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自主回収情報の報告を義務化|厚生労働省が情報の集約・公開へ

厚生労働省 食品衛生法 改正 リコール情報
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異物混入などで自主回収をしている企業は数多ありますが、その報告は義務ではありませんでした。しかしこの度、厚生労働省がメーカーの自主回収情報の自治体への報告を義務化させる方向に動きました。良いニュースです。

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自主回収情報の報告義務化へ

まずはソースをどうぞ。

食品の自主回収 メーカーに自治体への報告を義務化へ

厚生労働省は、食品に異物が混入するなどしてメーカーが自主回収を行う場合、自治体への報告を義務づけることになりました。

食品メーカーなどが異物の混入や誤った表示などによって商品を自主回収する場合、現在は自治体への報告義務がなく、国や自治体はすべての情報を把握できずにいました。

厚生労働省は、自主回収が行われた場合、国や自治体が速やかに消費者に注意喚起を行う必要があるとして、メーカー側に対し自治体への報告を義務づけることになりました。

自主回収の情報は厚生労働省が集約して、どの食品に問題が起きているのかホームページなどで消費者に広く周知するほか、全国の自治体とも情報の共有を図ることにしています。またメーカーや自治体の負担を軽くするため、インターネットを通じて自主回収を報告できる新しいシステムを開発する計画で、必要な予算を来年度の概算要求に盛り込みました。

厚生労働省は自主回収の報告を怠ったメーカーに罰則を適用する方針で、食品衛生法の改正案を来年の通常国会に提出したいとしています。

NHK NEWS WEB:11月12日 10時47分

エラー|NHK NEWS WEB

罰則ありの方向なので、消費者にはとても良い動きです。

自主回収情報の発表が遅い、しない企業の末路

食品への異物混入情報を隠したり、対応が遅かった企業の末路は悲惨です。

はごろもフーズのゴキブリ入りシーチキン

大失敗の事例の最たるものは、はごろもフーズの対応でしょう。はごろもフーズの缶詰「シーチキン」にゴキブリが混入していたにもかかわらず、回収もせず、発表も報道される話を受けてのことでした。これは呆れるほど危機意識がなかったと言わざるを得ません。

ツナ缶の真ん中にゴキブリ1匹 はごろもフーズが自主回収しない理由

山梨県内のスーパーで販売されたツナ缶にゴキブリとみられる虫が混入した問題で、製造元のはごろもフーズは、報道を受けてそのことを公表した。しかし、自主回収をしない方針は変えていない。

テレビの映像を見ると、ツナ缶の真ん中近くに肉に囲まれて黒い塊があるのが分かる。

「混入は偶発的なもので連続性がないと判断」

1.5センチほどのゴキブリとみられ、はごろもフーズによると、手足も切断されない状態でそのまま入っていたという。

きっかけは、スーパーでツナ缶「シーチキンLフレーク」を買った50代女性が2016年10月13日、このスーパーに届け出たことだ。はごろもフーズが持ち帰って調べたところ、翌14日には、ゴキブリに加熱された形跡があって製造過程で混入した可能性が高いと分かった。

女性には19日に謝罪したが、公表や自主回収はしなかった。報道によると、スーパーは山梨県内の保健所に通報し、県が20日に静岡市保健所に調査を依頼していた。27日夕になってメディアに報じられると、はごろもフーズはようやく公表に踏み切った。保健所では28日、食品衛生法に基づいて、同市内の下請け工場への立ち入り検査を始めた。

ニュースのコメント欄などでは、公表が遅れるなどしたことに、疑問や批判が相次いでいる。「この対応では消費者は納得出来ない」「他に出てきたらどうするのか?」「回収もせず販売してたのかよ」といったものだ。

「混入商品の製造日から1年10か月が経っていますが、ほかのお客さまから同様な申し出がなく、混入は偶発的なもので連続性がないと判断しました。このことから公表も自主回収もしませんでしたが、27日夕方にニュースが流れたため、心配になるお客さまもおられると考え、公表はすることにしました」

後略

J-Castニュース: 2016/10/28 19:17

ツナ缶の真ん中にゴキブリ1匹 はごろもフーズが自主回収しない理由
山梨県内のスーパーで販売されたツナ缶にゴキブリとみられる虫が混入した問題で、製造元のはごろもフーズは、報道を受けてそのことを公表した。しかし、自主回収をしない方針は変えていない。テレビの映像を見ると、ツナ缶の真ん中近くに肉に囲まれて黒い塊があるのが分かる。「混...

