携帯電話代金をさらに節約したいと思って調べていたら、月額の基本料金が290円という「日本通信SIM」という格安SIMサービスを発見したので、現在契約中のBIGLOBEモバイルから乗り換えることにしました。というわけで、その方法と感想です。
乗り換える理由
大手携帯会社利用者に比べると安かったBIGLOBEモバイルには本当にお世話になりました。しかし菅元総理が色々と携帯電話業界を改革してくれたおかげで更に安くなったり、乗り換えの事務手数料もなくなり、通信会社の変更がしやすくなったので見直すことにしたのです。
では乗り換える理由になった2つの理由をあげます。
ほとんど通話しない
乗り換える一番の理由ですが、私の利用状況との不一致です。私の電話はかかってくるのがメインで、かけることが少ないのです。とはいえ、通話ゼロではないので当然契約は「音声通話付きsim」での契約になります。ちなみに2023年3月時点の通話料は、22円(税込・30秒)、アプリ経由では9.9円(税込・30秒)です。
私が現在払っている料金。最低限3634円がかかります。(月額利用料金が安いのは新規加入キャンペーン適応価格のため)
ベーシックコース月額基本料金 | 200円 |
月額利用用金(3ギガ) | 700円 |
音声通話オプション利用料 | 700円 |
ユニバーサルサービス料 | 4円 |
留守番電話利用料 | 300円 |
音声通話付きシェアsim | 900円 |
通話パック | 830円 |
ここに私がたまにかける通話料、そして母に渡しているシェアsimの通話(かけ放題90分以上等)が加算されて、5000円から6000円、ひどい時は1万円超えることもありました。しかしそれには理由があったのです。
高齢者には使いにくいアプリ経由の通話
格安simの会社にありがちな落とし穴ですが、通話を安くうたっているもののそれには条件があるものがほとんどです。BIGLOBEもご多分に漏れずそうで、アプリを経由しないと安くならない。それ以外は22円(30秒)となります。
このアプリ経由が曲者です。慣れている人は良いのですが、高齢者には非常にわかりにくいし、間違うこともよくあります。ただ80歳も超えた母に「このアプリを起動して電話してね」と言い続けるのもストレスでした。そして一番ガッカリしていたのは、せっかくの「90分かけ放題」が全くの無駄になっていたこともありました。明らかに払い損です。
そんな時、月額使用料金が安く、電話のかけ放題がついている日本通信SIMを見つけたのです。
日本通信SIMのメリット
一番のメリットは、その価格設定です。1Gプランなら月額290円。これは自分から電話をかけない、外で動画を見るなどギガを大量に使う生活をしていない人には最適解です。私も動画を見ますが家でしか見ません。
1GBだけなんてと心配な人は、10GBまでは1GBあたり220円加算されるだけです。他に留守番電話、通話かけ放題などのオプションも付け加えられます。
専用通話アプリ不要
通話をあまりしない私ですが、母は親戚やお友達によく電話しています。しかし前述したとおり、BIGLOBEモバイルではアプリ経由の通話が上手にできていないことがあり、せっかくつけたオプション「90分かけ放題」が無駄になっていました。
しかし日本通信は専用通話アプリ不要です。これがどれほど高齢者の負担を軽くするか。これを義務化するべきだと思うくらいです。それに私も助かります。
というのも、私はiphoneユーザーなので、iOSによる機能制限があり、BIGLOBEアプリには発信履歴はあれど、着信履歴がないのです。
そこでiphoneデフォルトの電話で着信履歴を見るわけですが、それでかけてしまうと「BIGLOBEアプリ」経由ではなくなり、通話料が高くなります。これ、最初は気づかずにそのままかけなおしていて、通話明細を見たときに気付いて「損した・・・」と地味にショックでした。
なので、「専用通話アプリ不要」という日本通信SIMは、母と私への「アプリ経由」という呪縛から解放してくれるので良いと思いました。当然普通に電話をかけられるので、110番、119番も普通にかけられます。
日本通信SIMにしたほうがいい人
携帯料金を節約したいと少しでも思うのなら検討して良いと思います。というわけで、変えたほうがいいと思う人の条件を書いておきます。
- 電話しない人
- 専用電話アプリが面倒な人
- 家にwifiがあり、動画を見るときに携帯電話会社のギガを使わないで済む人
- ネットは使わない、電話をかけまくりたい人(70分は700円、かけ放題は1600円)
この4つです。
BIGLOBモバイルからMNP(解約)前の注意
ここからはBIGLOBEモバイルから日本通信への移動する前に注意すべき点を上げていきます。
私は自分の契約とシェアsim(母分)の二つのsimを利用していたので、まずはシェアsimのMNPからやる必要がありました。
注意点1:シェアsim利用者は先にMNPか解約
