お寿司は食べるけど、酢の物食べません。嫌いです。ツンときてむせて咳き込むのです。「良い塩梅の酢の物なら食べられるよ!」という意見もありますが、お店で食べてもダメ。美味しく感じません。食わず嫌いじゃありません。美味しくないのです。嫌いったら嫌いなのです。でもそんな私が最近毎日お酢を飲んでいます。それはお酢の炭酸割り。ここまで美味しいとは思わなくて衝撃です。というわけで嬉しくなったので「お酢」について勉強しました。
お酢のすすめ
前述したように、最近の私は「お酢の炭酸割り」にハマっています。
用意するのはお好きなお酢と炭酸水。ちなみに今飲んでいるお酢は「リンゴ黒酢」です。飲むタイミングは、外出から帰ったばかりの喉がカラカラの時や食事中です。すぐにのどの渇きを抑えてくれますし、後味もすっきりしているので食事の邪魔をしません。
まさかこんなに飲みやすいとは思わなかった。しかも身体の調子が良い。というわけで、お酢の知識を手に入れるべく調べました。
酢
まずは基礎知識を知りたくて手元の電子辞書に入っている「食の医学館」を参考にしました。
酢
【強力な抗菌力で食中毒を防ぎ、疲労回復、高血圧、二日酔い、食欲不振にも効果を発揮】
《栄養と働き》
洋の東西を問わず酢(す)はたいへん古くから使われていた調味料で、紀元前の記録にもその存在が記されています。日本で酢の製造がはじまるのは3世紀ごろ。避けとほぼ時を同じくして、中国から製法が伝わりました。酢は原料や製法から、醸造酢(じょうぞうす)と合成酢(ごうせいす)に大別されます。
醸造酢は穀物や果物を酢酸発酵させてつくる酢で、米を原料にした日本古来の米酢(こめず)、酒粕(さけかす)が原料の粕酢(かすず)、ブドウが原料のワインビネガーなど、非常に多くの種類があります。一方、合成酢は科学的に合成した酢酸に、水や醸造酢、化学調味料を加えてつくる酢です。
これらのなかでも、米酢は有機酸やアミノ酸が豊富で、栄養的価値が抜きん出ているのが特徴。最近話題の黒酢も、玄米からつくった酢を長期間熟成した米酢の一種です。
〈O-157感染防止にも効果〉
○栄養成分としての働き酢の主成分は酸味のもとである酢酸およびグルコン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸(しゅせきさん)などの有機酸で、炭水化物、カリウム、マグネシウム、リン、ナイアシンも若干含まれています。
酢にはさまざまな効用がありますがその最たるものは、強い殺菌力でしょう。酢のなかでは有害な最近の多くが比較的短時間で死滅するほどで、食中毒の予防には非常に有効。包丁やまな板に付着した菌に対しても、食塩を加えた食酢に1時間つけておくと、殺菌効果が得られることがわかっています。
〈疲労を回復させ生活習慣病を改善する有機酸〉
また、酢に含まれる酢酸が、疲労によって体内に蓄積した乳酸を分解して血行をよくするため、疲労回復を助けます。さらに、酢には、乳酸の蓄積を抑えて血液中の乳酸の蓄積を抑えて血液中の乳酸の上昇を抑制する効果もあります。このほか、カルシウムやマグネシウムの吸収を円滑にしたり、胃液の分泌を高めて消化を促進するほか、酸味によって気分をすっきりさせる働きもあります。
《調理のポイント》
〈健康への効用を考えるならかならず醸造酢を選ぶ〉酢は料理に酸味を与えるほか、たんぱく質を凝固させて酢締めをつくったり、野菜の変色防止、魚の臭み消しなどに利用できます。酸味をじょうずに利用すると、塩分を強く感じるので、薄味でもおいしい減塩メニューが仕上がります。
小麦、トウモロコシ、豆などの穀物を主体にした穀物酢、米でつくる米酢、リンゴやぶどうでつくるワインビネガー、バルサミコ酢といった果実酢など、種類もさまざまなので、料理に合ったお酢を使いわけたいものです。
●合成酢
合成酢/石油を原料につくられた氷酢酸を水で薄め、糖類やアミノ酸などで味をととのえたもの。安価だが、栄養面では、ほぼ期待できない。ツンとした刺激臭があり、コクやまろやかさに欠ける。●醸造酢/穀物酢
アルコール酢/エチルアルコールを水で薄めたのち、酢酸発酵させてつくられるもの。価格が手頃で、もっとも多く消費されているが、これも有機酸などの栄養素はあまり含まれていない。米酢/米のでんぷんを麹で糖化したのち、酵母を加えてアルコール発酵させ、さらに酢酸発酵を行ってつくる。酢100gあたりの原料中、米の使用量が40gを越えるものを米酢。原料のすべてを米とするものを純米酢という。コクやまろやかさに富み、有機酸なども豊富に含む。
