ReFa(リファ)の販売している高級ドライヤー「リファビューテックドライヤー」が使用中に爆発したそうです。幸い、当該の女性は怪我をせずにすみましたが、当該製品の一部が爆発する可能性があるドライヤーを発売元のMTG(名古屋)は「リコール対応」はしないそうなので、注意喚起のために取り上げておきます。
リファ ビューテックドライヤーが爆発
まずはソースをどうぞ。
購入したヘアドライヤー「ReFa(リファ)」の商品がいきなり中で爆発したと、X(旧ツイッター)上で報告が相次いでいる。
それらは、3年ぐらい前に購入した商品という報告が多かった。発売元の美容機器メーカー「MTG」(名古屋市)は、「初期製品の内部ファンに一部不具合があり、交換対応している」と取材に説明した。
「めっちゃ臭いしほんまに怖かった 死ぬかと思った」
「乾かしてたら突然爆発音みたいなの鳴って壊れた」「めっちゃ臭いしほんまに怖かった 死ぬかと思った」
爆発を報告した「ぶい」(@buichanto)さんは2023年10月21日、Xでこう告白した。幸い、ケガはなかったという。
ぶいさんは30日、J-CASTニュースの取材に応じ、この商品は「リファ ビューテック ドライヤー」で、3年ほど前に購入したと説明した。
「リファ」のドライヤーシリーズは「日本のプロフェッショナルの技をテクノロジーで再現する」をコンセプトに2019年から展開する。23年1月に累計出荷数50万台を突破し、商品比較サイト「mybest」の「ドライヤーのおすすめ人気ランキング37選【美容師が選び方監修】」では「リファ ビューテックドライヤー スマート」(定価3万8000円)が1位に選ばれている。
ぶいさんによると、21日昼ごろに自宅にいて、ドライヤーを髪にかけていると、突然爆発した。続いて、カラカラと乾いた音が鳴り、焦げた臭いがした。商品は、中国製と表示されてあった。
その後、発売元のMTGに連絡し、新品に交換できると言われ、最新モデルと交換した。ただ、「爆発の原因については、聞いたところ現時点ではご案内ができかねるとの事でした」と明かした。
爆発後のドライヤーについては、「爆発音が怖くて電源切って落としてしまったのでヒビが入ってます。割れてはないですが、爆発の影響か落とした時の影響か分かりませんが隙間が開いてます」と明かした。
リファのドライヤーについては、3年ほど前のモデルを中心に、10月に入って、同様な爆発の訴えがX上で数件出ている。バンと大きな音が響いて破片が飛んだり、焦げた臭いがしたりしたといった内容だ。
一方、こうした投稿を見て、過去の爆発体験を明かす人もいた。
ある投稿者は30日、取材に対し、20年1月に「リファ ビューテック ドライヤー」の商品をプレゼントでもらい、22年3月21日に突然爆発したと明かした。
「内部ファンの強度にばらつきがあり、一番弱いものが破損」
「自宅でドライヤーを使ってるときに、急にバンッと音がして、部屋の電気が一瞬消えたので、何が起こったかわかりませんでした。ドライヤーを見ると、煙が出ていて、本体が割れてて、振るとカラカラ音がする状態でした。ケガはなかったです」
投稿された写真数枚を見ると、ドライヤー本体のカバーにヒビが入っており、接合部分が剥がれて中の機械が見えていた。
商品の保証期間は過ぎており、MTGに問い合わせたものの、補償はされなかったという。
「後で『リファ 爆発』と検索してたくさん事例が出てきてたので、『ほっとくのはひどーい!』と思いました。普通の壊れ方じゃなかったので、交換してくれたらうれしかったですが、結構怖かったので爆発すると思うと交換にもそんなにゴリ押しするほど積極的になれませんでした」
ドライヤー発売元のMTGの広報担当者は10月31日、取材に対し、19年11月に発売された「リファ ビューテック ドライヤー」の最初の生産ロットで一部に内部のファンが破損するケースがあると明らかにした。
「ファンを作る条件によって、その強度にばらつきがありました。ドライヤーを使っている最中に、一番弱いものが破損すると報告を受けています。その生産ロットの全部ではなく、一部です。現在も販売していますが、新しい製品は大丈夫ですので、該当する製品については、新品に交換対応しています」
経済産業省が示したガイドラインに従っており、リコール対応ではないという。購入者が分かればMTGからのレターで知らせたり、デパートなどの販売元に案内したりして、対応していると説明した。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)
J-CASTニュース:2023年10月31日11時51分
https://www.j-cast.com/2023/10/31472011.html?p=all
美容家電を使う人は綺麗になりたいから高いものでも購入します。なのに、爆発して下手すれば顔に一生消えない傷を負うかもしれないのにリコールしないとは、見上げた商売根性ですね。
対象商品の詳細
早速対象のドライヤーについての詳細を知りたくて、ReFa(リファ)のドライヤーのHPを見に行ったのですが、今のところ何も告知がされていませんでした。そのうち載せるのかそのままなのか。企業姿勢が見ものですね。
2019年11月に発売された最初の生産ロット
なのでニュース記事だけが頼りなのですが、対象製品は「2019年11月に発売された「リファビューテックドライヤー」の最初の生産ロット」です。
爆発の原因は内部部品の強度不足
そして爆発の原因は「ドライヤー発売元のMTGの広報担当者は10月31日、取材に対し、19年11月に発売された「リファ ビューテック ドライヤー」の最初の生産ロットで一部に内部のファンが破損するケースがあると明らかにした。」ということで、「ファンを作る条件によって、その強度にばらつきがありました。ドライヤーを使っている最中に、一番弱いものが破損すると報告を受けています。」そうです。
そもそも時間が経てば弱い部品から破損すると現時点でわかっているのにどうして注意喚起しないのか?ひどい対応だと感じます。
時限爆弾みたいなものでは?