BIGLOBEモバイルの利用者で、シェアsimも契約している人向けの説明です。契約が一つしかない人はここは飛ばして大丈夫です。
本契約以外にシェアsimを利用している人は先にシェアsimの解約、あるいは、MNP手続きをしましょう。
「マイページ」の「契約内容の確認」をクリックし、
開くと料金プランやSIMカード情報が出ます。シェアsimの契約があれば
シェアsimのタブを選んで契約内容を見ていくと「解約・MNP」メニューがあるので、そこから手続きを進め、「MNP転出予約番号」を取得し、日本通信での手続きの際にその「MNP転出予約番号」を入力して申し込み、その後、simカードが届いたら「切り替えボタン」を押して数分で切り替えがおわります。(手続き画像のスクリーンショットを撮っていなかったので文章だけですが、参考になれば幸いです。)
注意点2:残債があれば支払いは続く
BIGLOBEモバイルを契約する際に、端末も購入していた場合は支払いが残ります。月賦払いはそのまま毎月の支払いで、BIGLOBEの契約もやめる場合は、一括で支払うことになります。
私は端末は自前のものがあったので心配無用でした。
注意点3:最低利用期間があれば音声通話契約解除料が発生する
現在は「最低利用期間」という縛りはなくなっていますが、2022年6月30日以前にした契約の人は「最低利用期間」が設定されている場合があります。その場合は、1100円の音声通話サービス契約解除料を支払うことになります。
私の契約は2019年だったのでこちらも問題なしでした。
他にもBIGLOBEの契約をしている人が注意すべき点もありますので、詳しくはBIGLOBEで確認して下さい。
BGLOBEモバイルでのMNP手続き方法
それではBIGLOBEモバイルのMNP手続きについて説明します。まず「MNP」は「Mobile Number Portabillty」の略で、現在使っている携帯電話の番号を持って他の会社へ契約を変えられる仕組みです。この仕組みのおかげで、電話番号を変えることなく他の会社に移動できるので、使用状況やサービスに不満がある時は、簡単に会社に移動することが可能になりました。
その手順です。
- 現在契約している会社で「MNP予約番号」を取得する
- 新しく契約したい会社に申し込み、「MNP予約番号」を連絡する
- MNP転入手続きをする(切り替え作業)
- 届いたsimを差し替える
- APN設定のダウンロード、切り替え
以上のステップを踏めば切り替えができるのでとても簡単ですが、一つだけ注意があります。それはこれらの手続きは15日以内に行わなければ「MNP予約番号」が無効になります。そうなると「MNP予約番号」の取り直しをしなくてはなりませんし、時期によっては、翌月まで元の契約している会社の利用料金を払う羽目になるかもしれません。
よって、手続きは手早くやってしまいましょう。ではまず、BIGLOBEモバイルで行う「MNP予約番号」の取得から。マイページにログインしましょう。BIGLOBEのトップページに行くと、右上に「マイページ」があるのでクリックします。
クリックするとログイン画面になります。入りましょう。
ログインするとマイページに入れますので、右上のメニュー表示ボタンをクリックします。
開くとずらっとメニューがでてくるので、その中から右端一番したの「退会・解約」をクリック。
すると解約、MNP転出の案内ページに移動します。ここから該当するメニューを選んで進みます。ここではMNP転出をするメニューを選びます。
MNP転出をする前の注意点についてずら〜っと説明が記載されているので、一番下までスクロールしましょう。(もちろん注意点も確認してください。)
MNP転出手続きは、電話かwebか選べます。引き止められるのが嫌だし話すのも面倒なので、私はwebを選んで進みました。
利用中の電話番号が表示されます。問題なければ、MNP予約番号を発行し、解約予約するを選んで進みます。
最終確認としてMNP転出内容の確認をしてくださいと案内が出ます。
ここで覚えておきたいのは、BIGLOBEのベーシックを契約している人はメールアドレスを一つ持っているはずです。そのアドレスを利用している人は、そのメルアドを使い続けたい人はそのまま200円の支払いを続けてください。
使ってない人はMNP転出手続きが終わった後に忘れずに解約しましょう。でないと毎月200円ずつとられたままになります。
使用していたsimはタイプAであれば返却不要ですが、タイプDを使用している場合は返却が必要です。送料自己負担で「BIGLOBEモバイルSIMカード返却センター」へ送付しましょう。
では一番下の「予約番号発行する」を押して完了です。
手続き完了しました。
このあとBIGLOBEから受付完了のメールが届き、しばらくすると「MNP予約番号」が記載されたメールが届きます。BIGLOBEで行うことはこの時点ではこれでおしまいです。
日本通信SIMでの手続き前に
