大阪府で、食品の抜き打ち検査を行ったところ、紀文の岡山工場で製造されたはんぺんから「大腸菌群」が検出され、回収になりました。自宅に無いか確認してください。
紀文のはんぺんから大腸菌
まずはソースをどうぞ。
紀文はんぺんから大腸菌群検出、3908袋自主回収 大阪府発表
大阪府は9日、紀文西日本岡山総社工場(岡山県総社市)で製造され、同府交野市内の量販店で販売されていた「くらし良好 はんぺん」から大腸菌群が検出されたと発表した。岡山県は食品衛生法に基づき、同じ時間帯で製造された48袋の回収命令を出したほか、紀文は、同じ日に製造されて大阪府や兵庫県などに出荷された3908袋の自主回収を行っている。健康被害は確認されていない。
府や県によると、大腸菌群が検出された商品は11月27日に製造され、賞味期限は12月9日。府が同4日に抜き打ち検査した1袋から検出された。「下痢などの症状が出る恐れがある」として対象商品を食べないよう注意を促している。
産經新聞: 2017.12.9 20:00更新
紀文はんぺんから大腸菌群検出、3908袋自主回収 大阪府発表大阪府は9日、紀文西日本岡山総社工場(岡山県総社市)で製造され、同府交野市内の量販店で販売されていた「くらし良好 はんぺん」から大腸菌群が検出されたと発表し…
真っ先に思ったのは「大阪府よくやった!」でした。
対象商品
大阪府の抜き打ち検査で発見された大腸菌類入りのはんぺんは、紀文の岡山県にある工場で生産されたもので、そのブランドは「くらし良好」というブランドで、賞味期限が12月9日のものです。
返金対応
対象商品を着払いで送れば、返金してもらえます。送り先の住所については紀文のページで確認してください。
【お詫びとお知らせ】製造所:株式会社紀文西日本 岡山総社工場「くらし良好はんぺん」の商品回収ついて
お客様各位
平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度、株式会社 紀文西日本 岡山総社工場が製造致しました下記商品の一部から、食品衛生法の成分規格違反のものが発生していることが判明致しましたので、回収をさせて頂くことと致しました。
下記商品をお持ちのお客様は、まことにお手数ですが、下記送付先まで料金着払いにてお送りくださいますようお願い申し上げます。ご返金させて頂きます。
お客様には、多大なご迷惑をお掛けし、心よりお詫び申し上げます。
今後このような事態が再び発生することのないよう、管理体制の一層の強化に努める所存でございますので、何卒、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
株式会社紀文食品
食卓のお料理を彩る紀文食品
「くらし良好」はプライベートブランド
「くらし良好」ブランドを見た記憶がないので調べてみると、コプロ株式会社のプライベートブランドだとわかりました。
くらし良好(くらしりょうこう)は、コプロ株式会社が商品開発したプライベートブランド。オール日本スーパーマーケット協会に加盟するスーパーマーケット(2013年4月現在56社)で販売されている。
wikipedia:くらし良好より
くらし良好 - Wikipedia
コプロのページを確認すると、こちらでもはんぺんの件についてのお詫びがありました。
お客様各位
くらし良好「はんぺん」に関するお詫びと回収のお知らせ
平素は弊社くらし良好商品をご愛顧賜り厚く御礼申し上げます。
この度、弊社商品 くらし良好「はんぺん」におきまして、一部商品にて 食品衛生法の成分規格違反のものが発生していることが判明したため、 回収を実施致します。 お客様には多大なご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます。コプロ株式会社 – COPRO Corporation –オール日本スーパーマーケット協会(略称AJS)の事業であった商品・用度品事業の拡大に伴い、1990年コプロ株式会社は設立されました。AJSは“知恵の共同仕入れ”を標榜するユニークな組織で、全国各地の有力なスーパーマーケットチェーンが加盟するコーペラティブチェー...
なぜ「大腸菌郡」検出と言わないのか
紀文もコプロも「食品衛生法の成分規格違反」と記載しており「大腸菌郡」検出とは書いていません。
これはどういうつもりなのでしょうか?判りやすい言葉を使わないことに悪意を感じます。「ちょっとした規格違反だから」と誤摩化しているのではと邪推してしまいます。
この文言によって真摯さに欠ける企業の印象が付きました。我が家では、今後、紀文の練り物やコプロ「くらし良好」ブランドを買わないでしょう。
抜き打ち検査の重要性
今回は大阪府が抜き打ちで検査した結果、大腸菌郡を検出しました。食品を扱う会社だから「しっかり管理している」と思っていても、そうではなかった事例は枚挙に暇がありませんので、検査をしてくれて本当に良かったと思います。
原因の解明を
「大腸菌類」が検出されたことは問題です。しかしもっと重要なのはその原因究明です。
回収対象となっているのは、12月9日までの賞味期限のはんぺんですが、「どこで」大腸菌郡が混入したのでしょうか?3つほど考えられます。
- 原料に大腸菌が入っていた(魚?)
- 製造ラインが清潔ではなく、汚染されていた(従業員の手洗い不履行なども)
- 製造中に混入された(従業員による犯罪?)
1の魚由来の場合、その魚の原産地を明確にする必要があります。あまり言いたくありませんが、もしも韓国産の魚を使っているのなら「大腸菌」が入っているのは当然だと思います。
参考 食べるな危険!水銀しじみや海水由来コレラ発生/韓国産海産物を避けるべき理由
2の場合は、製造工場の衛生問題ですから保健所による立入検査が必要でしょう。そして従業員の手洗い励行を徹底する必要があります。
3の場合は、従業員の待遇問題やいじめ問題などがある可能性を疑います。2013年におこったアクリフーズの冷凍食品への農薬混入事件は、賃金を下げられたことを不満に思った従業員が犯人でした。
参考 アクリフーズの農薬混入事件の顛末|製造所固有記号データベースで検索が可能に
どちらにしても今回大腸菌が発見された原因をはっきりさせるべきです。
最後にひとこと
抜き打ち検査に意味があると痛感したニュースです。大阪府だけでなく、全国の自治体において「抜き打ち検査」を行うようにしてほしいですね。