以前、母が奈良観光のお土産としてひのきの湯玉を買ってきてくれてから、時々ひのきの香るお湯を楽しんでいます。しかしたまには違う湯玉も楽しみたいと思い、調べていたら、抗菌、防カビ、防虫、消臭の効能がある青森ひばの湯玉を発見したので買いました。
青森ヒバ
青森ヒバの四大効能は「抗菌、防カビ、防虫、消臭」で、以前から知っていました。しかし青森ヒバを紹介するにもう少しちゃんと知りたくて調べてみたら、「青森ヒバ」とは「ヒノキアスナロ」の別名で、「アスナロ」の変種だと知りました。
まだまだ知らないことがありそうだと思ったので、少し掘り下げてみました。
ヒノキアスナロ
「アスナロ」は本州から九州の山地に生える常緑の高木です。ヒノキに似ているため「明日はヒノキになろう」から「アスナロ」という俗称がついたという説もあります。
そんな「アスナロ」ですが、明治34年(1901年)、青森県にある「アスナロ」だけが少し違っていることを本多静六氏が発見し、日本の植物学の父と言われている牧野富太郎氏が研究したところ、「アスナロ」の変種であることがわかり「ヒノキアスナロ」と命名されました。
ヒノキチオール
「青森ヒバ(ヒノキアスナロ)」には、「ヒノキチオール」という強い薬効成分が含まれています。この「ヒノキチオール」は野副鐵男(のぞえてつお)氏が台湾に自生していた「タイワンヒノキ」の抽出油から発見しました。
日本にも「ヒノキ」がありますが、日本の一般的なヒノキに「ヒノキチオール」はほとんど含まれておらず、青森ヒバ(ヒノキアスナロ)には多く含まれています。その事実だけでも、青森ヒバ(ヒノキアスナロ)が他のヒノキとは違う変種だとわかりますね。
現在は台湾の「タイワンヒノキ」が減ってきているため、「ヒノキチオール」は青森ヒバから抽出されたものが多く流通している状況です。
シロアリすら死滅させる
青森ヒバで建てた家には3年は蚊すら寄り付かないと言われています。こりゃすごい。
「青森ヒバ」と「メタノール可溶成分を抽出した残渣物」の比較実験を行ったところ、「青森ヒバ」と一緒に入れたシロアリは死滅し、残渣物にはシロアリが群がって食べたという結果もあり、シロアリにとっては「青森ヒバ」は天敵ですね。
昔から「総ひば造りの家には、蚊が3年間は入らない」と言われてきました。またひば材の土台は腐りにくく、シロアリの被害も受けないことも知られています。その秘密は、ひばの中にヒノキチオールなどの薬効成分が多く含まれているためです。
中略
シロアリは、木造の湿気密閉建物ほど好むといわれますが、他のどんな木材よりもシロアリに強い「青森ひば」を適所に使用することで、被害を防ぐことができます。このことは、宮崎大学中島教授の試験結果でも明らかになっています。
後略
青森ヒバの不思議(東北森林管理局)
https://www.rinya.maff.go.jp/tohoku/syo/aomorizimusyo/hibanohusigi.html
強い抗菌力は医薬部外品や化粧品にも
細菌や真菌(カビ)の抗菌薬としても注目されている「ヒノキチオール」は、化粧品や歯磨き粉などの製品にも使用されるようになっています。
まさか化粧品や歯磨き粉にまで使われているとは思っていなかったので、調べてみたら歯磨き粉がありました。歯茎の引き締め力がすごいという口コミがあってちょっと気になりました。今度試してみようかな・・・
新型コロナウイルス研究中
最近では武漢ウイルス、いわゆる新型コロナウイルス対策に研究が進められており、ヒノキチオールの成分を配合した化粧品を作っているヒノキ肌粧品が新製品を発表しています。
もちろん研究段階で効果が立証されたわけではありません。しかし期待しちゃいますね。
ヒノキ新薬、5月中をめどに消毒液と空間除菌スプレーを商品化
優れた薬効と高い安全性で広く知られるヒノキチオールを全品に配合したスキンケアブランド「ヒノキ肌粧品」(全品医薬部外品)を展開するヒノキ新薬では、ヒノキチオールとある特定金属とのキレート(錯体)が、優れた殺菌力と抗ウイルス効果を発揮することから、5月中をめどに商品化を進める。
中略
独自に研究・実験に取り組んできた過程で、ヒノキチオールとある金属物質をハイブリッドキレートさせたところ、鮮やかな緑色の化合物が誕生し、期待以上の殺菌力を発揮した。
これに着目し、新型コロナウイルス騒ぎが勃発する以前から商品化への取り組みを進めてきた。
驚いたことに今年3月17日、200年以上の歴史を持つ世界で最も権威のあるアメリカの医学雑誌「The New England Journal of Medicine(NEJM)」で、ある特定の金属に新型コロナウイルスの感染力を短時間で減少させる効果が示されたという論文が発表された。
ヒノキチオールキレートは、新型コロナウイルスと同様にエンベロープ(膜)を持つRNAウイルスであるインフルエンザウイルスの増殖を抑制することが既に論文で発表されている。
新商品のウイルスへの効果はまだ検証段階だが、今回新たに発表された論文も踏まえ、ハイブリッドキレートした2品はきっと、お役に立てる商品になるものと期待している。
後略
粧業日報 2020年5月15日号
https://www.syogyo.jp/news/2020/04/post_027288
天然の成分がウイルスをやっつけてくれるならこれほど力強い味方はないですよね。
青森ヒバの湯玉
青森ヒバの湯玉です。15個入り。
まんまる。お風呂のなかで遊べます。(ヒノキのでもお風呂の中で遊んでいる)
使い方
お風呂に入る5分から10分前にお湯の中に入れるだけです。掛け湯をしたり体をさっと洗っている間にいい香りが漂ってくるでしょう。
お手入れ方法
説明書によると、使用後は水分を切って陰干しします。香りがなくなったらサンドペーパーで削れば復活。ずっと使えますね。
使ってみた感想
入浴前の5分ほど前に浴槽にいれておいたのですが、浴室のドアを開けた瞬間「ぶわああ」って香りが広がってました。すでに愛用していた「ヒノキ」の湯玉とは段違いなレベルです。
かなり特徴的な香りなので苦手な人もいるかも?でも私は平気で、頭がすっきりした感じで気に入りました。
細菌や真菌(カビ)、防虫効果があるのでお風呂に入れるのはやはり良さそう。お風呂用の椅子も青森ヒバにしたくなりました。でもお風呂の椅子はかなり効果なのよね。
ところで、ヒノキの湯玉はかなり香りが出るのでお風呂には10個、残りの5個は玄関に置くようにしました。
するとほのかに玄関にヒバの香りがただよっていい感じです。虫除け効果を考えると玄関に置くのはかなりいいかもしれません。
青森ヒバの湯玉
クローゼットには青森ヒバのチップ
青森ヒバのオイルをお風呂に1滴たらすのも良いそうです。
最後にひとこと
すっかり青森ヒバのファンになってしまいました。カゴやまな板も欲しいなあ。