粕酢/酒粕をタンクに入れて1年くらい熟成させ、これを水で抽出した液を酢酸発酵させてつくるもの。風味が豊かで、寿司の合わせ酢などに最適。熟成を経て色づいたものは赤酢とも呼ばれる。
麦芽酢/大麦、小麦、ライ麦などの麦芽から糖液をつくり、これをアルコール発酵させたのち、酢酸発酵させる、イギリスの代表的な酢。モルト酢とも呼ばれる。香りがやわらかで、コクがある。
黒酢/米酢の一種で、もとは鹿児島県の名産品。玄米と麹だけを原料に使い、発酵の全行程を壷の中で行ったのち、1〜2年じっくり熟成させることから壷酢とも呼ばれる。他の酢にくらべて、アミノ酸やミネラルなどを豊富に含むため、たいへんコクや風味が豊か。健康によい酢として人気が高い。
●醸造酢/果実酢
ポン酢/柑橘類の果汁を原料とする酢で、酸味の主体は酢酸ではなくクエン酸。さわやかな香りがあることや、熱いものを入れても揮発しにくく、ツンとした刺激がでないので、鍋ものによく合う/りんご酢/リンゴの果汁をアルコール発酵させたのち、酢酸発酵させてつくる酢でサイダービネガーともいう。酢酸のほかにリンゴ酸やコハク酸、乳酸などを含む。ストレートな酸味と上品な香りが特徴で、ワイン同様に赤と白があるので素材によって使いわける。
バルサミコ酢/イタリア・モデナ地方特産の高級ワインビネガーで、煮詰めたブドウ果汁を原料とし、数年から数十年も熟成を行うのが特徴。非常に芳醇で濃厚な風味をもち、酸味はまろやか。肉によく合う。
後略
食の医学館より
「酢」についての情報がこんなに沢山載っているとは思っていなくて驚きました。でもそんな事よりも「リンゴ酢」に赤と白があるとか全く知らないことがあったので調べてみて良かったです。
それに「合成酢」だと健康効果は得られないということで、今後の「お酢」選びの参考になりました。
ダイエット効果
お酢の炭酸割りを飲むようになってからビールを飲む回数が激減しました。食事中に飲むとビールが不要にになっちゃうのです。
炭酸ですから、乾いた喉を満足させてくれます。さらに飲むとお腹がふくれるため、食事量も自然に減りました。おかげで「お酢の炭酸割り」を飲み始めてから何もしていないのに1キロ減りました。
まあビールを飲みたい時もあるのですが、ビールを自然に抑制してくれるのが素晴らしい効果です。
疲労感が減る
今までの私は、夏の朝は起きた瞬間から疲れているのが定番でした。
冷房を付けっぱなしでは眠れないので、明け方には暑さで汗をかき始めます。すると同時に疲労もしちゃうようです。おかげで朝は「ううう」っと唸って汗を拭って目覚めるのが常でした。
しかし暑さ続きの今夏、朝疲れていないことに気がつきました。昨年の確実に違うことは「お酢」を飲んでいるか飲んでいないかだけ。科学的な調査をしていないので私の思い込みかもしれませんが、十中八九、「お酢」のおかげだと思うのです。
それに「酢」には、疲労物質である「乳酸」を分解するクエン酸がたっぷり含まれており、あながち根拠無しとも言えない。というわけで、私は「お酢」の恩恵をしっかり受けていると思っています。
内臓脂肪と中性脂肪を減らす
これは購入しているミツカンのお酢のパッケージにそう記載されていました。調べてみるとミツカンさんでお酢を摂取した結果、継続的にお酢を摂取すると「内臓脂肪」と「中性脂肪」が減るという実験結果が得られたというのです。これは嬉しい効果ですね。結果の詳細はこちらからどうぞ。
腸漏れ症候群(リーキーガット症候群|LGS)の予防・対策
本日放送されていた「たけしの家庭の医学(2017/8/22放送)」で「腸漏れ症候群(リーキーガット症候群|LGS)」の恐ろしさが取り上げられていました。
「腸漏れ症候群」とは、腸内細菌が血液内に漏れて身体に害をなすと言われている症状だそうです。紹介されていた女性はその「腸漏れ」を起こしており、「喘息」「糖尿病」「脳梗塞」「敗血症」を起こしていました。腸から血液に漏れ出ていた腸内細菌が体に悪さをしていたのです。
