もはや安全なものを売っていないのではないかと思うほど、中国系の格安サイトで販売されている製品から発がん性物質が検出されています。「SHEIN(シーイン)」「TEMU(テム)」、そして「AliExpress(アリエクスプレス)」などの中国製の格安通販サイトの販売していた商品を韓国の保健環境研究院やソウル市が検査し、その結果として衣類や化粧品、食器などから発癌性物質が検出され、公表してくれました。この調査はとても有益だし、ありがたい。注意喚起としてとりあげておきます。
サンダルや帽子から発がん性物質
まずは一つ目のソースから。
「SHEIN」商品、新たにサンダルや帽子などで発がん性物質を確認
中国の大手通販サイト「SHEIN」の商品に発がん性物質が含まれていた問題で、新たにサンダルや帽子などからも発がん性物質が確認されたことが分かりました。
韓国のソウル市がSHEINなど中国系の大手通販サイト3社の夏の時期に利用する機会が多いサンダルなど144点を検査したところ、11点から発がん性物質などの有害物質が確認されたということです。
このうち、SHEINで販売されていたサンダルからは韓国の基準値の229倍、帽子からは基準値の1.6倍にあたる発がん性物質が検出されました。
このほか、マニキュアからも発がん性物質が確認されたということです。SHEINをめぐっては、これまでにも女性用の下着や浮輪、ビーチボールからも発がん性物質が確認されていました。
日テレニュース NNN 2024年8月14日 12時44分
https://news.livedoor.com/article/detail/26987138/
下着から膀胱癌の発がん性物質検出
狙っているのではないかと思った発がん性物質。
中国SHEINが販売した女性の下着から発がん物質…「膀胱がん発生のリスク」=韓国
中国発eコマース(EC)であるSHEIN(シーイン)で販売される女性用パンツから、韓国基準値の約3倍に達する発がん物質が検出された。
ソウル市は先月11日から今月11日まで、ソウル市保健環境研究院と外部専門機関を通じて、SHEIN、TEMU(テム)、AliExpress(アリエクスプレス)など中国の代表的なeコマースで販売される衣類、化粧品、食品容器、衛生用品など計330件を検査した結果を18日、公開した。
これによると、SHEINで販売される女性用パンツ1件から発ガがん物質である「アリールアミン」が韓国の基準値(30mg/kg)の2.9倍を超過した87.9mg/kgが検出された。
アリールアミンは衣類染色に使われる化学染料で、世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究所では人体発がん物質(グループ1)に分類される。
特に、膀胱がんのリスクを高めることが知られ、肌に直接接触する下着から検出されたのは深刻な問題だと市は説明した。
化粧品や食器にも安全性問題が発見された。
AliとSHEINで販売された口紅2種から病原性細菌である黄色ブドウ球菌が検出された。Aliで販売されるチーク2件からも黄色ブドウ球菌と好気性菌が出た。
黄色ブドウ球菌は、韓国化粧品の安全基準上では検出されてはならない項目で、感染すると発疹やアトピーなどを誘発する恐れがある。好気性生菌の数が高ければ、化粧品の変質の懸念が高まる。
アリとで販売されたネイル製品4件から国内基準値(10マイクログラム/g)の最大97.4倍を超えるニッケル(974.2マイクログラム/g)と、国内基準値(100マイクログラム/g)を1.6倍超過したジオキサン(167.8マイクログラム/g)が検出された。
ニッケルはアレルギー接触性皮膚炎を誘発する代表的な金属物質だ。化粧品の材料を柔らかくする過程で発生する副産物であるジオキサンは、発がん可能物質の一つで、肝臓・腎臓に毒性を誘発する恐れがある。
AliとTEMUで販売されたホーロー器5件からも、韓国の基準値(0.07mg/L)の最大97.4倍を超過したカドミウムと国内基準値(0.8mg/L)の最大7倍を超過した鉛が検出された。
ソウル市は、安全性に問題になった20個の製品は食品医薬品安全処と該当オンラインプラットフォームに販売中止を求める計画だ。
ソウル市のキム・テヒ市民健康局長は「肌に直接触れる下着、化粧品や食品容器から発がん物質や安全性に問題になる成分が検出されたため、製品を購入する際には格別の注意が必要だ」と呼びかけた。
yahooニュース:7/18(木) 9:57配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/348c2e5a42a94ad18d603c7bf58631e3cf8e1e57
記事を読んでため息しかでませんでした。
発がん性物質とは
「発がん性物質」は単純に、摂取したり触れることで癌になるとされている原因物質です。しかしそれらがどこで誰が指定したり、一覧はあるのか興味が湧いたので調べました。
