ハンドスピナーの部品が外れ、その小さな部品を子供が飲んでしまう事故などが起こっており、国民生活センターが注意を呼びかけているという報道があったので取り上げます。
ハンドスピナーの誤飲事故
まずはソースをどうぞ。
ハンドスピナー、乳幼児の誤飲注意 国民生活センターが注意呼びかけ
指先で回転させて遊ぶ人気のおもちゃ「ハンドスピナー」について、国民生活センターは15日、脱落した部品を乳幼児が誤飲する事故が起きているとして、手の届くところに置かないよう注意を呼び掛けた。
センターが82種類の製品を1・4メートルの高さから落下させる実験をした結果、16製品は部品が脱落したり、破断したりした。乳幼児が細かい部品を口に入れると窒息する恐れがある一方、誤飲や窒息についての注意表示が販売サイトや包装にない製品が目立った。
昨年8月に医療機関から報告された例では、1歳男児が兄の持つハンドスピナーの金属製部品(直径14ミリ、厚さ6ミリ)を三つ誤飲した。夜泣きがひどかったが、3日後に排せつされた。
センターの担当者は「投げて遊んだり、幼い弟妹に渡したりしないよう、子供に注意してほしい」と話している。
産經新聞: 2018.3.15 23:06更新
http://www.sankei.com/life/news/180315/lif1803150053-n1.html
ロシアの報道で怖いソースがあります。
ハンドスピナー EUの危険商品リスト入り
ハンドスピナーがEUの指定する2017年の危険商品リストに入れられた。ハンドスピナーの入った2017年の危険商品リストのレポートは、消費者に危害を及ぼす危険性についてのEUの速報システムに掲載されている。
スプートニク日本
レポートにはハンドスピナーは、特にライトが付くタイプのものが児童に危険。光るハンドスピナーのボタン電池を飲み込んだ場合、食道、腸が火傷する恐れがあるほか、細かなパーツが簡単に取り外しがきくタイプも恐い。
ロシアでハンドスピナーによる怪我の報告例は今までに2例あり、最初のケースは10歳の児童が角膜全体が剥がれ落ちてしまい、水晶体を除去する事態にまで発展した。
もう1件は指が抜けなくなったケースで、指がむくみ、外すのにレスキューの助けを借りた。スプートニク日本版:2018年03月14日 08:20
ハンドスピナー EUの危険商品リスト入りハンドスピナーがEUの指定する2017年の危険商品リストに入れられた。ハンドスピナーの入った2017年の危険商品リストのレポートは、消費者に危害を及ぼす危険性についてのEUの速報システムに掲載されている。
角膜全体が剥がれ落ちたって怖過ぎます。
もう一つ。
ハンドスピナー ひとつ間違えるとこんなに危険 米国消費者製品安全委員会が警告
米国消費者製品安全委員会(CPSC)はハンドスピナーを使用した遊びの危険性を警告し、必ず危険を回避する策を講じるよう呼びかけている。
CPSCの指摘する危険性にはプラスチック製および金属製のハンドスピナーが回っているうちに粉々に分解してしまう例が挙げられている。CPSCは幼児にはハンドスピナーを与えないこと、また多少年齢が上の子どもに与える場合にも口に入れないよう監視するよう進言している。
CPSCはまた、電池を入れて動かすハンドスピナーは発火する危険性があるため、購入時に付帯しているバッテリー以外は使用しないよう警告している。
それより前に日本で長く回り続ける最強の「ハンドスピナー」が開発され他と報じられた。
スプートニク日本版:2017年08月12日 14:51
ハンドスピナー ひとつ間違えるとこんなに危険 米国消費者製品安全委員会が警告米国消費者製品安全委員会(CPSC)はハンドスピナーを使用した遊びの危険性を警告し、必ず危険を回避する策を講じるよう呼びかけている。
発火する可能性まであるなんて。
ハンドスピナーとは
日本の「ハンドスピナー」がもの凄く長い間回転するということで話題になっていたこともあり、名前だけは知っていました。そんな「ハンドスピナー」というおもちゃは、アメリカで生まれていました。
考案者はキャサリン・ヘッティンガーさん
このおもちゃを考えたのは、アメリカはフロリダ州にお住まいのキャサリン・ヘッティンガーさんでした。
彼女は「重症筋無力症」という病にかかり、そんな自分でも娘さんと遊べるおもちゃとして考え、特許も取得していました。しかし2005年に特許の更新料を払えずに、切れています。
彼女の病を考えたら、治療費の助けになるだろう特許が切れてしまったのは残念ですね。まさか2016年になって大ヒットしてしまうなんてご本人も思っていなかったでしょうし。
重症筋無力症とは、日本で難病指定されている病です。特に目に症状が出やすいようですが、全身に及ぶ筋力の低下や痙攣などの重篤な症状を来すことのある病気です。男性よりも女性の罹患数が若干多く、遺伝はしません。
くわしいことは難病情報センターの記述をお読み下さい。
2016年にヒットし始める
Wikipediaによると、2016年にアメリカの経済誌「フォーブス」でJames Plafke氏が「2017年必須のオフィス玩具(Must-Have Office Toy For 2017)(2016年12月23日)」という記事で紹介したことをきっかけに、アメリカで流行しはじめたそうです。
しかし、流行しはじめて以降、子供が遊んでいて目を怪我したり、ボタン電池を誤飲してしまうなどのトラブルが起こり始めたそうです。
詳しくはwikipediaをどうぞ。(wikiなので情報は話半分で)
最後にひとこと
オフィスでの手慰みにという形で取り上げられたハンドスピナーですが、奇しくも考案者のキャサリンさんの思い通りに子供達に人気のおもちゃになりました。しかしそのおもちゃで子供が怪我をするなんて話になりません。製造会社、販売元は早急におもちゃの改良をするなどして、対策をとってほしい。