長澤まさみちゃんの「今年、またぶら下げてはるわ」の言葉に妙な説得力を感じたので、うちもまたぶら下げることにしました。
空間用の虫除けは効果無し騒動
実は我が家でも昔一度使った事があります。網戸に張るタイプでした。でも網戸に張ってても蚊は入って来たし、刺されたので一度買ったきりです。そうこうしている間に、「虫除け」商品の効果には根拠無しというニュースも出て、当時は各メーカー炎上していたのを覚えています。
虫よけ表示、「根拠不十分」 消費者庁が4社に措置命令
「虫をよせつけない」などとうたった空間用虫よけ剤の表示は根拠が不十分で景品表示法違反(優良誤認)にあたるとして、消費者庁は20日、大手4社に再発防止などを求める措置命令を出した。
措置命令を受けたのはアース製薬、興和、大日本除虫菊、フマキラー。対象の製品は「バポナ 虫よけネットW」「ウナコーワ虫よけ当番」「虫コナーズ」「虫よけバリア」など計30種類。不当な表示による売上額は少なくとも4社合計で190億円に上るという。
空間用虫よけ剤は、玄関やベランダにつるし、ピレスロイド系薬剤を徐々に空気中に放出させる仕組み。チョウバエやユスリカといった人に直接危害を与えない「不快害虫」を対象としている。
消費者庁によると、「いやな虫をシャットアウト」「軒下につるだけ」などといった製品表示について根拠を求めたところ、各社は風通しを十分考慮しないなど特定の環境下で行った結果を提出。人の出入りがある場所や風通しがよい空間では、薬剤が一定の範囲にとどまらない可能性があることも踏まえ、同庁は根拠が不十分だと判断した。
アース製薬、興和、大日本除虫菊は「措置命令を真摯に受け止め、誤解のない表示に改める」などとコメントした。
フマキラーは「指摘された問題は表示の一部に関するもので、虫よけ効果が否定されたものではない。表示はすでに変更を完了しており、今後も販売を継続することに問題はない」としたうえで、「措置命令の内容を精査し、不服申し立てを行うか否かを含め対応を決定する」とした。
日本経済新聞:2015/2/21付
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG20H6B_Q5A220C1CR8000/
ただし、この虫除け効果の「表示」の仕方に問題があったという点に注目しなくてはなりません。というのも、「虫除け」の商品はあくまでも「雑貨」として売られているからです。
その点について産經新聞さんが掘り下げて記事にしています。
「騙された」「蚊に効くんじゃないのか」炎上『虫よけ剤』表示問題、実際に“効く”のか、“効かない”のか?
消費者庁が2月、表示に根拠がないとし、空間用虫よけ剤を販売する4社に措置命令を出したことから波紋が広がっている。根拠なしとしたのは、効き目の範囲や「バリア」などとした表示についてだが、報道で虫よけ剤の対象が人を刺す蚊と異なることを知った消費者からは「だまされた」との声も上がっている。同庁は「薬剤の効果を否定するものではない」としているが、実際のところ、蚊に効くのか、効かないのか…(平沢裕子)
対象は人を刺さないユスリカ…
空間用虫よけ剤が寄せ付けないとする虫は、主にユスリカとチョウバエ。ユスリカは日没時などに蚊柱を作る小さな虫で、ハエや蚊の仲間。見た目や名前からアカイエカなど人を刺す蚊と同じと思いがちだが、人を刺して吸血することはなく、病原体を媒介することもない。
一方、チョウバエは浴室や台所など水回りに発生する小さい虫で、食品工場などで食品に混入することが多いことから関係者には警戒される虫の1つだ。
中略
虫よけ剤によく使われている「ピレスロイド系」薬剤のピレスロイドとは、除虫菊に含まれる有効成分の総称。ほ乳類や鳥類に対する毒性が弱く、昆虫には強力に作用することから多くの殺虫剤に使われる成分だ。蚊取り線香が蚊を殺すのもこの成分のためで、蚊に効果があるのは長年の経験で実証済み。薬理学を専門とする唐木英明・東大名誉教授は「ピレスロイドは昆虫の神経に作用する薬。ユスリカに効けばアカイエカにも効くと考えるのが普通」と指摘する。
中略
実は、大日本除虫菊は除虫効果の検証実験にアカイエカも使っている。ユスリカやチョウバエは飼育が難しく、害虫として長年研究されているアカイエカの方が実験に使うためのノウハウがあるためだ。広報担当者は「アカイエカへの効果については言えないが、リピーターのお客さんがいるのは効果を実感していただいているからだろう」。
アカイエカなど人に害がある「衛生害虫」への効果の表示は「医薬品」または「医薬部外品」でないとできない。医薬部外品は、人体への作用が緩和なものとして販売規制はないが、医薬品医療機器法(旧薬事法)が定める有効性や安全性の審査を受ける必要がある。今回、措置命令となった商品は医薬品や医薬部外品ではない、いわゆる「雑貨」で、アカイエカの表示がないのはこのためだ。
後略
産經新聞: 2015.3.22 06:00更新
https://www.sankei.com/premium/news/150322/prm1503220022-n1.html
「医薬品」か「医薬部外品」でないと「衛生害虫」に効果があると書けないことを私はこの記事を読むまで知りませんでした。でも除虫菊に含まれている成分が入っているのなら、蚊が嫌がるのは間違いないだろうとも思います。
蚊が息を止められる?かどうか判りませんが、壁などで覆ってあるわけではない空間を突っ切る事は可能でしょう。でも嫌な空気が漂っているのなら近寄りたくないのが本能だと思います。なので、ぶら下げてみます。長澤まさみさんも「またぶら下げてはる」と言ってましたし。
金鳥「虫コナーズ」玄関用366日
というわけで、買って来たキンチョー「虫コナーズ」玄関用366日。まさか1年持つのがあるとは思っていなかったので驚きました。
後ろ。生産国の記載がありませんが、アマゾンなどの通販サイトでは原産国:日本となっていました。
箱の横にはぶらさげ例とか、本体のデザインとか。
出しました。中には本体と引っ掛ける取手。写真を撮る時「むわっ」と刺激を感じました。上手く表現できませんが「うっ」となったのでこれは効きそうです。
本体には日付を書き入れるところがあります。
取手は横にある穴に引っ掛けられるようになっています。
玄関に装着!
設置してみた感想
「ぶら下げてみたらええ感じやわ(大阪弁で)」
これを買おうと思ったきっかけは、勿論長澤まさみちゃんのCMの影響ですが、夏になり玄関で足を蚊に噛まれたからです。例年、蚊取り線香を使っているのですが、煙が目に染みて痛いことがあるのでこのタイプで蚊が減ってくれるなら良しです。
で、どんな風に「ええ感じ」かと言うとぶら下げてからは玄関に蚊がうろうろしていないようなのです。どうやら近寄らなくなっている模様。というわけで、信じてぶら下げておきます。
最後にひとこと
蚊に噛まれると私の皮膚はすぐに赤くなって跡が暫く残ります。なので出来るだけ噛まれたくありません。なので「虫コナーズ」が玄関付近に近寄る蚊をより多く減らしてくれればいいなと思います。