料理に欠かせないフライパンは我が家には鉄製、ステンレス製、テフロン加工と3タイプあります。よく使っているのはアサヒ軽金属のオールパンです。しかし最近母が重くて辛いと言い出し、ならばと軽さを重視したフライパンを試すことにしました。ちょうどブラックフライデーで安かったのはラッキーでした。というわけで感想です。
鍋の重さ問題
鍋の重さや大きさは若い時はまったく気になることはありません。しかし年齢とともに腕の力は衰え、重いフライパンでの料理はかなり疲れます。なにより使った後の洗浄が大変です。
それでも保温性の高いフライパンである、アサヒ軽金属のオールパンは我が家ではレギュラーです。しかし母が重いから使いたくないと言い出しました。それは仕方のないことだと思います。
でもその代わりのフライパンが鉄かステンレスなのです。どちらも重い。でもステーキなどの肉を焼く時はやはり鉄鍋で焼きたいし、その方が美味しいので必ず使うから手放せない。
というわけで、軽いフライパンを探してアルミとマグネシウムの合金で作られており、さらに最近禁止されたフッ素加工物を使っていない「PFOAフリー」と記載があって、軽いと評判のフライパンを見つけたので試すことにしました。
説明にあった「PFOAを使用していません」の画像。これ最近知ったことなんですけどね、人体にはよろしくないそうで・・・。
発癌性のあるフッ素加化合物を使っていない
最近ニュースになっていることからご存知の人もいるでしょうが、フッ素加工に使われる塗料の成分の中には、「PFAS(ピーファス)」と「PFOA」いう成分があり、それは発癌性があると指摘されており、日本でも禁止になっていました。
ちなみにニュースはこちら
発がん性懸念PFOAが工員の血液から指標値の418倍検出 体重激減の人も 工場周辺住民は困惑 静岡市
発がん性が疑われる化学物質PFOAを扱っていた工場で、従業員の血液から指標値の418倍のPFOAが検出されていたことがわかった。体重激減を訴える元従業員もいる。静岡市の調査でも周辺の水路から基準を上回る濃度で検出され、住民は不安を募らせている。
PFASは有機フッ素化合物の総称
「PFAS(ピーファス)」は人工的に作られた有機フッ素化合物の総称で、その種類は4700種類以上だ。その中で特にPFOA(ピーフォア)とPFOS(ピーフォス)は、水や油をはじき熱に強いため、1940年代からフライパンのコーティング加工や食品のパッケージ、防水スプレーや泡消火器などによく使われた。
人体から検出されることも多かったため研究が進み、その結果「毒性が強い」との指摘があり、日本ではPFOSが2010年から、PFOAが2021年から製造や輸入が原則禁止された。 現在はほとんどが使用されていない。ただ自然界では分解されず、土壌に沈着したものが地下水に行きつき河川などに流れ出て残り続けることが問題となっている。
この問題は1990年代にアメリカの化学メーカー「デュポン社」が、PFOAの流出により工場周辺の住民に健康被害が出たことから注目され始めた。のべ3500人を超える住民を原告とした裁判が行われ、大学教授などで設立された科学委員会が健康被害を認め、2017年にデュポン社が賠償金6億ドル超を支払うことになった。 また科学委員会は「PFOAを多く接種していた人たちには、腎臓がん・精巣がん・妊娠高血圧症候群・甲状腺疾患・血液中のコレステロール上昇・潰瘍性大腸炎の6つの病気が認められた」と指摘した。
後略
Yahoo!ニュース・テレビ静岡:11/6(月) 6:30配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/0471f38ea92ef24a24a696235edbbe68118f2122
私はこのニュースを見て初めてフッ素化合物の有害性を知りました。なので、これから買うフライパンには使われてないものをと選んだのです。
しかし今まで使っていたテフロンのフライパンには使われていたのだろうと思うと気持ちが重くなりますが、最初は有害性には気づかず、後から判明することはいくらでもあります。それはもう仕方のないこととして受け入れるしかないのでしょうね。
北陸アルミ軽量フライパン センレンキャストFAN 24cm(日本製)
というわけで、amazonのブラックフライデーで3000円以下で買えた北陸アルミの軽量フライパンです。
商品は透明な袋に包まれている状態で届きました。きっとお店によってはこの状態で吊り下げられて売られているのでしょうね。地元とかで見かけたら手に取ってそのまま買ったでしょう(地元ではどこに買いに行っても中国製のテフロンフライパンばかりだったので買えず)
出しました。大きさは24cmです。
素材はアルミニウムとマグネシウムの合金で、そのおかげで軽いフライパンになっているようです。
コーティングはダイキンの技術が使われていました。シルクウェア・・・うん、すごそう。
それと金属ヘラを使っても耐えられるそうです。フライ返しをシリコンだけにする必要がないんですね。でも多分シリコンか木べらを使うかな。長持ちさせたい。
本体の底にはしっかりと「Made in Japan」と何気に嬉しいサイズ表記の24。使っている鍋のサイズっていちいち覚えてないから助かる。
重さを測ってみました。548gです。
ひとまわり小さいアサヒ軽金属は22cmですが1キロ超えています。重いわそりゃ。ただし、こちらの鍋は素晴らしい保温性があります。蓋をしてしばらく調理可能な保温力です。なので用途によってはこちらが優秀ですから、決して悪いフライパンではありません。いや良いフライパンです。ただ重いだけ・・・。そろそろ3回目の再加工申し込みかな・・・色も変えてもらいたい・・・。
大きさの比較。すっぽり中に入るくらいの差があります。
使ってみてひとこと
「うおおお軽い!!」と感激しました。当然です。今までメインで使っていたフライパンの半分なのですから。そして当然くっつかない・・・新品ですもの当たり前。
問題はこのフライパンがどれくらい使い続けられるかですね。というか、母が大喜びしました。「これなら私でも洗いやすい」とのことです。
結局、とても良いお鍋でも高齢者になると手入れができなくなる。これは避けられないことです。なので、今後は母はこれしか使わないんでしょうね。でも私はアサヒ軽金属のフライパンで作るチキンのトマト煮込みが美味しいのでまだまだ使います。そして早く再加工申し込みしなくては・・・。その時はそれを記事にしますね。
というわけで、軽くて手入れしやすいフライパンをお探しでしたらおすすめです。
同じもの。ちなみにこれはガス火専用なのでIHの人はIH対応を選んでください。
IH対応ですがその分重くなっています。そしてフッ素樹脂加工はダイキンのシルクウェアSDという技術が使用されています。PFOAフリーの記載がないので調べてみたら、ダイキンは2015年にPFOAを使用しなくなっていました。判断が早い。
PFOAフリーの根拠になるソース画像をはっておきます。詳しく知りたい人はダイキンのページをどうぞ。
https://www.daikinchemicals.com/jp/company/sustainability/pfoa_top.html
最後にひとこと
テフロンのフライパンはくっつくようになったら買い替えが一番いいのでしょうね。でもそうなるとあまり高いものは買えない。悩ましい。