日本通信に乗り換えるためには事務手数料3300円がかかります。しかし稀に事務手数料無料キャンペーンがありますのでそれを待つのもありかもしれません。
とはいえ、その間は当然使用中の携帯会社への支払いは続くので、さっと移動したほうが得である可能性は高いです。というわけで、私はその判断をして無料キャンペーンを利用せず「スターターパック」を買って申し込みをすることにしました。
現在、Amazonでその「日本通信スターターパック」が売られていますが、値段が2900円で、通常価格より400円安くなっています。そして数量限定ですが、2023年3月31日までに注文すると「Amazonギフトカード500円」がもらえます。なので、これを割引と考えると2400円の事務手数料となります。よかったらご参考に。
届いたスターターパックはこちら。
中には申し込み用のコードが同封されています(simは同封されていません)。日本通信での申し込みの際に使うコードなので無くさないように保管しておいてください。
日本通信での手続き方法
それでは日本通信での手続きをしていきましょう。まず公式の日本通信へ行きます。非常にシンプルで、好きです。
スクロールするとどんなプランがあるか出てきます。合理的という4つのプランがあります。私は迷わず「シンプル290プラン」を選びました。通話オプションは今は付ける予定はありません。(母のはつけました)
通話も通信もそこそこ欲しいという人は月額基本料金1390円の「みんなのプラン」で良いでしょう。
あとの二つのプランは利用状況で判断して選ぶと良いでしょう。
「シンプル290」プランをを見ました。赤が印象的ですね。今すぐ申し込みを選びます。
申し込むsimのタイプを聞かれます。私はスマホはesimの対応されているiphoneなのでesimを選びました。対応していない場合はカードタイプのsimを選んでください。
本当にesimに対応しているか確認されます。思い込みである可能性もあるので、本当に大丈夫かの確認は怠らないようにしましょう。
下にスクロールしていきます。esimの使用確認のあとには注意点が記載されています。自分が対象になるようならよく確認してください。
契約申し込みの前に必要なものを教えてくれます。必要なものは、運転免許証やマイナンバーカードといった本人確認書類、料金を引き落としするクレジットカード、そして日本通信からの案内メールが届くメルアド、この三つです。
esimを申し込む場合の注意点や流れについての説明になります。申し込んだ後に申し込み住所アタに「住所確認コード」が送付されます。到着には土日祝日を除いて3日から4日とあるので、待ちましょう。ちなみに母の分を土曜日に申し込んだら翌週月曜日に発送しましたという連絡メールがきました。
では申し込み手続きへ。スターターパックがある人は右側のラジオボタンを選びます。直接申し込みする人は左の「購入していない(通常)」のラジオボタンを選びましょう。
私はスターターパックを買っていたので右側を選んで進みました。
すると選んだ内容にそったページが続きます。同意のチェックを入れていきます。そしてマイページのIDがあるか聞かれるので、初めての場合はIDを新規登録してください。私は先に母の分を手続きしていたのでIDの登録があるを選んですすみます。
マイページへのログインページになるのでログインします。
するとここで、スターターパックに同封されていた「申し込みコード」を入力する場所がでてくるので、入力しましょう。
中に入るとステータス情報が表示されてて「受付番号」が表示されています。申し込みまでは完了している状態です。
住所確認コードを入力する
住所確認のためのコードが入った封書が週明けの火曜日に届きました。
中には、「住所確認コード」「eSIMを設定するための方法」が記載された書類が入っています。諸々情報が記載れているので写真は割愛します。
ここから回線の切り替え作業に入るので、前に使っていた回線(私はBIGLOBE)のMNP予約番号を手元に用意しましょう。メールで届いているはずです。
まず届いた書類の中に「QRコード」が記載されてのでそれを自分のスマホで読み取るとまず「マイページ」へのログインを促されるのでログインします。そしてログインすると、自動的に「住所確認コード」が入力されているのでそのまま進めます(スクリーンショットを撮り忘れたので説明書の画像です。)
次に端末の「EID」というコードが必要になるのでコピペしてきましょう。iPhoneの場合は「設定→一般→情報」でたどり着けます。ちなみに「情報」ページの下の方に「EID」が記載されています。ずらっと数字が並んでいますが、その部分を長押しすると「コピー」と出るのでコピーしましょう。
開通手続きへ
コピーしたら、マイページに戻って入力し、同時にMNP予約番号も入力して進めます。すると開通手続きの画面になります。ここから先はWi-Fiが必要になりますから、この時点で切り替えておくと良いでしょう。
