寒い季節になるとココアをよく飲みます。お湯を注ぐだけの便利なスティックタイプもありますが、私は手間はかかりますが純ココアを練って作る方が好きです。しかし手持ちの薄いアルミの小鍋だとすぐに焦げそうになるので、気になっていた野田琺瑯のミルクパンポーチカ PO-12Mを買いました。
琺瑯とは
琺瑯(ほうろう)は、鉄やアルミニウムなどの金属の上にシリカ(二酸化ケイ素)を含むガラス成分の釉薬(ゆうやく)を焼き付けた複合材料で、その歴史は古く、ツタンカーメンの黄金のマスクに琺瑯があることからエジプト時代にはあったとされています。
その表面がガラス製なのでにおい移りもない上に雑菌が繁殖しにくいことや火にも強く、ガラスなので酸性の食品を入れても大丈夫なことなどから調理器具として使われたり、化学薬品を入れる工業用容器にも使われており、幅広く活用されています。
しかし、ガラス製故に衝撃や擦りには弱く、割れたり禿げたりすることもあります。更に釉薬が掛かっていない部分があればその部分の金属に錆が生じてしまうこともあるので、正しい使い方をしないと長持ちしません。
野田琺瑯
ホーロー製品と言えば、野田琺瑯が浮かびます。その野田琺瑯について少し調べましたが、詳しい沿革がありませんでした。しかし昭和9年から琺瑯を作り、80年以上の歴史を持つ企業であることがわかりました。頼もしいです。
琺瑯製品で日本の食生活を支える
HPには、いのちを慈しみ育てる「食生活」をとても大切に考え、その食事を作る道具の1つである琺瑯製品に愛情を持っていることが伝わる記載がありました。とても良い企業姿勢だと思います。
詳しくは野田琺瑯のHPへ
野田琺瑯ミルクパン ポーチカ
野田琺瑯のミルクパンポーチカ PO-12M。箱。シンプルです。
取り出しました。取手は木製です。
真上から。両側にカーブがあってスープを注ぎやすくなっています。でもこの鍋は左のカーブのが目立ってますね。右利きなのでちょうど良いのですが。
鍋の底。made in japan。IHには対応してません。
説明書。注意書き。炒めものはダメで、金属たわしも当然ダメ。0.7リットル入ります。
よく観察すると、釉薬が薄い部分がありました。鍋の縁の折り返し部分。
取手の継ぎ目。
早速3人分のお味噌汁を作りました。具はえのき茸。いい感じ。
使ってみた感想
こじんまりしてとても可愛いです。お味噌汁はこのミルクパンよりも少し大きい鍋で作っていたのですが、今回は残さず飲みきれました。使った後は錆が怖いので水に浸けず、すぐに柔らかいスポンジで洗って乾かしました。
口コミを見てみると同じように小さくて可愛いという声や離乳食用に買って愛用しているという良い声もありますが、すぐに錆びてしまったとか取手が取れたというものもありました。私のは早々錆びたり、取手が取れないことを祈ります。
お鍋を使ったあと、洗い桶にざぶんと浸けたい人や乱暴に扱いがちな人には向かないと思います。私もどちらかと言うと乱暴なのですが、琺瑯鍋を欠けさせてダメにしたことがあるので、今はバカ丁寧に扱っています。でもその分丁寧な生き方にも繋がるかな?なんて思ったり。
ステンレス製で蓋つきのミルクパン。12cm。日本製。IHにも対応。5年保証付きです。
パール金属のステンレス製ミルクパン。13cm。日本製。IHにも対応。
メモリ付きのステンレス製ミルクパン。800cc。ちょっと大きいけど目もり付き。日本製。
最後にひとこと
単なる錯覚なのでしょうが、琺瑯の鍋は料理の雰囲気をより美味しそうに見せてくれる気がします。なので、料理をより丁寧にしようという気持ちになれました。大事に使って長持ちさせたいです。