「料理は科学なんですよ。」以前、ミシュランで三ツ星を取った理系出身という異色の経歴を持つシェフがインタビューでそんな風に答えていました。確かに目分量の調味料を使って料理を作るより、最適な量で作る方がより美味しいでしょう。というわけで、私もちゃんと計量して料理を作る派なのですが、計量道具の後片付けは大嫌いですwだからその後片付けを少しでも楽にしたい・・・というわけで改善に乗り出し、色々調べました。その結果、助けになりそうな商品を見つけました。なるほどその発想か・・・!と思ったそれは、それ自体が計量スプーンになっている日本製白磁の「おおさじこさじ」です。
増え過ぎた計量スプーン
まずご覧下さい。これが今の我が家にある計量スプーンです。
小さいため「あれ?小さじどこいった??」となり、見つからなくて買ってくると「ありゃ、あった」で増えたり、「ステンレスだとそのまま鍋の中をかき混ぜられるなあ、よし買っちゃおう」「小さじや大さじ二分の一も計れる物が欲しいなあ」と買い足したりで、こんな事になってしまいました。でもこれらの計量スプーン達、手の込んだ料理の時にはフル出場です。というのも調味料によって計り分けるため、その都度洗わずに次から次へと取り出して使うからです。
しかしやはり気になる洗い物の数。もっと効率を良く出来ないかと考えました。それで、シュガーポットや調味料入れに直接入れておける、小さめの計量スプーンを探しました。そして発見したのが、大さじと小さじを兼ねた白磁製のスプーンだったのです。
商品を作っている会社について
今回購入したのは、「株式会社ロロ」という会社が作っている商品でした。
美濃焼発祥の地にある会社
「株式会社ロロ」さんは岐阜県の土岐市にありました。土岐市って、美濃焼発祥の地だったのですね。知りませんでした。今回ご縁を機に、少し美濃焼についてお勉強します。
美濃焼とは
美濃焼とは広辞苑によると「美濃の南東部(現、岐阜県多治見市、土岐市、可児(かに)市など)一帯で室町末期頃から作られる陶磁器の総称。桃山期には瀬戸黒・黄背戸・志野・織部の各茶陶を生み、江戸後期からは磁器も焼成。近世を通じ尾張の瀬戸焼の一種とされたが、明治以降、美濃焼と呼ぶ。多治見焼き。」とありました。
お恥ずかしい事なのですが、瀬戸物についての知識が乏しい私には驚く説明でした。美濃焼ってどんな柄?という程度の認識だったのです。美濃の南東部で作られている陶磁器の総称だったなんて。でも美濃で作られた陶器が「美濃焼」だと言われたら見分けがつきそうにないです。どうすれば・・・。
美濃焼の特徴
見分けられないよと思った私は「美濃焼の特徴」で調べました。すると陶芸のことならなんでも判る陶芸総合情報サイト「陶芸ZANMAI.com」を発見しました。そのページにはこう説明されていました。
■美濃は、日本の陶都
美濃焼と聞いたら、どんなやきものをイメージしますか……。
そういえば、デパートの美濃焼コーナーには志野、織部、黄瀬戸といった、いずれも日本の美を象徴するような器が並んでいて、これらのいわゆる「桃山風」といわれるやきものの生誕地がこぞって美濃であることに、改めて驚かされたりします。一方で、備前焼や唐津焼のように確固とした1つの美濃焼スタイルが浮かんでこないのも、また事実です。そしてこれが、美濃焼は“特徴がないのが特徴”といわれるゆえんでもあります。
つまり、それほどに多彩な製品が焼かれているということ。後略
http://www.tougeizanmai.com/tabitetyou/006/rekisi-more.htm
まさかの「特徴がないのが特徴」でした。というわけで、今後は作られた地名で「美濃焼」と判断させてもらいます。まあラベルが張られているでしょうから間違う事はないでしょうw
オリジナル陶器の注文も受け付け中
株式会社ロロさんではオリジナルの商品製作も請け負っておられました。真っ白な陶器に自社のロゴをいれたマグカップなどを作るとか良さそう。
小ロット生産も受けておられるようなので、ちょっとした贈り物の企画をしたい時に利用できそうですね。つかこういう商品製作ってお値段はどれくらいなんでしょうね?
日本製の白磁「おおさじこさじ」
さて、こちらが届いた「おおさじこさじ」です。って、封筒ですがw送料無料になるということだったのでクロネコヤマトのメール便で注文。メール便は注文して翌日には届かないので、待ち遠しかったです。
関係無いですが、封筒の後に楽天ラッキーシールなるものが張られていました。めくるとコードが記載されてまして、当該のURLにアクセスして入力すると楽天ポイントを貰えました。さらに購入する度にスタンプが貯まるようになっていてプレゼントに応募できるようになってました。楽天を利用する人には嬉しいシールですね。
取り出してみました。しっかり割れないように包装してあります。
砂糖と塩に使うつもりなので二つ。
日本製の証拠表示。「日本製」「MADE IN JAPAN」としっかり印刷されています。
実物を見ると意外と大きく感じました。比較でつまようじと並べています。しかし真っ白な陶器は清潔感があっていいですね。
大きさはだいたい8cmでした。
ちなみに今までは木製のスプーンを使っていました。これも可愛くて気に入っていたのですが、湿気の多い塩だとスプーンにこびり付いてしまうし、水分を吸着して変色しちゃうのです。カビも怖い。なので代わりの物を探していました。っていうか、湿気の多いタイプの塩って扱いが難しいですよね?最初にフライパンで炒めてサラサラにしても、時間が経つと湿ってしまうし。どうしたもんじゃろのー?
これを「おおさじこさじ」に変更。中にちゃんと入りました!
試しにで計ってみます。擦り切って・・・・
大さじ1。ちゃんと計れました!
使用するにあたり心配していること
清潔感もあるしとても気に入っているのですが、心配していることもあります。
それは、陶器である点です。今までは割れない木製スプーンだったので、割れないかが心配なのです。あとこの形状に慣れるかどうかも心配です。というのも、実際にすくってみたら少し使いづらかったです。
とは言え、慣れれば平気になるかな?と思っています。どうしてもなれない時はまた追記しますね。とりあえず今の私の評価は80点です(使いづらさを感じた分だけマイナス)
一ヶ月使用してから気付いたこと
「おおさじこさじ」を使い始めて一ヶ月経ち、気付いた事が二点あります。まずは「一つで良かった」ということです。
というのも、塩を大さじで図ることが無いのです。だいたい病気などで減塩している人や塩分を少しでも気にする人なら大さじで塩をすくって調理することはまずありません。ただ大人数分の料理をするならありです。うちは3人分なので不要でした。
あともう一つ問題。片方だけしか使わないならいいんですが、両方を使う場合、どっちかに必ず砂糖、塩がこびりついています。やっちまった感。両方使えるなんて便利だ!と思ったのに。
というわけで、片方だけしか使わない人はこの商品にこだわる必要なし。可愛いな、大さじだけ使いたいな、小さじだけ使いたいな、陶器がいいなという人だけ買えばいいと思います。でもそれって本末転倒っていう・・・。
木製もあります。こちらはタイ製。手につかないお茶の葉、コーヒー豆などを計るのによさそう。
最後にひとこと
陶器製のスプーンは湿気ないのはいい。木製のスプーンは洗った後の乾燥に少し時間がかかるので買って良かったと思った。でも結局片側だけしか使わず。もっとよく考えないといけませんね。