我が家では一体何年前のアイロンなのか「生産終了品」を調べても出てこないw東芝製アイロンを使ってきました。しかし先日使用中に白いシャツが茶色に染まるという悲劇に見舞われまして、ついに買い替える事になりました。というわけで、今日は届いたばかりの日本製のスチームアイロンである東芝の「La・coo(ラ・クー) TA-FVX820」の感想です。
東芝スチームアイロンTA-610S
我が家で使っていたアイロンは東芝製「TA-610S」という型番のコード付きスチームアイロンでした。本体を見ても生産年や生産国の記載が見当たらなかったので、東芝さんに問い合わせしたところ、生産年は1986年で、生産国は日本でした。嬉しいです。
っていうかこれで30年前の型番のアイロンだと判りました。通電不良などなくよく働いてくれたものです。感謝感謝。
しかし流石に酷使し過ぎたせいか、生地の上を滑らせる時にひっかかるような抵抗感を覚えるようになっていました。それでも洋服のシワを伸ばすには十分でしたが、先述したように白シャツに茶色いシミがついてしまったのです。「ぎょっ」とした私が凝視したところ錆がありました。どうやらスチームの水分がその錆をしみ出すようになってしまったようです。こうなるともう買い替えるしかありませんでした。
写真で見てみると劣化が凄いと再認識できますね。今までおつかれさまでした。アイロンさん。
アイロン探し
アイロンを買おうとした事が無かったため、まずは価格ドットコムでリサーチしました。
人気のアイロン
スチームのないドライアイロンは根強い人気のようです。定番だからこそ長くあいされるのでしょうね。
ティファールのコード付きのスチームアイロンも人気でした。生産地はフランス。
コードレスのティファール。重さがネックになりそう。
安価で評判もなかなか良いパナソニックも、ぱりっとシワが伸びるというティファールも魅力的ですが、私は日本製を使いたいので却下。つかどうしてメーカーさんは商品ページに生産地を記載しないのでしょうかね?色んなショップを見て回り、生産地をチェックするのは面倒なので記載してほしいです。
というわけで、買うなら「日本製」と決めていたので私はランキングに一つだけ載っていた東芝製を見ました。すると嬉しい事に日本製だったので、メーカーは東芝に決定。
コードレスとコード付
今まで使用して来たのはコード付きのベーシックなものでした。殆ど困ることは無かったのですが、例えばシーツなど大きなものが相手のときはコードにイラっとすることはありました。そこで今回はどうしようと財務大臣である母に相談してみたところ、「コードレスにしてみようよ」との仰せで即GOサイン。今回はコードレスを選ぶことになりました。
ちなみに「コードレス」について私は誤解していました。てっきり「充電式」だと思っていたのです。いわゆるハンディタイプの掃除機のように3時間くらい充電して、15分くらい使うという感じです。しかしよくよく考えてみるとアイロンは15分で終わる家事ではありませんよね。なので、アイロン本体をコード付きの土台?ドック?にセットして「給電」させながら使うそうです。私のように勘違いされている方はその事を念頭においてください。
重さ
今回さよならすることになったアイロンはその前に使っていた超絶古いアイロン(布でまかれた電気コードでやたら重いw)に比べてとても軽いものでした。しかし軽くなったために、シワの伸びが悪くなりました。とは言え、アイロンはもう新しいものしかありませんから、ぐいぐい押しながら当ててシワを伸ばしていました。なので今回は少しでも重いものにしようと、今のアイロン(計ったら970g)よりも重いものをという事になりました。
スチーム力
最近のものは進歩していて、いや、進歩しすぎていて正直どれがいいのか判らないレベルでしたwしかしハンガーに掛けたままスチームをあてられるタイプは重宝しそうだとその機能がついたタイプを選びました。そうして選ばれたのがコードレス式スチームアイロン「TA-FVX820」です。ハイスペックないわゆるハイエンドモデルである「TA-FVX-920」もありましたがその一つ下のタイプです。最上位機種を選ばなかったのは、予算が1万円だったからです。
TA-FVX820
注文して翌日に来ました。早くて嬉しかったです。というわけで写真をどうぞ。今回はビックカメラさんで買いました。段ボールの中に緩衝剤とともに入れられて届きました。
商品パッケージ
もう一枚
日本製です。
開けました。説明書が一番上にありました。
発砲スチロールで保護されていますね。
取手付きなので掴んで出します。今まではケースなんてないものだったので、ちょっと感動。
今まではアイロンがむき出しだったので、ケース入りというだけで心がときめきました。
ケースは両側の黒い取っ手を掴んではずします。
