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青酸カリの100倍の毒性|韓国洛東江の水で栽培の米から毒性物質「ミクロシスチン」検出

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韓国最大の川「洛東江」の水で栽培されたお米から、有害な「ミクロシスチン」が検出されたという報道がありました。「ミクロシスチン」は日本でも検出されることのある有害な成分なので取り上げておきます。

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韓国の米から青酸カリの100倍の毒性「ミクロシスチン」検出

まずはソースをどうぞ。

韓国の米から毒性物質を検出と環境団体が発表 「青酸カリの100倍毒性」と主張

韓国最大の河川である洛東江の水で栽培した米から、毒性物質である「ミクロシスチン」が検出されたという主張が出ている。

韓国の環境運動連合は「洛東江(の水で栽培した)大根と白菜に続いて米からまで緑藻毒が検出されたことで、深刻な状況だ」と21日明らかにした。この団体は22日、緊急記者会見を開き、具体的な内容を明らかにする予定だ。

環境運動連合はこの日の資料を通じて「青酸カリの100倍毒性のミクロシスチンが洛東江白菜・大根に続き米でも検出されたもの」と説明した。

同会見にはイ・ウォンヨン国会議員やイ・スジン国会議員、イム・フィジャ洛東江ネットワーク共同執行委員長なども同席した。

環境団体は洛東江の水から毒性物質ミクロシスチンが検出されたと昨年から指摘してきた。

昨年8月、環境運動連合は洛東江において、米国の基準値に比べ最高245倍高い毒性物質ミクロシスチンが検出されたという調査結果を発表した。また今年2月には洛東江周辺の野地栽培作物である大根や白菜からもミクロシスチンが検出されたと発表した。

ミクロシスチンは青酸カリより100倍強い毒性を持ち、肝疾患や胃腸炎・筋萎縮性側索硬化症などのような疾患を引き起こす。

イム・ヒジャ共同執行委員長は「洛東江の水を利用して栽培された農産物が安全ではないという事実を意味する」と指摘した。

ニフティニュース:2022年03月23日 17時05分 

https://news.nifty.com/article/world/korea/12329-1535469/

今回の件を主張している環境団体は2月からその危険性を訴えていたようですが、水の汚染を改善させるには時間がかかるので、大変そうです。

「ミクロシスチン」とは

今回初めて聞いた物質「ミクロシスチン」については手元の電子辞書で調べましたが、記載されていませんでした。

なので今回は信用度100%ではありませんが、wikiを参考にします。それによると、「ミクロシスチン」とは「シナノバクテリア」によって生産される毒素「シアノトキシン」でした。

ミクロシスチンもしくはミクロキスチン(microcystin)は、ミクロキスティス属を中心としたシアノバクテリアによって生産される毒素(シアノトキシン)である。

中略

ミクロキスティス属は湖沼等においてアオコを発生させることで知られ、アオコに含まれるミクロシスチンは強い肝臓毒活性を示す。ミクロシスチンを含む水を継続して摂取した場合、肝臓に対する発がん性があることも指摘されている。

wikiより

https://ja.wikipedia.org/wiki/ミクロシスチン

日本でも検出されている

韓国で検出されてニュースになっている「ミクロシスチン」ですが、日本でも検出されていました。

田舎に帰ったり、少し都会から離れて遠出をすると、よく緑色に覆われている湖や川を見ていますが、それは「アオコ」が発生している可能性が高いということにかなりビビってしまいました。

子供の頃、よく川に入っていましたし、その時平気で緑色のものを触っていたような気がします。無知って怖いです。これからは姪や甥が触ろうとしたら止めようと思います。

日本では霞ヶ浦や印旛沼など、富栄養化の進行した水域でしばしばアオコが発生し、それに伴って水からミクロキスチンが検出される[2]。ただし原水にミクロシスチンが含まれる場合でも、浄水から定量下限(0.0001mg/L)を超えて検出された例はない(平成10年度調査[2])。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ミクロシスチン

日本国内においても、琵琶湖沿岸で2007年に飼育中に斃死したアイガモの肝臓に高濃度で蓄積されていた事が報告されている[4]

https://ja.wikipedia.org/wiki/ミクロシスチン

ブラジルで50名の死者

毒性が高いため、体内に大量に入れば死者が出ます。ブラジルでは人工透析の水に含まれていたために50名が亡くなっていました。

日本国外においては、ミクロシスチンを含む水を飲んだ人や家畜が中毒する事例が度々発生している。1996年にはブラジルの病院でミクロシスチンによる中毒が発生し死者50名を出した。原因は人工透析に使用される水にアオコが含まれていたことによる[3]

https://ja.wikipedia.org/wiki/ミクロシスチン

アオコ(ミクロシスチン)対策は?

様々な成分が流れ込む川や湖、海は「アオコ」が発生しやすい環境です。それゆえに日本でも長く悩まされてきました。しかし今は下水処理技術が向上し、発生件数はかなり減っています。

とはいえ、田畑で使う肥料から流れ出るリンや窒素などの除去は農作物を作るために必要な過程なので、アオコを完全に無くすのはまだ難しいのが現状なので、さらなる研究が待たれています。

アオコの発生しない湖のために私たちは何をすればよいのでしょうか

日本でアオコ現象が問題になってから50年が経ちました。その間にアオコの原因となるシアノバクテリアの生態も明らかとなり、私たち自身が湖のアオコを招いていることもわかってきました。霞ヶ浦西浦の大規模なアオコは収束方向にあるように見えますが、霞ヶ浦北浦、八郎湖、そして世界にはアオコで困っている湖がまだまだあります。アオコ原因シアノバクテリアの研究を通じてアオコの発生をコントロールしながら、アオコの発生しない湖を目指したいと思います。

国立環境研究所より

https://www.nies.go.jp/kanko/kankyogi/73/12-13.html

韓国の汚染問題

韓国の海や川、湖の汚染についてはたびたび触れてきました。例えば下水処理がうまくいっておらず「ムスクケトン」という毒性物質が流れ込んだ海では奇形の魚が発生するようになったことや工場から垂れ流されたカドミウム汚染などもおきています。

詳しくは個別記事「奇形魚が泳ぐ糞尿汚染の海|食中毒防止のため韓国産水産物の検疫強化へ」「韓国の深刻な重金属汚染|石浦精錬所がカドミウム汚染水を垂れ流し」を参考にどうぞ。

しかし日本でもかつては水銀汚染による「水俣病」「イタイイタイ病」を引き起こしたりと、決して笑うことはできません。とはいえ日本は長い年数をかけて水質汚染を改善してきました。

しかし今では逆に「水が綺麗すぎ問題」まで発生しています。豊富な海産物が育つためにはある程度の栄養が必要なため、あえて栄養分になる成分を流すようになっています。問題解決は難しいですね。

NHK webで取り上げられています。よければこちらを参考に。

WEB特集 ”きれいすぎる海”で、いま何が?

「コンビニのおにぎりに異変?」。瀬戸内海での取材中にこのことばを聞き、驚きました。
のりを使わないおにぎりが増えている。その理由が、「海がきれいになりすぎたことだ」というのです。
いったいどういうことなのでしょうか。

後略

NHK:2021年3月25日 16時04分

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210325/k10012933301000.html

最後にひとこと

韓国は一刻も早く水汚染をなんとかするべきだと思います。他国のことにかまけてる暇なんてありませんよ。

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