IOOC(国際オリーブオイル理事会)が定めている基準を満たしていないオリーブオイルと硫酸銅をまぶしたオリーブが流通していたというイタリア発のニュースが日本のTVメディアでほぼ取り上げられていない中、ネット上ではまだ騒がれています。そこで硫酸銅、オリーブオイル絡みの続報はないかとイタリア語「solfato di rame(硫酸銅)」や「notizie(ニュース)」「 olio d’oliva(オリーブオイル)」で一ヶ月以内検索をしてみました。しかし新しい情報が見つからなかったので、日本語の「硫酸銅」で検索してみたところ、別の硫酸銅がらみのニュースを発見。2012年の古いニュースなのですが、注意喚起のために取り上げます。
硫酸銅をまぶしたニラ、ホルマリン漬けの白菜
まずはソースをどうぞ。
白菜がホルマリンでいきいき、ニラに硫酸銅も=中国の不良農家
【大紀元日本5月10日】中国山東省青州市の農家が白菜を出荷する際、「鮮度を保つため」にホルマリンをかけるというニュースが報じられ、中国で大騒ぎになった。その後まもなく、江蘇省南京市で硫酸銅の水溶液を噴霧したニラが販売されていると報じられ、中国産農作物への不信感がさらに深まっている。
中略
ホルマリンは消毒や腐敗を防ぐ目的で使用されるが、食品に添加する薬品ではなく、長期間人間が摂取すると癌などの病気を起こすリスクが高まる。
一方、南京市のある消費者は市販されているニラに水色の粉末が付いているのに気づき、専門機関が調査したところ、硫酸銅の水溶液であることが判明した。野菜の色や鮮度を保持するために使われたという。日本では、硫酸銅は毒物及び劇物取締法により医薬用外劇物に指定されている。
2012/5/10 大紀元
https://www.epochtimes.jp/jp/2012/05/html/d48747.html
自分や家族も食べるかもしれないと考えないのですかね・・・。
中国産猛毒野菜140トンがロシアで摘発
被害は自国だけではなく、当然外国にも出ています。目についたのはロシアへ輸出された14トンの猛毒野菜です。ソースをどうぞ。
【大紀元日本2月4日】ロシア北東部最大の港・マガダン港で2日、ロシア国内に入荷する予定の中国産野菜140トンから猛毒の残留農薬が検出された。検疫責任者は、これらの野菜が「市場に入ったら恐ろしいことになる」とコメントしている。3日付のラジオ自由アジア(RFA)が伝えた。
地元報道によると、2日にマガダン港に入港した中国の商船から摘発された140トンの野菜には、ジャガイモや人参、白菜などが含まれる。検疫責任者の話によれば、140トンの野菜から安全基準値をはるかに超える残留農薬が港で検出されたため、緊急にモスクワの検疫部門にも検疫の協力依頼をしたところ、同じ検査結果が出たという。「これらの野菜には猛毒があり、市場に出回り、食卓に出されたら、恐ろしいことになってしまう」と同責任者は話している。
ロシアの国内テレビでは「中国人が有毒野菜をロシア人に食させ、害を与える」という激しいタイトルでこのニュースを報じている。「中国の輸出商がロシアの食品基準を知らない訳はない。にもかかわらず、彼らはこれほど大量の有毒食品をロシア人に送り込もうとしている」と、同報道は中国の輸出商を痛烈に批判した。
一方、RFAは、中国は必ずしもロシア向けに有毒野菜を選んで輸出したとは限らず「中国人自身も毎日有毒食品を口にしている」という一部メディアの指摘に言及し、「中国の野菜や果物には、ロシアで禁止されている猛毒農薬や化学製剤が使われているため、ほぼすべての野菜や果物の残留農薬が安全基準を超えており、人体に有害だ」と分析する。
なお、現在この140トンの「猛毒」野菜はマガダン港に差し押さえられており、現地処分するか、中国に送り返すかを当局は検討中だという。
(翻訳編集・張凛音)
大紀元:2011/2/4
水際で止められて良かった事例ですが、すり抜けて流通しているものもあるでしょうね。
重金属汚染の畑で作られている野菜
中国では野菜を育てている土も重金属汚染があります。ソースはこちら。
中国広東省野菜畑、深刻な重金属汚染
【大紀元日本1月22日】中国広東省政協委員・陳日遠氏が昨年、中規模以上の省内都市近郊の野菜畑汚染問題に対して調査および処置を呼びかけたところ、広東省農業庁、環境保護(環保)局および国土庁は、相次いで調査チームを広州、仏山、東莞および中山等地区へ派遣し調査を行った。