ケースをはずしたところです。固定するための段ボールが挟まってます。こういうところが日本のメーカーなんだと思います。というのも、口コミ情報ですが、ティファールの場合、簡易パッケージで、本体は袋に入っておらず、コードも綺麗とは言いがたい撒き方で素っ気なく段ボールの中に入っているらしく、新品なのに中古品と勘違いされた方もいました。とは言え、あまりに当たり前に綺麗な包装がされている日本メーカーに慣れてしまって、全ての商品にきっちり感を求めてしまう体質(?)になっちゃうんでしょうね。袋や段ボール、発泡スチロールにお金をかけずに値段を下げてくれた方がという意見もありますから、メーカーさんは簡易包装版を値下げして売るのもありかもしれません。
さて、アイロン本体の掛け面です。上部だけでなく下部にも穴があります。形状もちょっと変わっています。今までの形とは違って、先端は尖り気味で、ボタン部分やギャザーにアイロンをかけやすくなっているそうです。そして下部は給電するところに差し込むため、真っ直ぐにはなっていません。
本体の右側にボタンがあるのでそれを押しながら引っ張ると給水タンクが外れます。
給水タンクと本体。
給水タンクの上の蓋を開けて水を入れます。
これが土台です。
この土台から巻き取り式のコンセントが出てまして、この上にアイロンを置いて給電しながら使います。
アイロン台の横から引き出してアイロンを乗せるところに本体を挟み込んで、使いました。見事に綺麗に固定されたので安全です。
使用した感想
30年ぶりに新品のアイロンを使用しての率直な感想です。悪かった所と良かった所を挙げます。普通なら良かった方から先に挙げると思いますが、一番最初に感じたことは「悪かったところ」だったのでこの順番です。
悪かった点
残念ながら、新しいアイロンを使った時の率直な感想は「うわ使い難い!」でした。というのも、本体をドックに置きながらのアイロン掛けをした事がなかったので、いちいち置く作業が面倒だと感じたのです。しかも「ぽん」と置けばいいのではなく、給電するためにきっちり差し込まないといけないから更にメンドクサイ事に(涙)というか、今までの癖でそのまま置こうとしてコロンと本体が転がり落ちそうにもなりました。長年の習慣って取れないものです。
続いて気になった点は「重さ」です。最初は重いとは感じなかったのですが、途中で手首に痛みを覚えてしまったのです。そうなって初めて少しの重さの違いでも手首への負担は増大すると痛感しました。はっきり言ってティファールにしなくて良かったです。確かに重いとシワが伸びやすいのでしょうが、毎日の家事で身体への負担が掛かるのは長い目で見た時によろしくないと思います。家族の人数が少なければいいですが、大勢な場合は軽さを重視してアイロンは買うべきかもと思いました。
良かった点
不満を感じながら使い始めた新しいアイロンですが、使っていくうちにその実力を感じました。それは今まで使っていたアイロンとは段違いのスチームの量でシワも綺麗に伸びたからです。これはシーツにアイロンをかけているときに「おおっすごい!」と体感できました。今までのアイロンでは力を入れて必死にぐいぐい押しながらシワを伸ばしていたのに、新しいアイロンでは力を入れる事もなくすいすいっとシワが伸びたのです。これは感激でした。
次に凄いと感じたのはアイロンの掛け面の感触でした。新しいアイロンの布地を軽やかに滑る感覚がとても良かったのです。今までのアイロンは布地にひっかかりを感じる事もありましたがそれが消えました。
そして掛け面の形状にも素晴らしさを見つけました。それは先端の尖っている部分がボタン部分やギャザー部分へのアイロン掛けを簡単にしてくれることです。ちょっとした形状の工夫ですが、意外と侮れない部分です。
総評
今のところ「買って良かった」と思っています。綺麗にシワを伸ばせますし、当然まだ新しくて綺麗なので使う度にうきうきします。しかしアイロンは使い続けるうちに更に感想が出てくると思います。それが良い感想になるか悪い感想になるかはわかりません。何か気になる点、言いたくなるような良い点が見つかれば追記しようと思います。
2020/2/15 追記
さすがに私と同じものの型番は売られていないので、新最新情報を追加しておきます。
嬉しいことに東芝はまだ日本製アイロンを作っています。現在のメインアイテムは「TA-FLW910」と「TA-FLW700」です。
ハイスペックアイロンは「TA-FLW950」です。残念ながら製造国は不明。日本製でなくなったのかな?
最後にひとこと
私は新しいアイロンを手に入れて良かったと思っていますが、同じアイロンを他人にすすめる事はできません。理由は「アイロンの重さ」を皆さんがどう感じるかが全く想像できないからです。勿論、アイロンの仕様として「スチーム量」もチェックポイントですが、私はそれよりも「重さ」を重視するべきだと思ったからです。
「アイロン掛け」は家事労働の中でも重労働だと思っています。しかも夏場の作業はとんでもなく辛い。となると、軽い負担でなるべく短時間で作業を済ませる事が大切です。力のある男性がやってくれるなら良いですが、女性や高齢者なら軽いアイロンを選ぶ方が良いと思います。