今回爆発したドライヤーは2019年11月に発売されたもので、今はちょうど3年経った頃です。ということは、これからぞくぞくと爆発する可能性があるのではないでしょうか?
もちろん部品が経年劣化することは理解できますが、爆発すると女性の顔に一生残る傷跡を残す可能性や、破片が飛んで目に刺さったら失明する可能性もあります。火事が起こる可能性すらあります。
なのにリコール対応をしていません。しかも注意喚起する気すら感じない。正直言って、MTGという会社にはユーザーを大切にする感覚は無いのだなと思いました。
「購入者が分かれば知らせる」という姿勢
MTGは「購入者が分かればMTGからのレターで知らせたり、デパートなどの販売元に案内したりして、対応している」そうです。
ということは、このニュースを知らなければ「爆発するまで知らずに使う」ことになりますね。
リコールの条件
今回の爆発がどうして「リコール」されないのかが納得できなくて、経産省のサイトを調べましたが、条件を読んでも納得できませんでした。
製品事故対応とリコールに関するFAQ(よくある質問集)
消費生活用製品安全法に基づき、消費生活用製品(注1)を扱う事業者は、以下のような責務を負っています。
①製造事業者、輸入事業者(自ら販売を行う場合も含む)
重大製品事故の発生を覚知した日から10日以内に、所要の様式で消費者庁に報告する義務があります。その上で関係行政当局(消防や警察、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE))と適宜連携しつつ、事故原因を究明する必要があります。調査の結果、仮に製品起因の事故であることが判明し、同種の事故の再発が懸念される場合には、注意喚起やリコール(回収や交換、修理等)を含む再発防止措置を、速やかに実施していただく必要があります。状況次第では、経済産業大臣から必要な措置の実施について、法に基づく命令を受ける場合があります。中略
Q、重大製品事故とは何ですか?
A、消費生活用製品安全法に基づき、消費生活用製品の使用に伴って生じた事故で、火災、死亡、治療期間が30日以上の負傷又は疾病、一酸化炭素中毒のいずれかの被害が生じた事故を指します。
攻略
経産省「製品事故対応とリコールに関するFAQ(よくある質問集)」より抜粋
https://www.meti.go.jp/product_safety/producer/FAQ.html
記事によるとMTGは「リコールのガイドライン」に従っているそうですが、顔の怪我は重大製品事故とはならないのでしょうか?爆発したことが原因で火災が起こる可能性もあると思うのですが・・・。目の怪我なんてしたら取り返しがつかないのに。
それとも3年が経過しているので「経年劣化」だと軽視しているのでしょうか?どちらにせよ納得できませんね。
中国製以前の問題
今回の爆発するドライヤーは中国製でした。しかし今回は「中国製だからな」とは思いませんでした。なぜなら「日本製」でもトラブルはゼロではないからです。大切なのは「問題が発生したときの対応」です。
顔の近くや顔に使う美容家電の「爆発」などを含む可能性があるのがはっきりしているのに、リコールしないのはユーザーを軽視しているとしか思えません。
わが家には友人からプレゼントでもらった顔をコロコロする「ReFa」があるのですが、今後この会社の製品は避けようと思います。
続報(2023/11/2 追記)
やはり「ドライヤーが爆発」という内容から騒ぎになりはじめました。今しがたFNNニュースでも取り上げられており、販売会社のMTGの新たな対応を見に行ったところアクセスが殺到しており、詳細の確認ができませんでした。時間をおいてアクセスして調べようと思います。
画像は2023/11/218時ごろのリファのサイトのスクリーンショットです。何度かチャレンジしたのですが、アクセス不能です。
当該製品は交換に・コールセンターに電話を(他メディアの報道)
公式での確認は済んでいませんが、別メディアの記事によると「交換」をすると発表されていました。ソースはこちらです。
高級ドライヤー「ReFa BEAUTECH DRYER」が「爆発した」との報告がSNSで相次いでいた件で、製造元のMTGが11月1日、対象商品を無償交換すると発表しました。
SNSでは10月下旬ごろから、「リファのドライヤーを使っていたら突然爆発した」といった投稿が複数見られていました。MTGは、成型時の加工条件による部品強度のばらつきにより、製造初期の一部製品で使用中に内部のファンが破損することがあると確認したとしています。 無償交換の対象は下記の通り。対象となる製造番号以外では対策は済んでおり、また「ReFa BEAUTECH DRYER PRO」「ReFa BEAUTECH DRYER SMART」は対象外となります。
・ReFa BEAUTECH DRYER RE-AB02A(白):製造番号RDT0010001~RDT0151500
・ReFa BEAUTECH DRYER RE-AB03A(黒):製造番号RDB0010001~RDB0059000
・ReFa BEAUTECH DRYER RE-AD05A(ピンク):製造番号RDG0010001~RDG0013000
該当する製造番号の商品を持っている場合は、MTGのコールセンターに電話するよう呼びかけています。
yahooニュース(ねとらぼより)2023/11/2 10:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/54fc3260a0000b3554138ce5c8544bfcac75eced
完全に対応を間違えましたね。爆発の話が出た瞬間に対応して回収していればこんな騒ぎにはならなかったのに。女性の美を扱う企業にあるまじき大失態です。
最後にひとこと
女性の美を大切にする気持ちがあるのなら、女性の顔に傷をつける可能性があるような製品を野放しにするなんてありえない。MTGという会社は信頼できない会社だと私は思いました。