20年近く使い続けた海外ブランドの長財布が流石にくたびれきったので、これを機に日本製の長財布に買い替えました。選んだのはずっと気になっていた土屋鞄製造所のclarte(クラルテ)シリーズの長財布です。このお財布とも長いお付き合いをしたいです。
初めて奮発して買った海外ブランドの長財布
子供の頃からそのブランドのボルドーワイン色が好きでした。母が持っていたせいもあるかもしれません。しかし子供心に「大人しか持っちゃダメなお財布」と思っていましたし、母にも「自分でしっかり稼いで分相応になったら持ちなさい。子供が持っても格好悪いだけ。」と言われていました。
それは私の意識に刻まれていて、社会で働きだしても中々買えませんでした。しかし20代も後半にさしかかった頃、「もう私が持っても大丈夫だと思う?格好悪くない?」と母に聞いたところ、「もういいんじゃない?大丈夫だと思うよ」と言ってくれたので、私は百貨店で、そのブランドの長財布と小銭入れを買いました。あれから既に20年近く経ちますが、今では良い思い出です。
大事に使ってきたのでまだ使えると思いますが、流石に糸がほつれ、革も端の部分が裂けはじめています。なので、余生は自宅用のお財布になってもらいます。思い出のある初めての高級財布なので、捨てるなんて考えられません。大切な相棒でした。今までありがとう。
女性向け製品も豊富な土屋鞄製造所
次に買うなら日本製のお財布と探していて見つけたのが「土屋鞄製造所」でした。日本製の革製品は男性向けが強い印象ですし、実際、男性向けしか扱っていない硬派なメーカーもあります。
しかし土屋鞄製造所の革製品は、男性向けだけでなく女性向けのデザインも豊富にあり、新しい財布の第一候補になりましたが、お財布はデザインだけではダメです。一番重要なのは、その使いやすさです。そこで口コミをあちこち見て回ったら「革が柔らかくて使いやすい」という好意的な感想が多く、私が土屋鞄の長財布を選ぶことを後押ししてくれました。
しかしもう1つ候補があり、女性向けの上品なバッグや財布が沢山ある濱野皮革工芸の長財布も気になっていました。まだ紹介していなかったのですが、私はここのバッグ1つを持っていてとても気に入っています。そこで久しぶりにHPを見たら、お家騒動があったようで、傳濱野と濱野皮革工芸の二つに分裂していました。
色々あったのでしょうが、そういうトラブルがあった会社のお財布を長年使うのは少し験が悪いかもと選択肢から外しました。とは言え、デザインは素敵なので、トラブルのことが気にならなくなったら買ってもいいかなと思っています。
ちなみに欲しかったのはグレースロングウォレットギャルソンタイプです。小銭が取り出しやすく、革も柔らかくて、評判も上々です。
土屋鞄製造所 clarte(クラルテ)シリーズ
女性向けのバッグや財布は色々扱われていますが、その中で私の目を引いているのは「クラルテ」シリーズです。写真でも革の良さと品のあるシンプルなデザインで、更にブランドを強調しすぎない自然さもあります。実際、このバッグをぱっと見てもロゴを見つけないと「土屋鞄」だと判らないでしょう。
clarte クラルテ
シンプルデザインと滑らかな質感が自慢のシリーズ。
日々、使うほどに持ち主の魅力をキラリと輝かせます。
土屋鞄製造所 clarte クラルテ
https://www.tsuchiya-kaban.jp/products/list.php?category_id=65
クラルテは、長財布だけでなく、サイズとデザインが豊富なトートバッグ、更に名刺入れなどもあります。気に入ったら全部揃えたくなる魅力もあります。実際今の私はA4の書類が入るトートバッグやちょっとしたお出かけに使いやすそうな小さめトートが欲しくなっています。危険だ。
clarte(クラルテ)の長財布「ポケットロングウォレット」
では早速、土屋鞄製造所の長財布を紹介。感触を知った上で買いたかったので、実店舗までいきました。まずは袋。焦げ茶に社名が浮かび上がるシンプルな紙袋に入れてくれました。
商品を出しました。シンプルな箱です。端にロゴがあるだけ。
中を開けるとロゴと社名入りのしっかりした不織布に入っている長財布。
中には取り扱い説明書と革の扱い方の冊子が入っていました。それと一緒に購入したときに使用して一ヶ月以降にお店に行くと「革製品」について判らないことやお手入れの仕方などを教えてくれて、なおかつ革のお手入れ用のブラシをプレゼントしてくれるという案内をいただきました。でも早々に行ける場所じゃないので行けないかも。でも手入れ用のブラシは欲しいな。
クラルテの色は、レギュラー色がディープブルー、アッシュグレー、キャメルベージュ、インクブルー、限定色でブロッサムレッド、リコッタホワイトがあります。
買う前は今期で在庫限りになるというインクブルーを選ぶつもりでした。でも店頭で限定色のリコッタホワイトに一目惚れ。ネットの写真ではかなり真っ白に見えていたのに、実物は柔らかい白だったのでとても気に入っちゃったのです。ただ今になって白は汚れたら目立つかもと少し心配。
財布を開けると中央にロゴがあります。金具は金色。これは銀色が良かったな。
革は柔らかく、大きく開きます。カードは16枚、ファスナーポケット1つ、サイドポケットは大きいものが1つ、小さめが2つあります。アクセントに黄色の革も使われています。
サイズは横が19.1cm、縦が10.1cm、厚みは3cmで今まで使っていた長財布より少し大きめです。しかも中に小銭入れになるファスナーポケットがあるので分厚い。でも小銭入れは要らなくなりました。
使ってみた感想
最初の感想は「ありゃっ?カードの向きが今までと違うから使いにくいな。」でした。
満を持して選んだのに「使いにくい」とはこはいかに。しかし私が長年使っていた長財布は小銭入れ無しで縦に使うデザインだったのでこれは致し方ないことです。
しかしそのうち慣れるでしょう。それに新品で選び抜いたお財布を買った喜びの方が遥かに上回っています。ただ新品なのでカードを入れたり出したりがキツイ。革が少し伸びるまでの我慢ですね。
使い始めて一番気に入った点は革の柔らかさと手に馴染む感触です。今まで使っていたものと比べて温かみを感じるような気さえします。最初から長年使って来たようなソフトな感触はずっと触っていたくなります。
それにしてもカードを取り出す向きがこんなに大きな影響力を持っているとは思っていませんでした。これからもしお財布を買い替えようと思っている人は、色だけでなく、その向きもチェックした方がいいと思います(人によっては慣れない可能性もあるかもと思ったので)
ちなみにこのお財布を母に見せたら自分も欲しいかもと呟いていたので母の日のプレゼント候補になりました。
最後にひとこと
お財布には寿命があって、1000日、あるいは3年ごとに買い替えた方がいいとか、風水的な意見もありますが、自分が気に入っていれば何年使っても良いと思っているので、今度のお財布とも長く使い合いたいです。