食品に混入していたら一番嫌な虫です。それを「偶然」と片付けて黙殺しようとした事実を消す事はできません。我が家ではこの件以来、はごろもフーズの商品は何一つ買わなくなりました。もう信用できないし、信用する気もないからです。

でも同じような感覚の人は多いようで、私の地元のスーパーではこの事件以降、様々なメーカーの「ツナ缶」が置かれるようになりましたし、はごろもフーズのシーチキンはいつも特価の叩き売り状態になっています。でもいつも売れ残っています。当然でしょうね。

アイリスオーヤマのカビ入りパックご飯

発表が遅くて不信感を抱いた例もあります。

先日、アイリスオーヤマの関係会社アイリスフーズのパックご飯にカビが生えていたと自主回収になっていましたが、消費者の報告は10月半ばで回収開始は11月に入ってからでした。

参考 パックご飯にカビ|アイリスフーズ「低温製法米のおいしいごはん」自主回収中

パックご飯にカビ|アイリスフーズ「低温製法米のおいしいごはん」自主回収中
アイリスオーヤマの関連会社アイリスフーズの「低温製法米のおいしいごはん」にカビが発生し、自主回収中。健康被害は確認されていませんが、対象商品が自宅に無いか確認し、当該商品があればアイリスフーズまで連絡しましょう。

アイリスフーズによると健康被害はなく、検査した結果、健康に害のないものだったということですが、少なくとも口に入るパックご飯という性質上、すぐに「カビが発生していた」情報を公開し、食べないように勧告するべきだったのではと思います。

私は元々アイリスフーズの食品を食べたことがなかったのですが、この対応に不信感を覚えたので、今後も食べないと思いました。

来年、食品衛生法改正へ

メーカーの自主回収情報の報告は義務ではなかったため、国や自治体による把握が難しい状況でした。しかし厚生労働省は、メーカーへ報告を義務づけ、その情報を集約することになっています。

簡単に報告、簡単に確認できるサイト構築

大手メーカーなら比較的簡単に消費者への周知徹底を出来るでしょうが、小さなメーカーでは厳しい場合もあります。そのため、インターネットを利用した「自主回収情報」の報告が出来たり、集まった自主回収情報を集約し、閲覧できる「自主回収情報サイト」も作るそうです。

メーカーの報告用サイトと消費者閲覧サイトを別に作るのか、一緒にするのか現段階では不明ですが、厚生労働省はその経費を来年度の概算要求に盛り込んでいます。国民の税金を使って作るシステムですから、判りやすく、使いやすい、意味のあるものを作って欲しいですね。

罰則規定も

自主回収情報の報告義務、情報集約だけでなく、報告を怠った企業への罰則も盛り込む流れになっており、改正案は来年度の国会で提出される予定です。

非常に残念なことですが、「ばれなきゃいい」と隠す企業は間違いなく存在します。とは言え、最近はSNSの利用者が多く「メーカーが一番望まない形での告発(炎上)」になることもありますから、メーカーにはしっかり報告して欲しいです。

食品衛生規制等見直し検討会を12月に全国で開催

厚生労働省は、来月「食品衛生規制等の見直しに向けた検討状況に関する説明会」を開催します。全国各地(札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡)で行われます。参加資格は報道関係者以外にもあります。食品の安全性に興味のある方、危惧を持っている方は参加するのも良いでしょう。

参加したい方は申し込み式なので必要事項を記入の上、厚生労働省へメールかFAXでお申し込み下さい。

開催日程や申し込み書類は厚生労働省のページで確認できます。

参考 食品衛生規制等見直し検討会について(厚生労働省)

最後にひとこと

情報の集約、公開を行うことは素晴らしいことです。そして情報を隠す企業への罰則を付ける流れも消費者には非常に嬉しい。来年の改正案に期待です。

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