でもその「腸漏れ」を改善、予防出来るアイテムとして「お酢」と野菜などの「食物繊維」が紹介されていました。「お酢」には、腸の粘膜を修復する力がある「短鎖脂肪酸」が豊富に含まれているというのです。ちなみに「お酢」には種類が沢山ありますが、どれも比較的多く含まれているそうでどのお酢でも良いそうです。
被験者の女性は血液検査の結果「腸漏れ」を起こしていました。しかし「お酢と食物繊維」をマメに取る生活にしたところ、便秘が改善し、体重も減った上、腸漏れの数値も改善していました。
お酢をいつもより取る生活をするだけでこれほどの効果があるならやってみて損はなさそうです。
お酢の炭酸割り
というわけで私がこの夏、毎日続けて飲んでいる「お酢」の炭酸割りです。色んな種類のお酢がありますが、今はミツカンの「りんご黒酢」です。写真用に連れて来たお供はアサヒのウィルキンソンソーダ。炭酸水は安いもので良いので他のメーカー(サントリー以外)を買いだめしてあります。あ、この前に飲んでいたのは「まろやかはちみつリンゴ酢」です。そっちも美味しかったです。
お酢を適量注ぎ入れ、そこに炭酸水を入れるだけです。まずお酢を入れます。これで大さじ1です。写真のために計りましたが、いつもは計らず適当です。
そこに炭酸水をいれたものがこちら。見た目はほんのり色づいている普通の炭酸入りのジュースと同じです。
味はお酢によるのでしょうけど、この「りんご黒酢」は口にした瞬間りんごの香りがふわっと広がり、その後に甘みとほのかな酸味を感じます。お酢特有の「うううっ」とくる酸っぱさは皆無です。そりゃそうです。そうでないと私みたいなお酢嫌いが続く訳がないのです。
あ、一つだけ注意があります。飲むタイミングは空腹時は止めて下さいね。酸なので胃を荒らすことがあるからです。
最初に飲んでいたのははちみつりんご酢。はちみつの甘さで飲みやすいかもと思ったからです。実際飲みやすくてあっという間に無くなりました。
健康重視ということで切り替えた「りんご黒酢」。黒酢の方が効果がありそうだと思ったからです。
ブルーベリー酢を試す(2019/4/21追記)
ずっとリンゴ酢の炭酸割りだったのですが、たまには違うものと思ってブルーベリー味を買ってきました。こちらも黒酢です。
同じように炭酸で割って飲みましたが、リンゴ酢と同じでとても飲みやすく美味しかったです。これからは交代しながら飲もうと思います。
韓国産の美酢(ミチョ)について(2020/11/2追記)
最近、韓国産のお酢を使った「美酢(ミチョ)」というお酢の飲み物が店頭にやたらと並ぶようになっています。初めて見かけた時、名前で「韓国」っぽいと思って、手にとったら案の定韓国産でした。よって飲む気はまったくありません。
ちなみに扱っている会社は「CJジャパン株式会社」で、wikiによるとサムスンの創業者が作った企業グループです。
CJグループ(シージェイグループ)とは、大韓民国の企業グループである。創業者はサムスングループの創業者である李秉喆(イ・ビョンチョル)、現会長は李在賢(イ・ジェヒョン)。
1953年にサムスングループ初の製造業として第一製糖工業株式会社(제일제당공업 주식회사、チェイルジェダンゴンオプチュシックェサ)を設立。表記の通り製糖業をはじめとする食品工業では韓国でもトップクラスに入るが、1993年にサムスングループと分離。アメリカの映画会社ドリームワークスSKGへの出資を手がかりにエンターテインメント事業へも進出し、映画製作、映画館経営、ケーブルテレビ放送向け番組制作および配給、インターネットサービスなども手がける。
なお、CJとは、제일제당(第一製糖)のラテン文字表記、Cheil Jedangに由来する。
https://ja.wikipedia.org/wiki/CJグループ
会社名に「ジャパン」入れるのやめてほしい。ジャパン支社でいいじゃん。
焼肉のタレやプチッと鍋でお馴染みの「エバラ」が合弁会社を作っていました。今後はエバラでも警戒することにします。
エバラCJフレッシュフーズ(エバラ食品工業との合弁企業)日本国内における家庭用チルド商品の販売
https://ja.wikipedia.org/wiki/CJグループ
最後にひとこと
「お酢の炭酸割り」を飲むようになってから、夏バテなどの疲労感を感じることが減った気がしているので、これからも続けるつもりです。酢の物が苦手な人はジュース感覚で飲めるので、一度試してみてください。お風呂上がりは最高です。