1月18日の香港「東方日報」によると、今回の調査結果は、中規模以上の省内都市近郊地区および珠江デルタ地区の野菜畑汚染問題が深刻であることが分かり、仏山市南海区の耕地では特に重金属の汚染が深刻だとし、江門市新会地区の一部の農地も汚染を受けているという。
報道によると、台山、恵陽、花都、番、高明および東莞等地区で収穫した野菜の測定分析を行い、野菜は重金属汚染が深刻という結果を得た。
調査では、野菜畑が汚染された原因について、①都市建設および工・農業分布の不均衡②都市にて生じた廃棄物の不適切な処理③化学肥料、農薬の過剰使用④規則を遵守しない農家に対して、地方における取締り不備の4つの要素によって、土壌の深刻な汚染をもたらしたと示した。
前出の陳氏は、広東省の野菜の作付面積は約100万平方メートルで、土壌の品質が悪いため、同省に住む人々は安全に野菜を摂取することができないと指摘した。
報道によると、広東省農業庁関係者は、野菜畑汚染問題が深刻であることを認め、監督および取締りを強化し、生産構造を調整するための予算を組む姿勢を示したが、具体的な措置は施していないという。
大紀元:2008/1/22
2008年の記事ですが、具体的な措置は施していないと記事が結ばれています。10年以上経っているわけですから少しは改善策を講じていると良いのですが。
最後にひとこと
ホルマリン漬けの白菜に硫酸銅ニラは今でも中国国内で流通しているでしょう。そしてそういう危険のある野菜は日本にも当然入って来て、検査をすり抜けている可能性が高い。
だったら買わなければいいのですが、中国産野菜は安く、収入の少ない家庭では中国野菜を買うしか無いのが現状です。そしてそんな野菜は外食産業でコストダウンのために間違いなく使われています。しかし産地を気にする人のために「国産野菜の」と銘打ったメニューや冷凍食品も増えています。
どうしても食べたくない人は、「国産」と記載されているものを選んで買う、食べるしかありません。そしてそういう人が増えれば、中国産野菜の使用を控える流れが大きくなるでしょう。
コメント
2016/02/04にイタリア産オリーブオイルに硫酸銅付着のニュースが出て以降
数日に1回「オリーブオイル 硫酸銅」と検索していました。
全く続報が出ない、また第一報で何千トン規模とあったのでもみ消されたかと思っていましたが
本日検索したところこちらにたどり着きました。
中国の件も大概ですが、日本でもココイチのカツの偽装はじめ食の安全に不安を感じます。
家にあるオリーブオイルどうしましょうね。。
とおりすがり様へ
初めまして、優と申します。
この度はコメントをありがとうございます〜。
私もとおりすがり様と同じく、とても気にしてまして検索して続報を探しています(苦笑)
続報が見当たりませんよね、本当に。
でも今回のニュースの露出が少ない理由は、「意図的に報道を控えているのかな?」と個人的に思っています。
というのも、もしこの件をTVメディアで取り上げたら、大変な騒ぎを引き起こしかねない可能性を感じているからです。
昨年、WHOが「加工食肉に発がん性がある」という発表をした時と同じようになるのではないでしょうか。
日本で販売されている「全て」のオリーブオイルに疑惑の目が向けられるでしょう。
そして「自宅にあるオリーブオイルは大丈夫か」とお店や販売会社へ問い合わせが殺到し、更に、ベーコン、ハムと同じように、今度はオリーブオイルがぴたっと売れなくなる・・・のが見えます(苦笑)
もちろん「硫酸銅が混じっているかもしれない」「国際基準を守らないインチキ」オリーブオイルが売れなくなるのは良いと思います。
問題は「日本基準で作られたオリーブオイル」と「国際基準で作られたオリーブオイル」という二つの基準に沿った商品がある事なんですよね。
なので、この辺りの問題を片付けるまでTV報道がなされないのでは・・・と思っています。何にしても、とっても根深い問題ですよね。
中国産の野菜・加工食品は、ほぼ常識レベルで「危険」だと日本に浸透しているから問題ないとして、ココイチのカツ横流し、鳴門わかめ偽装等、最近は日本国内の企業に対して不安を覚える事が増えました。非常に残念です。
でも不正が明らかになるところが中国とは違って安心出来る点だと、私は前向きに解釈しています(笑)
我が家にもオリーブオイルの買いだめがあります。
でももったいないので、気にしながらも使用しています。
どうしましょうね、本当に・・・(苦笑)
この度はコメントをありがとうございました〜。