよう呼びかけています。
問い合わせ先は「マンダムお客様相談室」で、電話番号は0120-37-3337です。NHK news web:2021年12月7日 12時50分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211207/k10013377851000.html
別ソース。
化粧品メーカーのマンダムが、5商品108万本を自主回収すると発表した。 頭皮の臭いを防ぐスプレーとして販売していた「マンダム モワトレ薬用デオドラントショット」などが対象。 商品には、卵白由来の殺菌成分が含まれていて、卵アレルギーを持つ子どもが使用し、アナフィラキシー症状などの報告が、2020年3月からあわせて3件あった。 成分表示で卵アレルギーの人は使用を控えるよう注意書きがあったが、被害が報告されたため、回収を決めたという。
FNNプライムオンライン:12/7(火) 19:16配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/419d4e6020fcf5ded397cb93758bbab41a18fd0f
マンダムは卵アレルギーの人には成分表示で注意喚起していたようですが、子どもへの被害が1件でも出てしまった時点でリコールすべきだったのでは
リコール対象商品
今回リコールとなった商品は5つあります。
- マンダム モワトレ 薬用デオドラントショット 無香料(医薬部外品)
- マンダム モワトレ 薬用デオドラントショット シャボン(医薬部外品)
- マンダム モワトレ 薬用デオドラントショット ひんやりクリアハーブ(医薬部外品)
- ルシード 薬用 頭皮とカラダのデオドラントジェットスプレー(医薬部外品)
- ルシード 薬用 頭皮とカラダのデオドラントジェットスプレー(医薬部外品)
マンダムの対応
マンダムは対象になっているスプレーを着払いで送ってもらい、QUOカードで返金するという対応を発表しています。送付先や問い合わせなど詳しいことはマンダムで確認してください。
商品の自主回収に関するお詫びとお知らせ
2019年2月から株式売社マンダム(以下、弊社)より発売しております「マンダム モワトレ薬用デオドラントショット」を使用された際に、卵アレルギーを持つお子様がエアゾール商品特有の噴霧により中味成分(成分表記名:リゾチーム塩酸塩(卵白由来))を吸入し、アナフィラキシー症状1件を含む卵アレルギーによる健康被害が3件報告されました。発症されたお客さまには深くお詫び申し上げます。
これらの報告を受けて、お客様の安全を第一に考え、同成分配合のエアゾール計5商品(下記ご参照)を自主回収させていただきます。回収にあたり、ご愛用のお客様、お取引先様および関係者の皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけいたしますことをお詫び申し上げます。中略
回収方法
お客さまにおかれましては、該当する商品がございましたら、お手数ですが、下記送付先に料金着払いにて商品をご送付ください。なお、ご送付の際にはお客さまの郵便番号、ご住所、お名前、お電話番号を必ずお書き添えいただくとともに、宅配便伝票の品名欄に「化粧品」とご記入いただきますようお願い申し上げます。
後日、商品代金相当のQUOカードを返送いたします。※ご使用途中の商品も対象となります。
後略
https://www.mandom.co.jp/customer_info/product_recall.html
対応が遅い
マンダムは今回の対応は少し遅かったのではないでしょうか?最初の被害報告は2020年3月なのに、結局リコールを始めたのは2021年12月で1年以上も経っています。スプレー製品は本人が使用せずとも周りで使われると被害を被る可能性がゼロではありませんから、もっとシビアに対応すべきだったと思います。
更にニオイを防ぐ製品ということで、かなり大量に使用する人もいたでしょうからリスクも高かったと思われます。今後は周囲に拡散するスプレーのような製品にアレルギー物質が含まれるものに関しては厳しくチェックしないといけませんね。
成分表に注意喚起はいかがなものか
今となっては現物で確認できないのですが、このスプレーで健康被害が報告された2020年3月以降、「卵アレルギー」の人への注意喚起を裏の成分表に説明書欄に記載していたそうですが、なぜ裏なのでしょうか?それに成分表示は人によっては全く見ない人もいますから、注意書きとしては効果が薄いと思います。
実際に健康被害が出た時点で、裏面ではなく、表に赤文字で注意書きを印刷しておけば良かったのではないかと思います。今後のことを考えて、国はアレルギーに関する注意喚起はパッケージの表面に目立つように記載することをルール化した方が良さそうです。
最後にひとこと
スプレー商品はどうしても周りに飛ぶので、アレルギーを起こす可能性のある成分を含む製品は注意書きを徹底してほしいですね。