この絵の下にいくとボタンがあります。ご覧の通り時間によって切り替わる作業時間が違うので、不都合があるようなら、午前10時から20時までの間に回線の切り替えを行いましょう。
ボタンを押すとこの表示になり、私は1分ほどで切り替えが完了しました。(42分にボタンを押して43分に完了メール到着)
これで「日本通信sim」に切り替わって、今まで使っていた「BIGLOBE」の契約は終わりました。しかしこのままではまだ使えません。使えるようにするための設定をします。
そしてここで今までの通信会社との契約はもう無効になっているので、一度端末を終了させて「sim」をとりだしておきましょう。この「sim」は契約していた会社によって扱いが変わるので、確認するまでは捨てないでください。
ちなみにBIGLOBEモバイルの場合はタイプDの契約のみ返却することになっています。
APN設定プロファイルのダウンロード設定
APN設定プロファイルをダウンロードする必要があります。APNとは「アクセスポイントネーム」という構成ファイルで、この時点では今まで使っていた会社のものになっています。私の場合はBIGLOBEのAPN構成プロファイルが入っているのでまずそれを削除します。
削除するためには、「設定→一般→VPNとデバイス管理」へゆき、表示されている古い方のAPN構成プロファイルを選んで削除しましょう。ここで注意点。もしも既に「日本通信sim」のものがあったら絶対に削除しないでください。再発行1100円がかかります。
古いAPN設定プロファイルがあっただけの人は、削除した後に日本通信SIMのAPN設定プロファイルをダウンロードする必要がありますので、ダウンロードページに移動しましょう。こちらが当該のurlです(実際にはスマホでアクセスします)
するとこんな画面が出ます。
ここからはiPhoneという前提で進めます。まずAPN構成プロファイルをダウンロードします。
次にインストールしましょう。パスコードを入力してインストールをタップ。
続いてインストールを実行。これで完了です。
最終確認
simを切り替え、APN構成プロファイルの設定を済ませたら、端末を一度再起動しましょう。そしてWi-Fiを切ってから、正常に動作するか確認しましょう。ついでに着信もするか確認しましょう。
利用していた「sim」の返却
私はBIGLOBEモバイルの利用者だったので、まず毎月220円かかる「ベーシックプラン」の解約をしました。そして使っていた「SIM」の返却です。タイプAの人は自分で破棄すればいいのですが、タイプDの人は返却することになっていますので、ご注意ください。
返却先の住所はこちらで確認してください。(BIGLOBEへ移動します)
音声サービスの設定
この時点で、インターネットもできるし、通話もできるようになっています。しかし留守番電話を使いたい、キャッチホンを使いたい、通話のかけ放題をしたいなど希望があるならマイページから申し込みましょう。
マイページに行き、ログインしましょう。すると下の方に設定できるメニューがありますので、希望するものを選んで設定しましょう。
通話に関するオプションやインターネットの利用制限、データの上限も設定できます。お子さんの回線ならフィルタリングサービスを申し込んでもいいですね。
私は留守番電話を利用したいので「通話定額オプション」を選んで開きました。ご覧の通り、キャッチホン(220円)、留守番電話(330円)だけが有料です。他に転送電話などもありますが無料でした。
留守番電話にチェックを入れて変更ボタンをおしました。
「変更申し込み」をクリックして申し込み完了です。
使ってみた感想
通話も問題なくできています。インターネットも問題なく使えています。繋がりにくいということは怒っていません。電話をかけることがほぼないので受けてばかりですが、途切れることもなく使えています。
私のようにあまり電話をかけない、外で動画をみないような人には十分です。節約したいなと思った人は切り替えを考えると良いでしょう。
毎月620円と通話料、母は電話のかけ放題のプランで1890円で、合計2510円が基本になりました。おそらく私の通話は500円にもいかないと思うので3000円未満になるはずです。最初の請求額が決まったら追記します。
スターターセット
2024/3/1からさらにお得に
日本通信simに乗り換え、母のかけ放題も途中70分(月額700円)にしたために、月額利用料金が二人分で2000円程度になっていました。つくづく乗り換えてよかったと思っています。
しかし今でも安いのにさらに値下がりすることになりました。なんと70分のかけ放題の価格が390円になりました。となると今よりもさらに安くなります。
高齢の母は友人知人に電話をちょこちょこかけるのがメインのスマホですし、私はかかってくることがメイン。3月からは2000円以下が当たり前になりそう。
最後にひとこと
月額基本料が290円で留守番電話サービスが330円の方が高いというのが笑ってしまいました。でも節約になること間違いなしなので、次の請求額が楽しみです。