発がん性物質は「国際がん研究機関(IARC)」という世界保健機関(WHO)のがん専門の機関が、発がん性物質の監視、研究、発がんするメカニズムの解明などを行って、物質をそれぞれの段階に分類していました。
国際がん研究機関(IARC)の指定する発がん性物質
現在、発癌性物質とされているのは1046種類(2024年現在)で、「グループ1」「グループ2A」「グループ2B」「グループ3」の四つに分けられています。それぞれについて簡単に説明します。
「グループ1」は128種類
「グループ1」は「ヒトに対して発がん性がある」と十分な証拠がある物質です。主な物質は「アフラトキシン」「アルコール」「加工肉」「ベンゼン」そして最近問題として浮上してきた「PFOA(パーフルオロオクタン酸)」です。
「アルコール」・・お酒は「発癌性がある」と断定されている物質なんですね・・・でもやめられそうにないです。週に2、3回の晩酌だけだから許してほしい。「加工肉」はいわゆるソーセージやウインナー、ベーコンといったお肉です。これは昔から頻繁には食べていませんが・・・簡単に食べられるので避けるのは難しいですね。
「PFOA」はいわゆるフッ素で、フライパンに塗布されていましたが、現在は禁止されており、古いフライパンでない限りは使用されていません。もしも古いフッ素加工されたフライパンを使用中なら買い換えたほうが良いでしょう。
ちなみに我が家はフッ素加工フライパンを買い換えたばかりですが、中々気に入っています。詳しくは個別記事「日本製の軽量テフロンフライパン|北陸アルミセンレンキャストFAN(PFOAフリー)」を参考にどうぞ。重い鉄鍋よりも扱いやすくて気に入っていますが、鉄鍋で焼いた時の味も捨てがたいので、軽い鉄鍋もほしいと思う今日この頃です。でも軽い鉄鍋なんて見たことないのですが。
「グループ2A」は95種類
「グループ2A」は「ヒトに対しておそらく発がん性がある」とされており、限定的な証拠がある物質です。主な例は「アクリルアミド」や「亜硝酸塩」「非常に熱い飲み物」「レッドミート」などです。
昔から母に「熱い飲み物は喉をやけどして喉頭癌になるよ!」と言われていましたが、納得です。「レッドミート」ですが、牛肉、豚肉、羊肉、馬肉、山羊肉を含む全てのほ乳類の肉だそうです。それ以外となると鶏肉ですね。安い胸肉はやはり神な食材でしょうか。しかしタンパク質もとり過ぎると腎臓に負荷がかかるので食べ過ぎは注意です。
「グループ2B」は323種類
「グループ2B」は「ヒトに対して発がん性がある可能性がある」とされている物質です。言われているのは人工甘味料の「アスパルテーム」「漬物」「鉛」「わらび」PFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸)などです。
条件は、発がん性評価のワーキンググループが出す評価(ヒトにおいて「発がん性の限定的な証拠」がある、実験動物において「発がん性の十分な証拠」がある、「作用因子が発がん性物質の重要な特性を示す有力な証拠」がある)のうち一つのみある場合です。
人工甘味料の「アスパルテーム」はやはり避けていて良かったと思いました。というか、人工甘味料が入ったお酒を飲むと悪酔いするし、お菓子は美味しく感じないので、少なくとも私の体は拒否している感じなので今後も避けます。
「グループC」は500種類
「グループC」は「ヒトに対する発がん性について分類できないもの」です。主な物質は「コーヒー」「マテ茶」などです。
「コーヒー」は1日2、3杯程度は飲んだほうが健康にいいという話もあるし、「コーヒー」が好きで毎日飲んでいるので、発癌性物質のリストにあることに驚きました。しかしなんでもそうですが「過ぎる」飲み方や食べ方は健康を害するものですから、飲みすぎないようにしようと思います。
実際、「コーヒー」を一時期かなり飲みすぎてた時期、頭痛が頻繁に起きていました。疑った私が飲むのを減らしたところ頭痛が減ったので、「コーヒー」のカフェインを多量に摂取していたのではないかと思います。飲み過ぎはいけませんね。
中国系格安通販サイトを避けるべき理由
中国製だからと言っても悪いものばかりではありません。侮れない品質のものもあるのも事実です。しかし「この価格はありえない」ものを買う気にはなれません。それは日本製であってもそうです。あまりに安かったら私は買いません。
「安かろう悪かろう」という言葉が日本にはあります。明らかに異常な安さの製品は怖くて買いたくないし、実際買わないでよかったと今回続いている中国系格安通販サイトのニュースを見て思っています。
お洋服や靴、雑貨など安く買えたら嬉しい気持ちはとてもわかります。私だって買うならより安いものがいいです。しかしあまりに安いことは疑って、避けることも大切です。それが自分の身を守ることにもなります。
最後にひとこと
そもそも「これが300円っておかしくない?」という商品が多くありませんか?デザインだって正規品のパクリ製品がたくさんあり、正規品の権利侵害をしているものでしょう。それでも「安ければいい」という人は買ったその結果として、健康を失う可能性もあることは頭の片隅に置いておいたほうが良いと思います。